悩めるママが集う
“横澤夏子のママ会”
第1回に引き続き、代々木上原にある「dish-tokyogastronomycafe」にて開催。今回のお題は「イヤイヤ期」。子どもが床にひっくり返って駄々をこねたらどうする? ダメだとわかっていても脅し文句を使ってしまう……などの切実なお悩みが寄せられました。
現在、4歳、2歳、1歳の、3人の子育てに奮闘中の横澤さん。悩めるママにどんなアンサーを送る!?
本日のメニュー「ディッシュライス」
パクチーがたっぷり乗った、新感覚のガパオライス。フライドエッグやチキンもトッピングされていて、ボリューム満点! お腹も大満足の逸品です。
ディッシュライス ¥1,200
イヤイヤ期のお悩み1
ご飯やスープをわざとひっくり返して遊び始めます……
“その遊びはおもしろくない!”と
無の表情を醸し出そう
これ本当、どこのご家庭でもあるあるだと思うんだけど、本当にイヤ!
私が床に散らばったご飯やスープを片付けているときに、子どもがベッタベタになった手で私の頭を”いい子いい子”してきて「ひー!!!」ってなったことが何度もあった(泣)。
赤ちゃんのときならしょうがないけれど、いろいろと判別がつく年齢になったらそれはダメよって教えないとね。
ごはんをバシャバシャして遊んでしまったら「もう食べられなくなるよ!」って下げてしまうこともあるし「もういらないのね。じゃあ終わりだからごちそうさまして」と言って、子どもがごちそうさまを言ったらごはんタイムは強制終了。遊んだら終わり、ごちそうさまを言ったら終わり、というのを理解させるのも大切!
子どもにとっては食べることより遊ぶことのほうが楽しくなってしまうんだろうけど、親としては一生懸命つくったごはんだし片付けも大変だし、絶対にやって欲しくない!
あとは、能面のような表情で「え? それ一体なんですか? あなたはすべっていますよ」というオーラを出す。「遊んじゃダメでしょ!」と怒っても、子どもは構ってもらえてると思ってさらにヒートアップしてしまうし、一緒に笑うなんてもってのほか。もう手がつけられなくなっちゃう。だからそういうときは、“無”の空気をつくり出すの。
大人になって「今めちゃくちゃすべってる」目線を向けられたら地獄の境地で落ち込むけど、意外と子どもも同じなのよね。「え? なに? これっておもしろくないの!?」って、それまで最高潮だったテンションが急降下(笑)。
ごはんで遊び出したら「それ、すべってますよ!?」感を全身から出してみよう!
イヤイヤ期のお悩み2
床に寝転がってイヤイヤとなったときはどうすればいい?
架空の誰かに驚くフリをして
子どもの気持ちを切り替えさせよう!
これねー、子どもはどうしてすぐに寝転んじゃうんだろう(涙)。
家なら「はい……わかりました……」って無の境地になりながら、遠くから眺めることが多いかな。近くにいると気持ちが引っ張られてイライラしてして、お互いイヤイヤ期になっちゃうから(笑)。
でも外だと周りに迷惑をかけてしまうから、困りもの。そんなときは、わが家では鮮魚スタイルをとるようにしてる!
イキのいいシャケを捕まえたぞ! という感じで、子どもを抱き上げてそのまま持ち帰っちゃうの。3人の誰かしらが転がったり大声上げたり、うつ伏せになってイヤイヤしてるから、そこにも個性が出るのねーなんて思いつつ、「今日は大漁大漁!」と思いながら子どもを持ち運んでる。
人に迷惑がかからないような場所なら、「いい魚拓が撮れました!」って写真を撮ることもあるけれど、スーパーやショッピングモールなど、やって欲しくない場所でイヤイヤされるのがママとしてはいちばん困ってしまうのよね。穴があったら一緒に入りたい気分。
鮮魚スタイルができないときには、架空の誰かを登場させるのもおすすめ!
「あれ? あそこにいるの●●さん? なんでここでお買い物してるんだろう」って大声で驚いて、「いいなー、ママもそっちに行ってみようかな」って子どもに聞こえるぐらいのひとり言を言う。そうすると子どもも「え?」ってつられて、我に返るの(笑)。お母さんが驚くと、子どもも同じぐらい驚くのよ!
