




Q.子どものことで今悩んでいることは?
宮城 舞(以下:宮城):だらしがない。
垣内彩未(以下:垣内)、畠山千明(以下:畠山):うちも!!!!!
宮城:整理整頓ができないし忘れものも多いし。
垣内:今やらなきゃいけないことを後回しにするとか。時間の配分も悩むところだよね。
宮城:子どもがふたりいると、ひとりにやさしくしてるときにもうひとりが「僕も!」「私も!」になって。そのバランスがいつも難しいなって思っちゃう。
畠山:うちはもうすぐ10歳になるんだけど、今までの育て方とちょっと違うムーブに入った感じがあるなー。小学校高学年になると、友達との関係性が変わってきたなって。そのケアを悩んでいるところ。
垣内:男子は低学年、女子は高学年で友だちとトラブルが起きやすいっていうよね。
畠山:これがこの子の本質なのか、それとも時期的な問題なのかを真面目に考えるべき年齢的になってきたなって思う。例えば「学校でこんな嫌なことがあった」という話を聞くでしょ? 盛って話すことは、この年齢だとよくあることだと思うんだよね。でも、それをあるあるで片付けてよいのか、「本当なの? 誰にされたの?」って突き詰めて聞かないといけないのか。その感覚が低学年の頃とだいぶ変わってきた気がする。どこを指導してどこを肯定してあげるかっていうことを見極めないといけない年齢なんだなって。親の愛のベクトルを間違えないようにしなきゃと常に思ってる!

Q.子どもにブチギレするときはありますか?
宮城、垣内、畠山:もちろん!!!!
垣内:やたらめったら叱らないようにはしてるけどね。“怒ると叱る”って決定的な違いがあって、“怒る”はそこに自分の感情しかないじゃない? “叱る”になると相手のことを思ってのことになるから、その意識は常に持つようにしてる。とはいえこちらも人間なので、意識したとてできないときはめちゃめちゃある!
宮城:「何回言ってんだよ!」ってなっちゃうときはあるよね。1回目にやったことだったら「それさー」で済むんだけど、365日言ってることを連続でやられると、一発で「うぉい!!!!!!!」って(笑)。
垣内:私は「最初はやさしく言ってたよね、けどあなたがこうだから、ママも怒らなきゃいけなくなっちゃった。ママもすごく悲しいし、すごく嫌な気持ちになる」って伝えるようにしてる。「あなたにも嫌なことがあるように、ママにも嫌なことがあって、それは別に大人だからとか子どもだからとかじゃないんだよ」って。理解しているかどうかはわからないけど、きちんと話すことって大事だなって。そして、叱ったとしても長引かせない。本人が反省したなら切り替えて、そのあとはいつも通りやさしくする。
宮城:私もそう。本人が反省してないんだったら様子は見るけどね。反省していたらスパッとそこで終了。
垣内:でも、子どもってガツンと叱ってもそのあと意外とケロッとしてるよね(笑)。
宮城:わかるー。慣れちゃってるのかな。本当に伝わってる!? って思っちゃう。
垣内:切り替えられることは、生きていくうえで必要な能力だから、それはそれでよしとしないとね(笑)。

