宇藤えみさん
ファッション・フードスタイリスト
ファッション・フードスタイリスト
雑誌や広告を中心に活躍する、ファッション・フードスタイリスト。最近では、食卓の大切さを伝えたいと、各地の食や器、四季の楽しみを提案する『朝ごはん会』も開催。3歳の男の子のママ。
Instagram:@emiuto
好きな器をまんべんなく使えるように、
取り出しやすく平面に収納する
器好きとしても知られる、スタイリストの宇藤えみさん。自宅の食器棚には日本各地の焼き物をメインに、たくさんの和食器がぎっしりと並べられている。なかには入手困難な人気作家の作品も多い。「去年の年末にこの家へ引っ越してきたときに、器はだいぶ断捨離しました。好きでついつい集めてしまいがちで今まではたくさん積み重ねて収納していたのですが、それだと使わない器がたくさん出てきてしまうことに気がついて。だから、この家に越してからは取り出しやすいように、積み重ねすぎずに平面に並べることを意識。すべての器がしっかりと見渡せる量を守って、持ちすぎないことを心がけています」
宇藤さんが和食器に目覚めたのは、20代後半。沖縄のやちむんにはじまり、益子焼や備前焼など徐々にシンプルなものを好むようになったそう。今では器好きが高じて、日本各地の窯元さんのもとへ直接足を運ぶことも多いそうで、ついには子ども用の器を自ら製作したこともあった。「息子がまだ離乳食だった頃、当時は自分の食卓に合う子ども用のシンプルで可愛い陶器があまりなかったので、自分で焼くしかないと思ったんです。子どもには離乳食の時期からあえて割れる器を使わせていました。割ってしまったら、これは割れるものなんだって覚えさせることも、ものの大切さを学ぶ第一歩になるはずです」
150枚以上の和食器がずらりと並ぶ食器棚。「ファッションと同じで、食卓もトータルコーディネートするもの。シンプルな器以外にもアクセントになる色ものも集めています」
収納が充実しているキッチンまわり。スタイリストという職業柄、ものは多い方だという宇藤さんだが、すっきりと整頓されている。手前の2つの収納棚には、右は和食器、左は洋食器を分けて収納。
豆皿は子ども用の器としてもよく使っているそう。左手前の白い器は息子さんが離乳食の時期に、宇藤さん自ら焼いた思い出の器。割れないように分厚く頑丈につくられている。
宇藤さんのお気に入りの器。上から時計回りに、小林耶摩人さんの飯碗、福岡の翁明窯元のリム皿、伊藤環さん「1+0」の器、角田淳さんの小皿、川口武亮さんの飯碗。
マイブームはガラス収集。沖縄のガラス作家・おおやぶみよさんのものや、『STUDIO PREPA』の色付きグラスがお気に入り。
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