悩めるママが集う
“横澤夏子のママ会”
第3回目も代々木上原にある「dish-tokyogastronomycafe」にて開催。今回のお題は、「お出かけ」。抱っこ紐やベビーカーを嫌がる、お店のなかを突然ダッシュする、移動時間を持て余してしまう……など、ママならではのお悩みが!
現在、4歳、2歳、1歳の、3人の子育てに奮闘中の横澤さん。悩めるママにどんなアンサーを送る!?
本日のメニュー「アップルパイ」
熱々のアップルパイに、ひんやり冷たいアイスクリームをトッピング。シナモンの香りとアップルの甘さが絶妙で、いくらでも食べられちゃうおいしさです。
アップルパイ ¥1,480
お出かけのお悩み1
心配性すぎて荷物が多くなってしまい
マザーズバッグが娘と同じ重さに……。
横澤さんのバッグの中身も知りたいです!
手ぶらで近所を散歩してみよう
そこから必要なものが見えてくるはず!
世の中のお母さんはみんな同じだと思うけど、外出するときは不安だしなにかと心配。だから、あれもこれもとバッグに入れてしまう。わかるなー、その気持ち。私も昔は、お店が開けるんじゃない!? っていうぐらいの、とんでもない量を持ち歩いていたから(笑)。
ちなみに今は、病院、公園、お出かけと用途ごとにバッグを分けている。例えば病院に持って行くバッグには診察券や医療証はマストで、念のためにオムツとウェットティッシュ、ゴミ袋を。
公園バッグには、お水、ウエットティッシュ、オムツ、ゴミ袋、ハンカチとティッシュのセットは忘れずに。こんな感じでバッグの中身は必要最低限のものばかり。リュックだとものの出し入れが面倒だし、できるだけ小さく済ませたいから身動きが取りやすい斜めがけバッグを愛用中。スマホもスムーズに取り出せるし、これが意外と便利♪ 公園に何時間か行くだけだから、そこまで大荷物じゃなくてもいいかなって。
お出かけのときは両手が使えるリュックにして、私が持つかパパが持つかって感じかな。中身は極力少なくしていているから、もはやリュックじゃなくてもいい状態だけど(笑)。最近は着替えも、ズボンも一着程度。大は小を兼ねるじゃないけれど、100cmのズボンが一着あれば誰に何かあってもいける!
子どものオモチャはいろいろ持ち歩いた結果、量はなくても大丈夫! ってことに気がついた。タブレットは確かに便利だけど、重いしバッグのなかはかさばるし、長時間見続けるのもどうなんだろうって思って。
わが家で今大活躍しているのは、目玉がついたリング。腹話術じゃないけれど、それを使えば子どもといくらでも話ができちゃう。あとはビニール袋を膨らませてカシャカシャしたり、手遊びをしたり、クイズ大会をしたりね。オモチャをたくさん持ち歩くんじゃなくて、身の回りにあるものを活用してそれを遊びにしてしまう!
以前、夫1人で子ども3人連れてアンパンマンミュージアムに行ったことがあった。
私はいざ出かけるとなったら綿密に計画を立てないと不安なタイプなんだけど、夫はまさかの手ぶら状態(笑)。下の子はペットボトルで飲めないのに!? マグは? 水筒は? と思って聞いたら、「いや、意外とペットボトルでいけたよ」って。嘘でしょ!? って思わず問い詰めちゃった(笑)。でも、なければないでどうにかなる! っていうのを、ここから学んだのも事実。
私は意外と心配性だから、母子手帳ケースにこれまでの胎動記録もすべて入れていたんだけど、これってもしかして持ち歩く必要はない? と思って、一回置いて行ってみようって気持ちをチェンジ。でもその記録のなかに予防接種の紙が紛れ込んでいて、ああ、失敗した……てなったこともあるんだけどね(笑)。
荷物に関しては、トライ&エラーを繰り返すしかないと思ってる!
何があったら便利か、何が必要じゃないのか、それを知るためにも、まずは手ぶらで近所に出かけてみるのはどうかな? そうすると、やっぱりオムツはあった方がいいなって学びになるし、公園に行くならタオルは持参しなきゃって、本当に必要なものが見えてくる!
学びを得たら、次は思い切って小さいバッグでお出かけしてみよう!
荷物が少ないと小回りはきくし、子どもとの外出もグッと楽になるはず。バッグが軽~い世界を知ってしまったら、もう戻れない(笑)。
お出かけのお悩み2 チャイルドシートに乗るのを嫌がります
子どものイマジネーションを膨らませて
チャイルドシートに乗らなくちゃ!と思わせよう
チャイルドシート、子どもってどうしてあんなに嫌がるのかしら……。泣き叫ばれると心が折れてしまいそうになるけど、絶対に乗せないとダメ!
