世界的アーティストでもあるクリスチャン・マークレーの国内初の大規模個展が、東京現代美術館にて開催予定!
クリスチャン・マークレーは、70年代末のニューヨークでターンテーブルを使ったパフォーマンスで音の実験を始めて以来、前衛的な音楽シーンの重要人物として活躍してきました。一方、現代社会において音楽がどのように表象され、物質化され、商品化されているかといったテーマに焦点を当てた活動により、現代美術と音楽をつなぐ、最も人気があり影響力を持った作家とみなされてきました。
本展では、音楽、アート、マンガ、映画、街のグラフィティまで……彼が既存の世界をどのように翻訳し、リミックスしてきたのかを知ることができます。そして、「音を見る/イメージを聴く」という未知の体験へと鑑賞者を導くマークレーの大規模なインスタレーションには要注目! 映画のシーンをサンプリングし、4つの連続する画面に視聴覚作品として構成した最高傑作のひとつ《ビデオ・カルテット》(2002年)や、マンガから切り取ったオノマトペの文字が、それぞれの言葉の音響的特性を示すような動きのついたアニメーションとなり、音の大洪水として降り注ぐ《サラウンド・サウンズ》(2014-2015年)などを展示。
その他にも、コンセプチュアル・アートやパンク・ミュージックに影響を受けた初期作品から、現代社会に蔓延する不安を映し出した最新作までを一挙ご紹介。ぜひ、マークレーの世界観に浸り、アートと音楽を楽しんでみて!
トップ画像:クリスチャン・マークレー 《フェイス(恐れ)》 2020
コラージュ 30.2 cm × 30.3 cm
© Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.