乾燥が気になる秋冬。特に秋は「燥邪」と言われる、乾燥の邪気が入ってくる季節とされるため、乾燥に弱い「肺」にトラブルが出やすい。中医学では、肺は気管支や鼻と繋がっていると考えるので、肺の乾燥により、喉の痛みや咳が出やすくなる。
おすすめ食材には、肺を潤し、乾燥症状を和らげる食材や、咳や痰を止める食材がよい。中でも秋冬におすすめなのは「レンコン」。すりおろしたものや絞り汁を飲むと、それだけで咳止めになると言われるほど効果的。他にも、「長芋」と「山芋」は全身を潤す特性がある。特に「長芋」は子どもも食べやすいので積極的に取り入れて。また、痰が絡んで苦しそうな状態のときは、痰を排出しやすくしてくれる「豆乳」がよい。
【 おすすめ食材 】長芋、豆乳、レンコン、山芋、エノキ、里芋、はちみつ、銀杏、ミカン、リンゴなど
体がほっこりあたたまる
長芋豆乳味噌うどん
長芋豆乳味噌うどん
とろとろの長芋がやさしい味わい。体がほっこりあたたまるうどんレシピ。
(使ったおすすめ食材)
長芋……肺を潤して咳を止める。消化を促進する。
豆乳……体液を補い乾燥を止め、痰を出やすくする。
材料(2人分)
長芋……100g
うどん……2玉
だし汁……500ml
★塩……ひとつまみ
★酒 ……大さじ1
★みりん……大さじ1
★白味噌……大さじ1と1/2
【トッピング用】
ネギ(小口切り)、茹でたエノキ……各適量
※そのほか……おろしショウガ、すだち、ワカメなどお好みで
つくり方
1.鍋にだし汁を加え、沸いたら★を加える。長芋をすりおろしながら加えて、ひと煮立ちしたら火を止める。
2.器に1を張り、茹でたうどんを加える。ネギやエノキなど好みの具材をトッピングする。
ポイント
長芋はアクがあるので、時間が経つと変色してしまう。直前に加えることできれいな白に。
レンコンの食感が楽しい!
甘辛レンコンボール
甘辛レンコンボール
シャキシャキなレンコンの食感が楽しい! 一口サイズの肉だんご。
(使ったおすすめ食材)
レンコン……喉の痛みや咳止めに効果あり。胃の不快感にも。
材料(2人分)
レンコン……200g
鶏ひき肉……100g
長ネギ……5cm長
ニンジン……少々
ショウガ……1/3片
塩……少々
片栗粉……小さじ2
クミンシード……小さじ1
★酒……大さじ1
★醤油……大さじ1と1/2
★みりん……大さじ1と1/2
マッシュルーム……2枚
片栗粉……小さじ2(同量の水で溶く)
つくり方
1.レンコンは分量の1/4をみじん切りにし、残りはすりおろす。長ネギ、ニンジン、ショウガはみじん切りにする。
2.1にひき肉を加えてボウルでよく混ぜ、塩、片栗粉、クミンシードを加えて練り、4cm大の団子状に丸め、170℃の油で揚げる。
3.フライパンに★とマッシュルームを加えて中火にかける。水溶き片栗粉を加え、とろみがついてきたら2を加えて絡める。
ポイント
レンコンは、すりおろしだけではなく、みじん切りも入れることで食感が出る。