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    吉田怜香さん語る「Life’s代官山」リニューアルへの想い。子育てとの向き合い方も

    吉田怜香さん語る「Life’s代官山」リニューアルへの想い。子育てとの向き合い方も

    吉田怜香さんがディレクターを務めるブランド『TODAYFUL(トゥデイフル)』のアイテムを中心に、生活雑貨や海外で買い付けた古着などを販売するライフスタイルショップ『Life’s(ライフズ)』代官山店が7年ぶりにリニューアル。“街の坪庭”をコンセプトに、日常にそっとひらかれた等身大の豊かさを感じられる空間は、『Life’s』のオフィス・ショールームを手がけた設計事務所・ダイケイミルズが担当。ディレクターを務める吉田怜香さんにインタビューし、リニューアルに込めた想いや実店舗だからできること、多忙ななかでの子育てとの向き合い方について聞きました。

    ーコンセプトが“街の坪庭”ですが、そこにはどんな想いを込めましたか。

    吉田:これは設計を担当してくれたダイケイミルズさんが提案してくださったコンセプトです。坪庭とは、周りを塀・垣根に囲まれた小さな庭のことで、人が集まる街という場所でそんな存在になればいいなという想いもあります。ダイケイミルズさんが得意とする素材のミックスを活かしながら、タイルや木材、ブロックを組み合わせつつ一緒にアイデアを出しながらつくっていきました。例えば什器として使っているテーブルも木材を組み合わせた上からアクリル版を乗せていたりと、素材をそのまま活かしたディスプレイが多いです。

    ーさまざまな素材が自由にのびのびと在ることで、店内に自由さや余白ができ「ここを見てほしい」「ここを見せたい」といった主張が控えめに感じました。ある意味「どんなふうにでも使っていい」「好きなように楽しんで欲しい」という感じが、とても居心地がよかったです。

    吉田:ありがとうございます。今までのお店はスケルトンを生かしたつくりだったのですが、今回はきれいに天井をつくってから照明を埋め込み、余白を残しながらも狭さを感じないように意識して内装のデザインをしていただきました。

    ー内装にも吉田さんならではのセンスやこだわりが感じられます。自宅のインテリアとお店の内装に共通点はありますか。

    吉田:そうですね、私も素材のミックスが好きなので、共通するところだと思います。あとは決めすぎずにラフさを残すところも似ていますね。店内でいちばん好きなのは、大通りに面するショーウインドウに沿ってある奥まったスペースですね。ここにはガラス作家さんの器を置きたくて、どんな見せ方がいいか考えました。自然光が入る場所で作品の繊細さやたたずまいがより美しく見えるようにアクリルの棚を使っています。作品のよさがより伝わるといいなと思います。

    ー店内の奥にある小上がりのようなフィッティングスペースも特徴的ですね。ソファが置いてあり、くつろげるリビングのような空間でもあります。

    吉田:フィッティングする友人や家族をここで見守ってもらえたり、洋書も置いてあるので、くつろいでもらえると嬉しいです。

    ー昨今オンラインが主流のブランドも多いですが、実店舗だからできること・伝えられることは何だと思いますか。

    吉田:やはり実店舗の方が物理的に『Life’s』がシェアしたい空気感、「これ可愛いよね」ということをダイレクトに伝えられると思います。スタッフともどこでその価値を感じてもらえるのかについてよく話します。例えば自分1人でオンラインで服を選ぶのもいいけれど、お店に来れば友だちに相談するような感覚で洋服を選ぶことができます。自分にはない引き出しや意外なスタイリングを知ることができたり、自分では選ばない服を試着できたり。背中を押してもらえる体験ができる場所がお店だと思います。『Life’s』でも、そんな体験をしてほしいので、気軽にお店に遊びに来てほしいです。

    ーセレクトショップ『Life’s』と自身のブランド『TODAYFUL』は、吉田さんにとってどのような存在ですか。

    吉田:それぞれ可愛いと思うものや、いいなと思う女性像を共有しているという意味では同じですね。『TODAYFUL』はファッションの提案になりますが、そこに作家の器や雑貨、空間のムードも入ってきて『Life’s』というショップになる。幅が広がる感じですね。それぞれが延長線上にある感じです。

