こんにちは^^
HugMug編集部アシスタントの絵美里です!
プレママ・プレパパには絶対に見てほしい東京都の手当についてお届けしていきます! すでにお子さまを出産されているファミリーも家族の収入状況で支給額が変化したり、都の支給条件が変わったりと意外と手当って複雑!?
曖昧になりがちな手当について、あらためてしっかり確認できるようにまとめました!!!
子育て手当(児童手当)とは?
2024年7月現在、東京都で支給されている手当の中で全ての人が該当し直接お金がもらえる手当は、は国の制度である「児童手当(旧子ども手当)」のみ!
今回はその「児童手当」について詳しく紹介します。
支給対象者
中学校卒業までの児童を養育している全ての人に支給されます!
つまり! 子どもが15歳の誕生日を迎えたあと、最初の3月31日までということ。
支給額・対象年齢
支給額は年齢によって変わります!
【3歳未満】
一律15,000円
【3歳以上 小学校修了前】
10,000円 (第3子以降は15,000円)
【中学生(15歳になったあとの3月31日まで)】
一律10,000円
支給月
6月・10月・2月
1年に3回それぞれの前月分まで(4ヶ月分)の手当が支給。
たとえば、3歳以上のお子様がいる家庭なら6月に1万円が2月〜5月分支給されるので4万円が指定の口座に入ります!
所得制限
「所得制限限度額」未満であれば支給額通り受給が可能!
「所得制限限度額」以上で「所得上限限度額未満」の所得の家庭は児童手当の対象外になってしまします……。ですが! 「特例給付」として一律5,000円が支給されます。
子ども含めた 扶養人数 | 所得制限限度額 | 所得上限限度額 |
---|---|---|
0人 | 662万円 | 858万円 |
1人 | 660万円 | 896万円 |
2人 | 698万円 | 934万円 |
3人 | 736万円 | 972万円 |
3人目以降は1人増えるごとに38万円が加算されて制限が設けられています!
⚠️2024年10月に制度が変わる! 児童手当の変更内容は?
◼︎所得制限がなくなる〈変更前〉所得制限あり
◼︎高校卒業までに延長〈変更前〉中学卒業まで
◼︎第3子以降は3万円〈変更前〉第3子以降は1万5千円
◼︎支給月が年6回になる〈変更前〉年3回(6月・10月・2月)
制度が緩和され、家庭にありがたい制度変更で個人的に安心しました( ; ; )
変更前は最低総額198万円でしたが、変更後は234万円になるので36万円増! 所得オーバーしていた家庭にいたっては0円だったのが234万円も貰えるようになるため少しは家庭が助かりますね……!
詳しくは以下でそれぞれ説明いたします!
所得制限がなくなる
変更後は所得制限がいっさいなくなります!(ありがたや〜)
2024年10月分からなので、実際に児童手当がもらえるのは2024年12月から!
高校生卒業までに延長
変更前は中学卒業まででしたが、変更後は高校卒業までの児童を養育している全ての人に支給されます!(子どもが18歳の誕生日を迎えたあと、最初の3月31日までということ)
第3子以降は3万円
【3歳未満】
一律15,000円(第3子以降は30,000円)
【3歳以上 高校修了前まで】
一律10,000円(第3子以降は30,000円)
変更前は最大15,000円でしたがなんと倍に増額!!
少子化対策なのだと思いますが、個人的には子どもが1人しかいない私にとっては将来の出産が少し安心になりました……!
支給月が年6回になる
12月・2月・4月・6月・8月・10月
3歳以上のお子様がいる家庭なら偶数月に2万円が指定の口座に支給されます!
変更前は年3回の各月4ヶ月分支給だったのでまとまった額でしたが、年6回に増えたことで急な出費があったときも児童手当をあてやすくなります。逆に貯蓄が苦手なママパパは要注意かも(自分を含めて……笑)!
⚠️制度変更で申請が必要な方
・現在お子さまが高校生の家庭で児童手当を受給していない方
・所得制限の関係で、現在児童手当も特例給付も受給していない方
そのほかにも状況に応じて申請すれば支給対象になる場合があるので、現在何も手当を受給していない方は、管轄の役所窓口で相談してみてください!