わが家では乗る前に、チャイルドシートに乗らなかったらどうなるのかっていう話をしてる。
「チャイルドシートに乗っていないのが警察に見つかると、塀のなかに入れられて寝るのもごはんを食べるのもひとり、お父さんとお母さんとは離れ離れの生活になります。でも、でも、お母さんはそんなのイヤだ~!!!」って泣き真似をしながら話すという(笑)。
「警察は悪い人を捕まえるお仕事をしているけど、チャイルドシートに乗らない子もチェックしているよ。警察の目は常に光っているよ」なんて話をしたら、「あ!あそこに警察がいる!」って警察をすごく怖がるようになってしまったんだけど……(笑)。
ちなみにお父さんが捕まってしまうバージョンのお話もあって、それはチャイルドシートに乗せなかったからお父さんは塀のなかに入れられて、もう帰ってこれなくなるという内容(笑)。
子どもにとって、暗いところでひとりで寝なくちゃいけないっていうのも、お父さんが帰ってこれなくなるというのも相当堪えるみたいで効き目は絶大!
とはいえ、チャイルドシートに乗せてベルトをつけると「やだー!ギャー」って始まるときもあって、そういうときは「ちょっと待って……聞こえている可能性があるかも……」って声をかける。泣き声が聞こえたところで、警察がどうやって出動するんだ!?って話なんだけど(笑)。
警察の方には申し訳ないけれど、これも家族の命を守るため!
想像力を膨らませてチャイルドシートに乗せる作戦、どうぞお試しあれ!
お出かけのお悩み3 いきなり店内を猛ダッシュして困ります
突然走ったらどんなことになるのか
知人の話を例に出して注意喚起!
それまで普通に歩いていたのに、何かのスイッチが入って突然走り出す。子どもあるあるすぎる! 追いかけるのも大変だし、周りのお客さんやお店の人の目も気になるし、これ本当にやめてほしい……。
でも「走っちゃダメ!」と叱っても、子どもってすぐに忘れちゃうでしょ。
だから、わが家ではお出かけのときに友だちの話をして注意喚起をすることが多いかな。
「ちょっと待って。なんでお店のなかや道路、階段を走っちゃいけないのかわかる? 実はね、お母さんのお友だちで、この場所でめちゃくちゃ走って転んで血だらけになった友だちがいるの……」って神妙な面持ちで。
そうすると「え? その人大丈夫だったの?」って急にテンションが急降下。私の周りには、なぜか傷だらけの友だちが多くて(笑)、余計リアルに感じるみたい。
「転んだときに入院して大変な思いをして、あの子は本当にかわいそうだった。めちゃくちゃ泣いてたわ。あんな大変な思いはしたくないわ……」って話すと、そこを通るたびに「ここ、お母さんのお友だちが転んだところだよね」って(笑)。
突然走り出すと転んで危ないよって教えるよりも、お母さんのお友だちや知り合いがケガをした、血まみれになっちゃったっていう方が、効き目があるみたい。子どもってなぜか怖い話が好きでしょう? ちょっとゾクゾクして興味がひかれるみたいなのよね(笑)。
親より第三者の意見の方に耳を傾けるっていうのも、子どもあるある。
長女がラプンツェルに憧れていたときに、ロングヘアの私の友だちにどうやったらこの長い髪になれるか聞いたら「毎日お風呂に入ってシャンプーをしてみて。そうしたらこうやって長い髪になるから!」って教えてくれたことがあって、それからしっかりシャンプーをするようになって。
自分事にするのに時間がかかるものでも、身近な人の経験談や体験談を聞くと想像しやすいから、よしやってみよう! となるみたい。
大人にとって口コミが頼りになるのと同じこと。
親が「転ぶよ!」「ケガするよ!」「危ないよ」と言ってもサーっと流してしまうけれど、転んでケガをした人の話って子どもの心に強く残るのよね。いろんな人に会って、話を聞かせるのもおすすめ!
お出かけのお悩み4
お出かけ中いきなりトイレと言い出します。
前もって教えてほしい!
動線上でトイレに行くことを
日常生活の中に取り入れよう!
「トイレ大丈夫?」って確認して、「大丈夫!」って自信満々に答えるときほど大丈夫じゃない(笑)! 食事がきた瞬間に「トイレ~」が始まったり、次がお会計っていう時に「出ちゃう!」って言い出したり。どれだけ行列に並んだと思っているの!? ってなることも多々……。
だから、お出かけのときは予言者になってみる。
「お母さん、全部知ってるよ。トイレに行ったら絶対に出るから行こう!」って、子どもに話すの。それでも子どもが「やっぱり出ないよー」って行ったら、「目をつぶってごらん、今ここからお腹を通って、おしっこが出てくるよ~」っていうと、チョロチョロ~って(笑)。
催眠術師にさえ連れて行っちゃえばこっちのもの!
