Q.子どもだけでなく夫婦でも出来ますか?
「大人は忙しいので、親子よりも夫婦の方が意外と触るタイミングが少なかったりしませんか? 大人同士なら出来ることも増えるので、“肩甲骨剥がし”などご夫婦で試してみてもらえたら。家族全員で順番にマッサージし合うのもいいと思います」
Q.“愉気(ゆき)”って何ですか?
「手を当てることです。野口整体では、気を集注して、元気を呼び覚ます方法です。でも、深く考えすぎず子どもが気持ちいい!と喜ぶ場所にそっと手を当ててあげたらいいんです。手のひらの感触は、いくつになってもほっとするものです」
Q.相手は何歳でも大丈夫ですか?
「赤ちゃんから大人まで、年齢制限はありません。本人が痛がったり嫌がることはせず、喜ぶことをしてあげること。それだけを意識するようにしてくれれば大丈夫。“触る”気持ちよさをお互い確認出来る時間になったらいいなぁと思っています」
仙骨の愉気
子どもがキッーと気が立っている時や、夜泣きしている時、仙骨に手を当てて温めてあげると落ち着きます。ハイテンションの時などにも効果的。
※仙骨…お尻の上の方にある、骨盤の中央にある逆三角形の骨。
背骨をさする
2本の指で背骨に沿って上から下に向かって、そっと撫でてあげましょう。自律神経を落ち着かせてくれます。抱っこしながらでも撫でやすく簡単。
寝にょろ
両足を持ってゆらゆらとゆっくり左右に揺らしてあげて、背骨を緩め、骨盤や股関節をリラックスさせます。気持ちよくて眠くなってしまう子も。
脚転がし
腿の上に脚を乗せて、脚を前後にコロコロと動かしてあげます。ふくらはぎのマッサージにもなり、股関節が緩みます。親子で交代でやってみては。
肝臓の愉気
春は毒出しの季節。排泄の急所である肝臓に手をあて、肝臓を労りましょう。春は、身体の中にある悪いものを吐き出すことに意識を向けて下さい。
※肝臓…腹部の右上に位置する内蔵。右脇腹の肋骨内側にあり、人体の中で一番大きな臓器です。
胸鎖乳突筋の愉気
胸鎖乳突筋とはヒステリックになると張ってくる場所。ここを温めると落ち着きます。子どもは敏感なので、本当に優しく触れるくらいで大丈夫。
※胸鎖乳突筋…首を横に倒す、ひねるという動きをする時に使われる筋肉。首を捻ったときに、鎖骨から耳の下に浮き出る筋。