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    天気がいい日がチャンス! シーツやタオルケットなどの大物寝具を洗濯

    天気がいい日がチャンス! シーツやタオルケットなどの大物寝具を洗濯

    気持ちのいい夏空の日こそ、たくさん洗濯したいですよね。寝苦しい夜が続いて、シーツやタオルケットなどの大物は特に、天気がいい日に洗ってさっぱりしたいところ。大物を洗濯するときの洗い方や干し方の注意点を洗濯のプロ・中村祐一さんに教えてもらいました。ちょっとの工夫でよりスムーズに洗濯をすることができるんです。

    教えてくれた人
    洗濯家 中村祐一さん

    長野県のクリーニング会社の三代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、洗濯についての情報を発信している日本を代表する洗濯家。住宅、家電、アパレルなど、様々な業界でのアドバイザーも務める。
    https://www.sentaku-yuichi.com/

    洗濯機に入るだけ詰め込んでOK!は間違い

    シーツなどの大物はもちろん、普段の洗濯でも洗濯機に詰め込み過ぎると、きちんと汚れが落ちない原因になります。洗いたいものが乾いた状態で洗濯機におさまるくらいの量を目安にしましょう。入れるときはギュウギュウ押しこまずに、バサッと入れる感じ。シーツなどに飾りがついているもの、複数枚で洗う際はネットに入れたほうが絡まなくていいですが、ネットに入れるときも押しこまずに余裕を持たせるようにしましょう。シーツやタオルケットを単品で洗う場合は、特にネットに入れなくても大丈夫です。


    シーツなどの大物を洗うときに「標準コース」はNG!

    タオルケットや厚手の布団カバーは、特に水をたくさん吸収するので、標準コースでは水の量が足りずにきちんと洗えないことがあります。毛布コースなど、大物を洗うのに適したコースを選択すれば、水の量も自動で増量してくれるので、確実に汚れを落とすことができます。もしくは水量を多めに設定して、そのときの量に合わせて自分でカスタムしてもいいですね。


    干すときはなるべく“空間”をつくるように意識

    シーツの面と面がなるべく重ならないように干すと効率的に乾かすことができます。写真のようにピンチにはさんでもいいですし、二本の物干し竿を使って、なるべく“空間”を持たせてあげるようにしましょう。毛布などの厚手のものは特にそうしたほうが早く乾かすことができますよ。

    マンションなど、干すスペースがあまり広くない場合、100均などにも売っている幅広のハンガーで干すのがおすすめです。シーツやタオルケットを縦半分に折り、ハンガーにかけて干しましょう。もし時間に余裕があれば、途中で裏表を逆にすると乾くスピードがアップ。


    ベッドの枠とマットレスにも“空間”をつくって

    シーツやタオルケットは洗って干すことができるし、布団は天日干しすることができますが、汚れやジメジメが気になるのはベッドのマットレス。掃除機でホコリなどの汚れを吸い取った後に、写真のように少し傾けるだけでもOK。ベッドの枠とマットレスはいつも重なっているので、そこにも“空間”を持たせることで除湿し、清潔な状態を保ちやすくなります。シーツを洗うついでにマットレスを傾けるよう心がけましょう。


    汗が気になる枕は干す or 乾燥するのを忘れずに

    頭は毛穴が多いので、寝ているときに特に汗が出る部分。枕はその汗を吸収しているので、なるべく乾燥させて、中に入り込んだ水分を飛ばすように意識しましょう。カバーをはずして洗い、本体は天日干し。外でテーブルやビニールシートなどの上に置き、途中でひっくり返してもいいし、100均などで売っている専用のハンガーを使ってもOK。洗濯機に乾燥機能がついている方は、一度乾燥機に入れて、熱を加えることで清潔にできます。(熱に弱い低反発のものや、ストロー素材の中身のものは注意する)


    簡単につくれる除菌スプレーで寝室をクリーンに

    毎日シーツを洗ったり、布団を干すのは重労働……。デイリー使いしやすい除菌スプレーがあれば、手軽に寝室を清潔にすることができます。もちろん、市販のものでもいいですが、手軽につくることも! ドラッグストアなどで手に入る消毒用エタノール(アルコール度数75%くらいのもの)を半分ほど水で薄め、35%くらいの濃度のアルコール水をつくり、スプレーボトルに入れるだけ。朝起きたときに枕や布団にシュッとひと吹きするだけで、汗などで汚れた寝具を除菌することができます。余分なものが入っていないので、素材に残らず揮発するのもいいところです。

    快適な睡眠時間のためにも寝具はいつも清潔に

    1日の約1/3は睡眠時間。だからこそ、寝具はいつも清潔にして、寝るときに気持ちいいと感じられる環境をつくりたいですよね。毎晩寝苦しく、汗をかくことも多いので、晴れた日は積極的に寝具の洗濯を! 洗い方や干し方のさりげない工夫を取り入れれば、いつもよりスムーズに洗濯することができます。

     

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    photography/Masami Hiroe model/Mizuho Yuyama text/Aya Honma
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