もちろん出ないときもあるけど、意外と誘導すれば出てしまうのが子どもあるある(笑)。
寝かしつけのときも、みんな寝始めてから「トイレ」って言われると困ってしまうので、寝る前はトイレに行くってルール化しちゃう。お店を出るときはトイレに行く、お出かけのときはこのタイミングでトイレに行くって、動線上にトイレに行くことを組み込んでしまうのが◎。
前もって教えてね! は当てにならないし、大人の私でも、急にトイレに行きたい……ってなるときもあるぐらいだから(笑)。
大人も子どもも、移動する前には必ずトイレに行こう!
お出かけのお悩み5
乗り物での移動中やることがなくて
困っています。
お絵描きをすると酔ってしまって……。
イベントをどこにもってくるかを
逆算して考えてみよう!
わかるわかる。子どもはすぐに酔っちゃう。だから、わが家では車に乗るときは、スマホやゲームなど、下を向いて手元でやるものは絶対にしないって決めてる。
その代わりによくやるのが、●●を見つけたら勝ちゲーム。
外で青いものを見つけたら勝ち! とか、ゴミ収集車を見つけた人が勝ち! と言って、遠くを見せるように誘導してしまうの。昼間はなかなか見つけられないからずーっと探せて時間をつぶせるし、朝方出かけるとめちゃくちゃ遭遇したりして。地方に行くと、緑のゴミ収集車を見つけることもあって、「青以外もあるんだね~」なんて新たな発見も!
クイズも時間つぶしに最適。「クイズ、クイズ、なんのクイズ? お父さんの好きなクイズ!イエーイ♪」ってかけ声からスタートして、「お父さんの好きな色はなんでしょうか!?」「青!」「ブー」「水色!」「ブー」「黒?」「ブー」のエンドレス。このクイズの正解はネイビーなんだけど、小さい子どもは答えられないでしょうっていう(笑)。
車内ならそうやってみんなでワイワイできるけど、電車や新幹線、飛行機だと静かに過ごさないといけないから結構大変。新潟に新幹線で帰るときは、デッキに移動して時間をつぶしていたなー。景色がトンネルばかりだから、窓に自分の顔が映るよ! って教えてあげて、黒いなかに自分の顔が鏡みたいに映るのを見て「わー! ホーンテッドマンションだー!」って言いながら過ごしたり(笑)。
「小さい声クイズ~(小声)」って、ものすごい小声でクイズを始めるのもよくやっていること。「お母さんは何を言っているでしょうか?」ってささやいて、子どもたちが答えるときも、もちろん小さい声でね。
そして迷子になったときの“迷子練習”もおすすめ。これはミキティさん(藤本美貴さん)から教えてもらったんだけど、「お名前はなんですか? 住所はなんですか? 電話番号はなんですか?」って子どもに聞くの。ヒーローインタビューみたいで、子どもも楽しんでくれる! 「お母さんはどういう人ですか?」「やさしい人です」「はい! 大正解!」なんて言ってね(笑)。
とはいえ、最近は、実家に帰るときは車で夜出発する夜逃げスタイルをとっていて(笑)。
子どもは車内で寝てしまって朝までぐっすりだし、深夜に実家に着けば親も一緒に寝られるから正直いちばん楽なのよね……。
飛行機に乗ったときは、ここぞというときのためにヘッドフォンもiPadも新たに購入して用意していたんだけど、私が「飛行機に乗ったらiPadが見れるよ!」って先に言ってしまったものだから、「すぐ見たい!」モードになってしまって。もっと空の旅を楽しんでほしかったって反省しちゃったな(涙)。
飛行機に乗る前にキッズルームで散々遊ばせて、離陸の頃には爆睡、みたいな戦法を取ってるママ友さんも。前もってクタクタにさせて、お昼寝にスムーズに移れるような準備も大事よね。
子どもにとっては、お昼ごはんもおやつもゲームもクイズもお昼寝もすべてがイベント。
どのタイミングで何を入れれば気持ちを紛らわすことができるのか、到着時間から逆算して考えてみるのもひとつの手!
ママ会でお邪魔したお店はこちら
ロンドンの伝統的なパイ&マッシュが楽しめる、隠れ家的お店。単品メニューのほかに、パーティコースや夜カフェコースもあり。ママとの女子会やファミリーで訪れて!
東京都渋谷区上原1-33-16 オーツカビル2F
03-5465-6455
11:30〜23:00
無休(店休日:年末年始のみ)
https://www.instagram.com/dish_yoyogiuehara
横澤夏子さん着用アイテム
シャツ/antiqua ¥6930(050-5527-1966)
※掲載されている商品の価格は、原則として税込の総額であり、2024年11月19日現在のものです。
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