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    冬の不調を改善! はじめての親子薬膳ごはん【お悩み⑤ 冷え・低体温で元気が出ない】

    冬の不調を改善! はじめての親子薬膳ごはん【お悩み⑤ 冷え・低体温で元気が出ない】

    体の調子を整えてくれる、薬膳ごはん。なぜ体にいいの? どうやって取り入れる? そんな疑問を解決しながら、秋冬の不調を改善するレシピを薬膳料理家の山田奈美さんに教えてもらいました。お悩み5は、冷え、低体温で元気が出ないときにおすすめの2品をご紹介します。

    寒くて体温が低くなると、免疫力も下がり、風邪や感染症にかかりやすくなる。特に子どもは、気づいたら手足が驚くほど冷えていることがある。そのときにやたらと厚着をさせたり、暖房に頼ってしまうと、子どもの体温調節機能の発達を損なうことがあるので、体の内側からあたためることが大切。

    おすすめは、体をあたためる食材。秋冬に甘みが増す「カボチャ」や、お餅にも使われる「もち米(ここでは白玉粉)」は子どもも大好き。「酒粕」は、煮込めばアルコールが飛び、甘味も出るので料理に使うと◎。カレーに使った「スパイス」も、血の巡りをよくし、体をあたためてくれる。また、低体温で朝起きられないときには、お悩み1の気を補う食材も効果的。

    【 おすすめ食材 】酒粕、カボチャ、もち米、鶏肉、味噌、タマネギ、ショウガ、ニンニク、ブリ、マグロなど


    はじめての親子薬膳ごはん #09

    体をあたためるスパイスたっぷり!
    酒粕カボチャカレー

     

    体をあたためるスパイスたっぷり! カボチャと鶏肉が主役の栄養たっぷりカレー。

    (使ったおすすめ食材)
    酒粕……五臓をあたためる。気を補い、血の巡りをよくする。
    カボチャ……体をあたためる。胃腸の消化吸収を活性化させる。

    材料(2人分)

    鶏もも肉……150g
    カボチャ……200g
    タマネギ……1個
    ニンニク……1片
    ショウガ……1/2片
    パクチー……3本
    クミンシード……小さじ1
    ★コリアンダーパウダー……小さじ2
    ★ターメリックパウダー……小さじ1/2
    ★クミンパウダー……小さじ1
    酒粕……大さじ2
    酒……大さじ1
    水……200ml
    ガラムマサラ……小さじ1/2
    味噌……大さじ1
    塩……適量
    黒米入りごはん

    つくり方

    1.鶏肉は食べやすい大きさに切る。ニンニクとショウガはみじん切り、タマネギは粗めのみじん切り、カボチャは乱切り、パクチーは根・茎・葉に分けてざく切りにする。

    2.鍋に油(分量外)とクミンシードを入れて中火にかける。香りが立ったらタマネギと、ひとつまみの塩(分量外)を加え、動かさないようにしながら飴色になるまで炒める。

    3.タマネギを鍋の端に寄せ、空いたところに鶏肉の皮目を下にして加え、塩をふって焼き色がつくまで炒める。

    4.弱火に落とし、パクチーの根、ニンニク、ショウガを加えて炒める。さらに★のスパイスを加えて炒める。

    5.酒粕とカボチャを加えて炒め合わせる。酒と水を加えて中火で、カボチャがやわらかくなるまで煮込む。

    6.濃度がついてきたらガラムマサラを加え、味噌と塩で味を調える。パクチーの茎と葉を加えて混ぜ合わせる。器に黒米入りごはんを盛り、カレーをかける。


    はじめての親子薬膳ごはん #10

    甘さ控えめでも大満足おやつ
    もち米ドーナツ

     

    もちもち食感が食べ応え◎。甘さ控えめでも大満足のおやつ。

    (使ったおすすめ食材)
    もち米(白玉粉)……胃をあたためる。気を補う。

    材料(2~3人分)

    白玉粉……80g
    薄力粉……40g
    ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)……小さじ1
    甘酒(濃縮タイプ)……20g
    卵……1個
    きな粉、はちみつ……適量
    ※きな粉の代わりにココナッツフレーク、ココア、シナモンなどでもよい。

    つくり方

    1.白玉粉の塊をよく手でつぶして粉状にしておく。薄力粉とベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせる。

    2.甘酒と卵をよく混ぜて1に加える。全体を混ぜてから、3cm程度に丸める。

    3.170℃に熱した油で揚げる。きな粉やはちみつをまぶす。

    ポイント


    白玉粉は粒が残りやすいため、生地がなめらかになるように、手でしっかりとほぐす。

    教えてくれたひと
    薬膳・発酵料理家山田奈美さん
    メディアで発酵食や薬膳レシピの提案を行うほか、神奈川・葉山のアトリエで料理教室を開催。最新刊は『菌とともに生きる 発酵暮らし』(家の光協会刊)。Instagram:@nami_yamada.tabegoto
    recipe&styling/Nami Yamada photography/Aya Sunahara edit&text/Riho Abe
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