寒くて体温が低くなると、免疫力も下がり、風邪や感染症にかかりやすくなる。特に子どもは、気づいたら手足が驚くほど冷えていることがある。そのときにやたらと厚着をさせたり、暖房に頼ってしまうと、子どもの体温調節機能の発達を損なうことがあるので、体の内側からあたためることが大切。
おすすめは、体をあたためる食材。秋冬に甘みが増す「カボチャ」や、お餅にも使われる「もち米(ここでは白玉粉)」は子どもも大好き。「酒粕」は、煮込めばアルコールが飛び、甘味も出るので料理に使うと◎。カレーに使った「スパイス」も、血の巡りをよくし、体をあたためてくれる。また、低体温で朝起きられないときには、お悩み1の気を補う食材も効果的。
【 おすすめ食材 】酒粕、カボチャ、もち米、鶏肉、味噌、タマネギ、ショウガ、ニンニク、ブリ、マグロなど
体をあたためるスパイスたっぷり!
酒粕カボチャカレー
酒粕カボチャカレー
体をあたためるスパイスたっぷり! カボチャと鶏肉が主役の栄養たっぷりカレー。
(使ったおすすめ食材)
酒粕……五臓をあたためる。気を補い、血の巡りをよくする。
カボチャ……体をあたためる。胃腸の消化吸収を活性化させる。
材料(2人分)
鶏もも肉……150g
カボチャ……200g
タマネギ……1個
ニンニク……1片
ショウガ……1/2片
パクチー……3本
クミンシード……小さじ1
★コリアンダーパウダー……小さじ2
★ターメリックパウダー……小さじ1/2
★クミンパウダー……小さじ1
酒粕……大さじ2
酒……大さじ1
水……200ml
ガラムマサラ……小さじ1/2
味噌……大さじ1
塩……適量
黒米入りごはん
つくり方
1.鶏肉は食べやすい大きさに切る。ニンニクとショウガはみじん切り、タマネギは粗めのみじん切り、カボチャは乱切り、パクチーは根・茎・葉に分けてざく切りにする。
2.鍋に油(分量外)とクミンシードを入れて中火にかける。香りが立ったらタマネギと、ひとつまみの塩(分量外)を加え、動かさないようにしながら飴色になるまで炒める。
3.タマネギを鍋の端に寄せ、空いたところに鶏肉の皮目を下にして加え、塩をふって焼き色がつくまで炒める。
4.弱火に落とし、パクチーの根、ニンニク、ショウガを加えて炒める。さらに★のスパイスを加えて炒める。
5.酒粕とカボチャを加えて炒め合わせる。酒と水を加えて中火で、カボチャがやわらかくなるまで煮込む。
6.濃度がついてきたらガラムマサラを加え、味噌と塩で味を調える。パクチーの茎と葉を加えて混ぜ合わせる。器に黒米入りごはんを盛り、カレーをかける。
甘さ控えめでも大満足おやつ
もち米ドーナツ
もち米ドーナツ
もちもち食感が食べ応え◎。甘さ控えめでも大満足のおやつ。
(使ったおすすめ食材)
もち米(白玉粉)……胃をあたためる。気を補う。
材料(2~3人分)
白玉粉……80g
薄力粉……40g
ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)……小さじ1
甘酒(濃縮タイプ)……20g
卵……1個
きな粉、はちみつ……適量
※きな粉の代わりにココナッツフレーク、ココア、シナモンなどでもよい。
つくり方
1.白玉粉の塊をよく手でつぶして粉状にしておく。薄力粉とベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせる。
2.甘酒と卵をよく混ぜて1に加える。全体を混ぜてから、3cm程度に丸める。
3.170℃に熱した油で揚げる。きな粉やはちみつをまぶす。
ポイント
白玉粉は粒が残りやすいため、生地がなめらかになるように、手でしっかりとほぐす。