本展は、2019年9月に豪雨災害を受けた新見市の復興を祈願して、また新見美術館の開館30年を祝って開催されるもの。ここでは、ありのままの命を彫り出す動物肖像作家・はしもとみおの作品を見ることができます。クスノキから削り出され彩色を施された動物たちは、木の質感を残しながらも生き物としての個性と特性が光り、今にも動き出しそうです。新作の≪日本犬彫刻図鑑≫を中心に、猫、羊、山羊、チンパンジー、オランウータンをはじめ、講談社『イブニング』連載のマンガ「いとしのムーコ」より木彫りのムーコが、ミニやくも号に乗車した姿で登場。ムーコをはじめとし、生き生きとした命の宿った動物たちは、温かみがありまるで本当に生きているようです。その愛らしい姿を、ぜひ身近で感じてみてください。
photo© Naoki Morita