毎回登場人物が同じだと通用しなくなるので、架空の誰かを友だちにしたり、担任の先生にしたり、ときには珍しい虫も登場させたりしてね(笑)。
イヤイヤ期のときは、いかに子どもの気持ちを切り替えるかが大事だから、“お母さんが驚いている作戦”を取り入れてみるのもひとつの手。ただ、私がテンション高く驚くものだから、周りの人もびっくりしてしまって申し訳ない気持ちになることも……(笑)。
気持ちを切り替える方法でいえば、架空の業者さんを登場させるのもわが家ではよくやっているな〜。以前「エアコンの業者さんがくるからお部屋を片付けようね」って声がけをしたことがあって、長女が「なんで片付けなきゃいけないの?」って言うから、「オモチャが床にいっぱいあると、業者さんが持って帰っちゃうからだよ」って答えたの。
そうしたら「業者さんってそういう人なの……!?」って、必死でオモチャを片付けて。私は「もう! オモチャ捨てるからね!」が口癖だったんだけど、すぐ捨てる女だと思われるのもイヤじゃない!?(笑)。だから架空の業者さんに、かなりの頻度で登場してもらってる。
業者さんって子どもにとっては、特別な感じがするみたい。見ず知らずの第三者でもない第四者的な外側の人って感じで、その効き目は絶大!
架空の誰かにママが思いっきり驚く作戦もおすすめよ!
うちの子は、一時期手をつなぎたくないブームが到来して、お母さんともつながない、お父さんとも手をつながないで、後ろで手を組んでゆっくり歩いていて。それを見たときに「あ、あなたは教授ですか!?」って突っ込んじゃった(笑)。それ以来、子どもがなんだか偉そうな態度をとるときは「ただいま教授モード発動中です!」って言ってるの。
イヤイヤ期のお悩み3 言うことを聞かないときに、つい「鬼がくるよ!」と言ってしまいます……
わがままマックスなときこそ
ポジティブな言葉で声がけを!
これこれ、わが家もよくやっちゃう。でも、夫に「あんまり鬼が来るって言わない方がいいんじゃないの!?」って言われちゃって。じゃあ夫はどうしてるんだろうと聞き耳を立てたら「お母さんに怒られるよ!」ですって(怒)。まるで私が鬼じゃん!
まあ、確かに鬼はよくないから違う言い方にしようかなと思って、出てきたのが「悪魔に怒られるよ!」。なんだか悪い言葉のイタチごっこ(笑)。
悪魔もあまりよくないなーと思って、最近考えたのが神様。「神様が見てるよ」っていうと、ありがたい感じがするし、空の上からやさしく眺めている感じがする。鬼より言葉の響きもいいし、ポジティブな感じもするじゃない? と同時に、いつ何時でも自分の人間性を見られているような、核心に迫る怖さがあるけれど……(笑)。
鬼よりも神様を出す方が、親としても罪悪感がないからわが家では神様がめちゃくちゃ来ております。
とはいえ、子どもからしたら「一体神様って何? 誰なの!?」と思ってしまうみたいで、お宮参りのときに、神主さんを見て「もしかしてあの人が神様?」ってすごくいい子になってた(笑)。
脅し文句の代わりにありがたい言葉を使えば、言う方も言われる方もハッピーになれるはず!
ママ会でお邪魔したお店はこちら
ロンドンの伝統的なパイ&マッシュが楽しめる、隠れ家的お店。単品メニューのほかに、パーティコースや夜カフェコースもあり。ママとの女子会やファミリーで訪れて!
東京都渋谷区上原1-33-16 オーツカビル2F
03-5465-6455
11:30〜23:00
無休(店休日:年末年始のみ)
https://www.instagram.com/dish_yoyogiuehara
横澤夏子さん着用アイテム
シャツ/antiqua¥6930(050-5527-1966)
※掲載されている商品の価格は、原則として税込の総額であり、2024年10月10日現在のものです。