児童手当の申請方法
新しく出産したとき、他の市区町村から引越ししたときは新住所の管轄の役所に「認定請求書」を提出し申請することが必要です!さらに、児童手当を受給するためには「現況届」も必要でしたが、現在(2024年7月)は提出が原則不要になっています。
必要書類
お住まいの地域によって必要書類が変わりますので、必ずお問い合わせをしてください!
世田谷区を例にすると以下の書類などが必要となります。
・認定請求書
・マイナンバーカード(個人番号カード)」の写し(本人と配偶者の2枚)
・請求者本人の「健康保険証」の写し
・請求者本人の年金加入証明書の原本
上記4つの書類を提出するためには以下も必要になるため、事前に余裕をもって準備しておくと安心ですね! 特にマイナンバーカードは何か問題があると即日作れない場合もあるので要注意!
・印鑑
・請求者名義の銀行口座の通帳・キャッシュカードのコピー
・ママパパ両方のマイナンバーカード
・健康保険証(退職や転職で変更がある場合は間に合うように!)
申請窓口
児童手当の申請は、住んでいる区市町村の窓口でできます!
場所によってはオンライン申請ができる地域もあるので、まずは電話などで問い合わせてみてください。
申請時期
申請時期は個人で異なります! 認定請求書を提出した次の月からの分が翌月以降に支給されます。
引越しなどで書類の不備があるなど手続きが遅れた場合、受給できない期間ができてしまいます……。申請に余裕をもつためにも管轄の役所の担当者とコミュニケーションをとっておくことも大切です!
その他の子育て支援・手当
児童手当以外にも個人の状況によって受け取れる手当がまだまだたくさんあります!
私はひとり親だった時期があるので、2〜3種類の手当を申請してやりくりしていました。
そんな東京都の手当などをわかりやすく一覧にしてみました↓↓
東京都在住の方が受けられる手当 | 対象者 | 手当内容 |
---|---|---|
児童手当(旧子ども手当) | 全員対象 | 月額10,000円〜 |
育休手当(育児休業給付金) | 育休取得者 | 月額41,190円〜 |
児童扶養手当 | ひとり親家庭 | 月額10,410円〜 |
特別児童扶養手当 | 障がい児を育てる家庭 | 月額36,860円〜 |
出産育児一時金 | 健康保険加入者 | 子どもひとり404,000円〜 |
自立支援医療(育成医療) | 障がいのある方/子ども | 医療費が1割負担に |
子育て支援医療費助成制度 | 6歳までの子ども | 医療費がすべて無料に |
ひとり親家庭等医療費助成制度 | ひとり親家庭 | 親の医療費が1割負担に |
子育て支援パスポート | 全員対象 | さまざまなサービス |
住宅支援 | 住宅の認定が必要 | 整備費の補助 |
幼児教育・保育の無償化 | 全員対象 | 無償化 |
就学援助制度 | 所得制限あり | 年間約5,000円〜 |
教育費支援 | 私立高校生のいる家庭 | 年間最大484,000円 |
高校生等奨学給付金 | 所得制限あり | 年間50,500円〜 |
奨学金 | さまざまな種類あり | さまざまな制度あり |
わかりやすく簡単に一覧にしたため言葉足らずなところもありますので、気になる部分はそれぞれの公式公的機関へ問い合わせをお願いいたします……!!下記にそれぞれの概要を説明していますのでぜひチェックしてみてください^^
⚪︎育休手当(育児休業給付金)
よく耳にする「育休手当」ですが、正式には「育児休業給付金」という名称です。1歳未満の子どもを養育するために育児休業を取得した場合、一定の要件を満たすと受給可能!
・1歳未満の子を養育するために、育児休業を取得した被保険者であること
・育児休業開始前過去2年間のうち、就業日が11日以上ある月が12カ月以上あること
・育児休業中の就業日数が最大10日または、80時間以内であること
・子どもが1歳6か月に達する日までのあいだに、その労働契約の期間が満了することが明らかでないこと
支給額は、休業開始時賃金日額×支給日数(原則30日間)×67%(育児休業開始から181日目以降は50%)で計算されます。たとえば、月収210,000円であれば日額は30日で割った7,000円なので以下のようになります。
7,000円×30日×67%=140,700円
上記は働いている会社からお給料が支払われない場合の計算なので、子育てに前向きで会社が独自の制度で育休中の給料を支払ってくれる場合はまた別の金額になります!詳しくは厚生労働省のホームページにも記載されているので要チェック↓↓
⚪︎児童扶養手当
支給対象者、支給額、所得制限について紹介
離婚などで、ひとり親となった家庭に支給される国からの手当です。
【支給額】
子ども1人の場合、全額支給で月額44,140円
所得に応じて月額44,130円〜10,410円まで10円単位で決定します! 物価の変動などで毎年額が変わるので要チェックです!
