小さな子にも届くように
クルン役を分析して演じたい
「私の見た目と異なるキャラクターなので、どんな風に演じられるかなとドキドキしながら楽しみにしています。声優は自分の姿が見えない分、声の説得力が必要になる。どうして私が選ばれたのか、分析しながら演じたいと思います。これから言葉を覚える小さな子や、もちろんおしゃべりが上手な子にも届けられる声、作品にできたらいいですね」。
2歳の双子の娘さんたちも、アンパンマンの大ファン。家ではアンパンマンのオモチャで遊ぶこともあるそうですね。
「ペンでタッチするとおしゃべりする図鑑やお掃除ワイパーがお気に入り。ワイパーは子ども用サイズだけど、本物のお掃除シートがつけられてお手伝いできるんです。ぬいぐるみも好きで、私が『ゆりかごのうた』を歌っていると子どもたちが真似して、ぬいぐるみに向かって、“ねんねこよー”と抱っこしてあげています」。
アンパンマンで映画デビューする子どもも多いですが、杏さんの映画デビューは『平成狸合戦ぽんぽこ』だったとか。
「記憶に残っている最初の作品、今でも大好きな映画です。先日、長男は5ヶ月でママズクラブシアターで映画館デビューしました。『グレイテスト・ショーマン』を観たのですが、上演中も寝てくれたのでちゃんと観られました。上の双子は2歳なので、逆に今大人の作品は落ち着いて観られないかな。アンパンマンの映画が公開されたら人手がある時に連れて行ってあげたいです」。
いろんな人と接することで
子どもは成長していく
3人のお子さんを育てながら女優・モデル業を両立する杏さん。忙しい毎日の中で、大切にしていることは?
「仕事は夕方までに終わらせ、7時過ぎには寝かせるようにしています。 一 日があっという間に過ぎて行くんですよね。子どもがいろんなことを覚えていくのが面白い反面、これからがしつけの時期なんだと思うと、ちゃんとできるかなと不安に思うことも。子どもは3人、でもお母さんは1人。私も最大限頑張るけど友人や他の大人、いろんな人と接して成長するのがいいなと思っています。おかげでとても人懐っこくなりました」。
【movie info】
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2018
『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』
30周年を記念する今作では、テレビアニメの第1話に登場し、アンパンマン誕生のきっかけになる“いのちの星”が再び描かれる。ゲスト声優は、好奇心旺盛なクルン役に杏さん、“だだんだん”と“ゴロンゴロ”をお笑いコンビ・アンジャッシュの2人が演じる。
6月30日(土)より全国公開
http://anpan-movie.com/2018
女優・杏
1986年4月14日生まれ、東京都出身。15歳からモデルとして活動し、パリ・コレクションなど海外のショーにも出演。2007年女優デビューを果たす。代表作にドラマ『連続テレビ小説 ごちそうさん』『花咲舞が黙ってない』など。現在は、TBS『世界遺産』ナレーターやJ-WAVEラジオ『BOOK BAR』ナビゲーターとしてレギュラー出演するほか、書籍『BOOK BAR お好みの本、あります。』(新潮社)も発売中。