    ー生活をまとうものもファッションと同様に大切という考えですね。

    吉田:そうですね。日々の暮らしを豊かにするうえでは、ファッションだけではなく、身のまわりにあるものが気分を上げてくれるかどうかも大事。私は結構ミニマリストなので、物があふれているのが好きではないため必要以上には増やしません。その分、ひとつひとつ直感を大切に選んでいます。あとはそばにあって心地いい物を選ぶこと。とはいえ、深く考えすぎず、程よい抜け感も自分らしさだったりする。

    ーどんなふうにお店を楽しんでほしいですか。

    吉田:まずは気軽にお店に足を運んでほしいです。買い物前提でなくても、スタッフと少し話したり、ちょっと内装を見るだけでも。時々お客様から「おしゃれで入るのに緊張した」「適当な服の日は恥ずかしい」など言われることがありますが、そういうことは気にせずにわがもの顔で入ってきて欲しいです(笑)

    ー5歳の娘さんがいらっしゃる吉田さんですが、仕事への向き合い方と子育ての向き合い方は違いますか。

    吉田:仕事においてはストイックだと思いますが、子育てはかなりゆるいです。娘が赤ちゃんの頃から、1人娘ですが3人目くらいの感じだと友人に言われます(笑)。元々の性格もあると思いますが、「子育て」という言葉を少しおこがましく感じるぐらい、親子とはいえ自分が子どもを育てている意識はなく子どもは自分で勝手に育っていくと思っています。共に生きる仲間、タッグを組んでいる仲間とか友人に近いイメージです。

    ー子どもに対して怒ったり注意したり、悩んだりすることはあまりないのでしょうか。

    吉田:「こうしなさい」と怒ることは少ないですね。私自身、ごはんは食べたいときに食べるし寝たいときに寝ます。自分が強制されて嫌なことを子どもに求めることに違和感があるので、それはやらなくていいかなと思っています。人に迷惑をかけることはまた別ですが、とりあえず「元気で笑っていればOK」みたいな。かなりゆるく子育てをしていると思います。

    ーお子さんはどんな性格ですか。

    吉田:マインドはギャルっぽくあります(笑)。私が親として抜けているところが多いので、その分娘がとてもしっかりしていて、「ママ、ちゃんと◯◯してね」「忘れ物してない?」とか。まだ5歳なのですが悩みを聞いてもらったりもしています。「今日こんなことがあってさ」「私こういうところがダメなんだよね」など話すと、娘はまだ理解できていないだろうけど「大丈夫だよ、ママ、可愛いよ」と励ましてくれたり(笑)、包容力がありますね。仕事でどっと疲れた日なんかは、甘えてハグしてもらったり。もちろん私が娘に日々していることでもあるから、対等な関係に近いと思います。

    ーそれは吉田さん自身が包容力のある親に育ててもらった、みたいな経験が理由だったりしますか。

    吉田:私は父子家庭で母親がいなかったので、どちらかというと母親像より父親像に近い母になっていると思います。どこか男っぽくてさらっとしているのは、母性よりも父性が強いからかもしれません。自分もそうだったのですが、あまり干渉されない方が楽だったし、“自由に生きろ”と言われていたのが心地よかった。それが自分に染み付いていて娘に対してもそういう向き合い方なんだと思います。

    ー最後にハグマグの読者にメッセージをお願いします。

    子育てしながらでも母ということに縛られずに、まずは自分を大事にするという意味で、好きな服を着たり、自分のためだけに服を選ぶという時間を持つことはとてもいいリフレッシュになると思います。結果家族に対しても、いい影響があるのではないかと。

    ーありがとうございます。ちなみに吉田さんの“自分を可愛がる”時間はいつですか。

    たくさんありますよ。漫画を読んだり、好きなインテリアを考えたり。出来るだけ自由でいたいなと思っています。

    CHECK
    Life’s Daikanyama
    東京都目黒区上目黒1-1-5
    photography/Shinnosuke Nishimura text/Yukiko Takeda
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