【所得制限】
誰とも生計を一緒にしていなければ、下記の表にある金額よりも少ない場合に、手当が支給されます!
子ども含めた 扶養人数 | 全部支給(本人所得) | 一部支給(本人所得) |
---|---|---|
0人 | 49万円 | 192万円 |
1人 | 87万円 | 230万円 |
2人 | 125万円 | 268万円 |
3人 | 163万円 | 306万円 |
実家暮らしなどで生計が他の家族と同じ場合は手当の全部or一部が支給停止となるので、同居していても生計が別な場合はその事情を説明する必要があります!
⚪︎特別児童扶養手当
「特別児童扶養手当等の支給に関する法律」に基づき20歳未満の障がい児を監護する父母又は養育者に対して支給される手当が「特別児童扶養手当」です。
【支給額】
手当月額は障がいの程度に応じて変わります!
・1級55,350円
・2級36,860円
【所得制限】
住民税の課税対象となる所得額から控除額を引いた金額が、下記の表にある金額よりも少ない場合に、手当が支給されます!
子ども含めた 扶養人数 | 本人 | 配偶者および 扶養義務者 |
---|---|---|
0人 | 459万6千円 | 628万7千円 |
1人 | 497万6千円 | 653万6千円 |
2人 | 535万6千円 | 674万9千円 |
3人 | 573万6千円 | 696万2千円 |
⚪︎出産育児一時金
出産育児一時金は、出産したときに協会けんぽヘ申請すると最低でも40万円が支給される手当です。
ふたご、みつごを出産したときは、子どもの人数全員に支給されます! 詳しくは健康保険協会へ!
⚪︎自立支援医療(育成医療)
自立支援とは、心身の障がいに対する医療費の自己負担額を軽減する手当です! おもに3種類の受給方法があります。「精神通院医療」は精神疾患を通院によって継続的治療したい人に。「更生医療」は身体障がい者手帳を持っている18歳以上の人のなかで、手術などによる治療の効果が明らかな場合。
子どもはこちら! 「育成医療」といって、18歳未満の身体に障がいがある児童の治療効果が手術などで期待できる場合に受給可能です。
【手当内容】
自らが通院するために指定した医療機関の医療費が自己負担1割になります!
上限などもあるため、詳しくは厚生労働省HPか役所の子ども支援課にお問い合わせを。
⚪︎子育て支援医療費助成制度(マル乳医療証)
6歳までの子どもがいる家庭が受けられる医療制度です!
病院やお薬代などの費用が基本すべて無料になります。
⚠️医療証の交付申請が必要
区市役所などに申請し、マル乳医療証の交付を受けましょう。病院の受付に毎回出すものなので、忘れた場合は一旦自己負担10割の支払いがある場合もあるので要注意!
⚪︎ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親医療証)
上記の「マル乳医療証」とは別で、ひとり親の方の大人の医療費やお薬代が自己負担額1割になる制度です。ただし所得上限などもあるので対象かどうかは管轄の役所窓口に相談してみてください!
⚪︎子育て支援パスポート
都内在住の18歳未満の子どもまたは妊娠中の方がいる家庭が対象の、さまざまなサービスが受けられる制度です。平成28年からはじまったので知らない人もいるのではないでしょうか!
「とうきょう子育てスイッチ」のアプリでデジタルパスポートを取得できます! スマホのアプリを協賛店で表示して使用するだけで簡単! カフェや百貨店、コンビニも対象です^^
⚪︎住宅支援
住宅整備費の一部を東京都から補助してもらえる制度です。補助を受けるためには認定が必要で、認定の対象となる住宅の形式は細かく決まっているので、これからお引越しやマイホームをお考えの方は要チェック!!
⚪︎幼児教育・保育の無償化
令和元年からは幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳〜5歳と、住民税非課税世帯の0歳〜2歳児までのこどもの利用料が無料になりました!