宮城:うちは上の子によく怒っちゃうのね。友だち家族と旅行したときに、男の子チームはパパが見ていて、女の子チームはショッピングに行ったんだけど。そのとき友だちが息子に「なんで君のママはあんなに怖いの?」って聞いたんだって。そうしたら息子は、「立派な大人になってほしいからだと思う」って答えていたらしい(笑)。
畠山:ちゃんと理解してるんだね、えらい!!! うちは「みんなそれぞれの時間がある。時間もお金も当たり前じゃない。働いているからお金があって、お金があるから好きなものが買える。時間もそう」って伝えてる。だから、家族で過ごしているときに急に子どもが不機嫌になることは絶対に許さないの。「今日は私たちの休日でもある、あなたのためにこうしてあげたいっていうパパとママの気持ちで動いているんだから、そういう感情を出すのはすごくショックだし、嫌な一日になる」って。
垣内:私たち3人の共通点は、子どもファーストにしないってことだよね。大人の都合にもある程度付き合わせる。
宮城:それって生きていく上で本当に大事なことだもん。
畠山:「子ども」って扱いをしすぎないことも共通認識であるよね。子どものときは許されても大人になったら許されないことっていっぱいあるじゃない? 挨拶をするとか座って食べるとか、人に迷惑をかけないとか、人の悪口を言わないとか、礼儀作法とかも。そういうところはめっちゃ厳しくする。
垣内:ゆるゆるに見えるけど子どもに対しては厳しい3人!
宮城:大きくなればなるほど、可愛いだけじゃすまされないから。本人たちのためでもあるんだよね。
垣内:娘が急に機嫌が悪くなるときもあって、それもわかるけど、「世のなか、自分の思い通りにいくことの方が少ないよ」って。だから気持ちを切り替えたり、もっと楽しくなることを考えないとねって、伝えるようにしてるな。
畠山:切り替えができる人間は、自分を幸せな方向に持っていけるから、それを子どものうちに身につけさせないと! でも、今って“怒らない、叱らない育児”がよく取り上げられてるよね。
宮城:理屈はわかるけど、私は絶対にできない。今って“怒れない”親もいるじゃない。それを誰がカバーするかと言うと、まわりの大人がカバーしてるんだよね。
畠山:怒られなかった子たちが社会に出たときに、リカバリーするのはまわりの友人だったり同僚だったりするもんね。叱らない、怒らない育児をする親が増えているのは、子どもの自己肯定感を下げたくないからだと思うんだよね。私は、自己肯定感って上げるものだと思っているから、“怒られたから下がる”という感覚を持っている時点で、親の愛情のベクトルがずれている気がする。
宮城:だからこそ切り替えが大事なんだよね。「褒める、怒る、叱る」を私はわかりやすくやっているから、うちの子はめっちゃ自己肯定感が高い。厳しく育てている分、子どもは友だちにすごくやさしく接しているし、「俺って天才!」「私ってすごい!」ってよく言ってるし、私も「天才!」って褒めてる(笑)。切り替えを身につけることって本当に大事!

Q.家計のやりくりどうしてる?
宮城:月曜日にスーパーでまとめて買いして冷凍する、みたいなことが多いかな。家計簿をつけるまではいかないけど、食費については把握するようにしてる。電気代・水道代は節約がなかなか難しいから、節約するなら食費かなって。だから、食材は無駄にしないし、無駄遣いをしないように心がけてる。
垣内:スーパーに毎日行くと、その日何が高くて安いかがわかってくるから、私はそれによって献立も変えちゃう。子どもがお刺身食べたい!って言っても、高いなと思ったらやめたり。平日は完全なワンオペだからかもしれないけど、食費は他の家庭に比べてかかってないと思う。自分が家で食べるときは、まぁ簡単なものでいいかってなっちゃうし。
宮城:私はポイ活もやってるよ~♪ 楽天のお買い物マラソンも利用するし、なんならポイントも運用してる。

畠山:私はみなさんご存知の通り、最新のものにめっぽう弱くて。クレジットカードは持ってないし、PayPayも自分でチャージして使ってるんだよね。まだ見ぬお金で生活するのが怖くて。カードがあればポイントがつくのに! と言われるけど、ポイントをどうやって変えるのかもわからないぐらいアナログ人間なので、ふたりに助けられております……。でも、クレカを持たない主義だからこそ、お金の状況は常に把握できているよ♪
垣内:モデルって退職金とかがない職業だから、私はいくつか積み立てをしてる。そのあたりは、ぷぅさん(宮城さん)がいちばんしっかりしてるよね。
宮城:子どもたちの出産祝いや入学祝いとかお年玉とかは、全部株式に投資。YouTubeを見ながら私なりに勉強した! それを運用して増やして子どもたちの教育資金にしようかなと思ってて。積立NISAもコツコツやってる。それでポイントも貯まるしね。
畠山:子どもの教育資金で言うと、うちは学資保険に入ってて、プラス娘の口座に定期的に入金してる。ぷぅさんはいろいろ学んで実践してすごいよ!
宮城:まぁ、将来不安なんで(笑)。

