「私が表現することをみんなが喜んでくれる。
“ありのまま”が楽しい!」
―――「トロール人形、大好きです! 家に飾ってあります」と嬉しそうに話す仲さん。映画『トロールズ ミュージック★パワー』では、主人公ポピーの敵となるロックの女王バーブ役の日本語吹き替えを担当する。
「バーブは強がりだけど根はやさしくて、友達が欲しい女の子。仲良くするのが目的だったのに、やり方が派手すぎて怖い人と思われてしまって。その不器用さが可愛くもあります。劇中で歌うシーンがありプレッシャーもありましたが、ボイストレーニングに通い練習しました。映画は、コメディもあって音楽も素敵で、みんなでひとつになろう! というメッセージも素晴らしいです。どんな年代の人も楽しめる作品になっています」
―――仲さん自身も父親の影響で、幼少期からロックを聴いてきた。人生で初めて買ったCDはグリーン・デイ、ロックへの愛も深い。
「中学はバスケ部だったのですが、練習で流す音楽担当が私でした。AC/DC、メタリカ、エアロスミス。J-POP全盛の中、みんなが全く知らないロックやパンクの曲をかけていました。だから今回、バーブ役で歌わせてもらえたことが本当に嬉しくて。親もとても喜んでいます」
―――今は、海外ヒットチャートの曲を聴くのにはまっている仲さん。お子さんも音楽好きに成長中だ。
「シンプルにリズムが楽しめる洋楽が好きです。グーグルの音声アシスタントを使って『Spotify』で聴くのが定番。息子も自分で曲をセレクトして、『パプリカ』『世界に一つだけの花』を聴いて歌っています。この間は『アリアナ・グランデ、可愛いよね!』とか言うから、もう立派な男の子だなと思います(笑)」
――― 子育てで大事にしていることは、先に目標をつくること。
「目標を達成した時のご褒美を決めて、それに向けて頑張るよう伝えます。おいしいものを食べに行くとか、息子はゲーム好きなので新しいゲームをダウンロードするとか。私もご褒美で買い物しますよ。たまに『何のご褒美?』ということもありますが(笑)」
――― 最近はYouTubeの動画配信も話題になっている仲さん。それによって気づいたことがあったそう。
「女優の仕事は、違う人を演じ続けます。悪役を演じると、そのイメージから私自身が悪く言われてしまうこともありました。でも、SNSやYouTubeを始めてからは、私自身が表現することをみんなが喜んでくれて。自分のことを人見知りだと思っていたけど、〝ありのまま〟の私もとても楽しい! おかげで女優の仕事も、より楽しめるようになった気がします」
PROFILE
仲 里依紗さん
1989年10月18日生まれ、長崎県出身。ファッションモデルとして活躍した後、アニメ映画『時をかける少女』(06年)で吹き替えデビュー、4年後の実写版でも主演を務める。主な出演作は『ゼブラーマン〜ゼブラシティの逆襲〜』(10年)、ドラマ『ホリデイラブ』(18年)他。待機作は『はるヲうるひと』(佐藤二朗監督作)。プライベートでは一児のママ。Instagram:@riisa1018naka
バングル¥8,000/パメオポーズ表参道本店、その他=すべてスタイリスト私物