美しい色調やモダンなデザイン、いかにも着心地のよさそうな服を着ている子どもたちが登場するいわさきちひろの絵。雑誌『装苑』をはじめとするさまざまなファッション雑誌やスタイルブックなどにも、子ども服のデザイン画や、母と子の日常の姿を数多く描いています。
本展では、ちひろが描いたおしゃれな子どもたちに焦点をあててご紹介し、合わせて文化服装学院との共同企画として、ちひろの絵からイメージを拡げて制作された子ども服やデザイン画なども展示します。
時代を経ても古びることのないちひろのオーソドックスなセンスと、学生の若々しいクリエイティビティが響きあう展示となります。
「絵」の展示だけではなく、その「絵」をもとにどんなインスピレーションが湧いて洋服の制作に至ったのか…。作品の美しい色に囲まれた展示室で、親子で会話しながら、楽しめる展覧会です。
同時開催:ちひろ美術館コレクション 絵本で楽しむ装い
画像:いわさきちひろ バラと少女 1966年