Q.モデルってぶっちゃけ稼げる?
宮城:稼げる? と言われるとどうなんだろう。変動がすごいからなー。
垣内:受注仕事だからね。やる気があるからといって仕事があるわけじゃないし。月によっても年によってもばらつきがあるし、毎年支払う税金も違うし。
宮城:仕事柄、常に完璧でいないとっていうモチベーションも保たなきゃいけないし。そのために自分への投資は必要。洋服や美容代は削れないしね。
垣内:私はサロンのシャンプーが苦手で、この仕事をしてなかったら1000円カットでもいいかなって思うぐらい(笑)。でも職業柄それは難しいから、3週間に1回は予約して通ってる。
宮城:ヘアサロンはもちろんだけど、ネイルもまつげパーマも、毎月行かないといけないし。よく勘違いされるんだけど、私たち、ちゃんと自分のお金でやりくりしてるからね。
畠山:勘違いされることは多いよねー。仕事もプライベートも華やかな感じがするのかな。でも、私は海外も好きじゃない。パリのファッションウィークに行きたいってみんな言うけど、私は行きたくなくて。何度も引き返そうと思ってパリの空港でひとりで泣いてた(笑)。旅行についての欲望がゼロで、旅行したいと思ったこともなければ、3人で行った韓国旅行も最後の最後まで悩んでたし。あまり新しい土地が好きじゃないんだよね。バケーションで「ウェ〜イ♪」みたいなこともないない。キャンプもグランピングも行かないし、自分の生活とかけ離れたことをするのが苦手だから、私はベランダのプールで十分。えっと、なんの話だったっけ?

宮城:モデルは誤解されがちって話だよ(笑)。例えば、美容に関することは会社が全負担していると思われそうだけど、それはない! PR案件もあるといえばあるけど、私はネイルとかまつパは自分の家の近くですませたい派。全部が全部そうじゃないのよ!
垣内:SNSに載せるからっていうWin-Winな場合もあるけど、こちらとしては今すぐ行きたいときもあるしね。自分でホットペッパービューティーで探して予約して、フラッと行ったりすることも多いよね。
宮城:あるある! ネイルや美容dayにメイクしておしゃれして表参道へ、なんてめんどくさい。こっちはすっぴん&ダル着でパパッと行きたいんでね。お店の人もモデルが来た、なんて思ってないんじゃない?(笑)
Q.自分の将来、どう考えている?
垣内:この仕事を続けられる限り続けたい、働くことを続けたいな。物をつくるのが好きだから、今は洋服とかをつくったりしてるけど、そういう機会がもっと増えたらいいなって思ってる。私は、10代の頃から手に職を持っている人にすごく憧れがあって。子どもの頃からこの仕事をしていたから、なかなかきっかけがなかったんだよね。本当は専門学校に行ってみたかったけど、仕事をしていたから両立が難しくて諦めちゃって。そのときにやりたかったことって、いまだに自分の中に残っていて。だから、今は資格をとるのが目標。これいいかなって思うものをリサーチ中!

畠山:私は将来の夢とか目標とか、はっきりしたビジョンがないんだよね。結婚出産が早かったから、子どもが巣立つのは自分が40代前半。それからの夫婦ふたりでの生活を考えてる。
垣内:素敵♡
畠山:今、夫婦11年目なんだけど、モヤモヤしてることとかスルーしてきちゃったこと、言えなかったこと、自分が我慢して言うタイミングを逃しちゃったことを去年から相手に伝えるようにしていて、これは娘が巣立ったときの夫婦関係が良くなるようにって想いからなんだけどね。あれが嫌だった、これが嫌なんだ、こういうことするのが嫌だってずっと抱えていたら、娘が巣立った後に一緒に住む意味がないと思っていて。だから隣の部屋に住むって言うのもありかなって。
宮城:いいと思う。それって理想だよ。
畠山:私としては、同じマンションで隣の部屋に住むのがいいなと思ってるの。でも、相手が「なんで?」って思うなら、直して欲しいところを今のうちに直して欲しい。今はネジを巻き直している状態なんだよね。だから将来の夢は、夫婦でゆっくり暮らすこと!
宮城:私はモデルと商品開発が好きだから、今の仕事は続けていくのはもちろん、家を建てるのが目標。今は母が1Kのマンションに住んでいるから、みんなで集まれる家がなくて。帰る家がないのは寂しいなって気持ちがあって、子どもたちが巣立っていく前に帰れるお家を建てたいなって去年あたりから考えてるんだ。妹家族や弟家族とか、みんなで賃貸型マンションみたいなものを建ててもいいなって。そういう夢がどんどん広がっていくので、がんばってお金を稼ぎます(笑)。


3人が夏によく訪れる、原宿にあるタイ&ベトナム料理〈チャオサンバンブー〉。ヤムウンセン、ゲソの唐辛子炒めは毎回オーダー。メインはガパオやフォーなど好きなものをそれぞれ注文。
最終回もNGなしのぶっちゃけトークを繰り広げてくれた3人。誰もが羨むルックスとは裏腹な、地に足をつけた生き方、ブレない信念、そして底抜けの明るさがファンを捉えて離さない秘訣なのかも。モデルとしてママとして、夢に向かって邁進する3人。これからの活躍に乞うご期待♡