上記以外にも就学前の障がい児の発達支援などもありますので、お困りの方はこども家庭庁HPや役所に相談してみてください! 個人的に役所は苦手でしたが、よい担当者と出会えればとても親身に相談に乗ってもらえます。
⚪︎就学援助制度
経済的な理由で学用品費・給食費・医療費などが払えない家庭には「就学援助」があります! 援助内容等は各区市町村により異なりますが世田谷区の場合は学年に応じて年間約5,000円〜20,000円の援助があります。詳しくは各区市町村のHPを下記リンク内からチェックしてみてください!
⚪︎教育費支援
「教育費支援」とは就学支援金とは別に毎年申請することで、都内私立高等学校の平均授業料を東京都が助成してくれる制度です。しかもなんと! 令和6年度から、私立高等学校等授業料軽減助成金の所得制限がなくなったんです! 申請により所得に関わらず私立高校の授業料負担を軽減することができるので、子どもの進学先の幅が広がりますね( ; ; )
⚪︎高校生等奨学給付金
高校生が安心して教育を受けるために、東京都では生活保護受給世帯などを対象に授業料以外の教育費の支援があります! 条件はありますが、最高で年143,700円の支給!!
⚪︎奨学金
上記にある「高校生等奨学給付金」などを含めて、東京都には「奨学金」といえどもさまざまな種類があります、どれが該当するのか対象なのか分からない……。となる方も多いのでは?(私もまだ曖昧です笑)
奨学金とは「返済のある支援金」なので、そのうち返すべきものですが一時的にでも必要なときに支援があるのは助かりますよね。奨学金は学校関連だけではなく学ぶ環境として住まいの支援もあるので、私も引越し資金(転宅資金)を実際に借りました! 詳しくは下記リンクから自分に当てはまるものを探してみてください!
【Q&A】子育て手当に関するよくある質問
💬第3子の児童手当が3万円になるのはいつから?
→2024年10月から変更!
そのほかにも以下の内容が変わります!
◼︎所得制限がなくなる〈変更前〉所得制限あり
◼︎高校卒業までに延長〈変更前〉中学卒業まで
◼︎第3子以降は3万円〈変更前〉第3子以降は1万5千円
◼︎支給月が年6回になる〈変更前〉年3回(6月・10月・2月)
💬児童手当を全て貯めるといくらになる?
→約230万
子どもの生まれ月で変わりますが、制度が変わる2024年10月からは最低でも234万円受け取れます!
〈3歳未満〉15,000円×12カ月×3年=54万円
〈3歳以上 高校修了前まで〉10,000円×12カ月×15年=180万円
→54万+180万円=総額234万円
💬児童手当は何月生まれがお得?
→4月生まれ
下記は3月生まれの場合↓
〈3歳未満〉15,000円×12カ月×3年=54万円
〈3歳以上 高校修了前まで〉10,000円×12カ月×15年=180万円
→54万+180万円=総額234万円
4月生まれはプラスして11ヶ月分多く受け取れます!!
とはいえ、3月生まれがなんだか不利に感じるのは子どものうちだけ。「同じ学年なのにまだみんなより1歳若い!」なんて笑い話になっちゃうものです。
【まとめ】児童手当に助けられた体験談を公開!
約5年前、4歳の娘の写真! 当時はひとり親として奮闘しながら育てていました。児童手当のおかげで「来月は支給月だからちょっと遠くまでお出かけしよう!」「誕生日プレゼントは児童手当から少しあてて豪華にしよう!」など、個人的にたくさん助けられてきました(写真のカメラも多分児童手当から笑)。
税金問題やそのほか諸々、制度に気になることがあれど「貰えるものは貰っておこう」の精神で、出産前から今でも手当や給付金について常にアンテナを立てて調べています!笑
児童手当を含め、今回紹介したものは基本の基本です。そのほかにも住んでいる地域で、電動自転車の購入補助があったり、特別臨時給付があったりと家計が少しでも助かる制度はまだまだたくさんあります!
家計に困っていない方も、お子さまの将来の貯蓄が少しでも増えるに越したことはないですよね!?
困ったらぜひ役所や友人(私も答えます!笑)に相談してみてください! 手続きって少し面倒ですが、きっとよい方向へ向かうはずです^^
それではまた!次のブログも子育てのヒントになる情報をお届けします!HugMug編集部の絵美里がお届けしました〜!!
※記載されている金額や制度内容は、2024年7月31日現在のものです。
※区市町村や個人の世帯状況に応じて手当の内容は異なりますので、詳細は役所や公的機関へのご確認をお願いいたします。