齋藤紘良/齋藤美和さん
しぜんの国保育園 理事長・園長
しぜんの国保育園 理事長・園長
アートと自然を基盤に子どもの想像力を育む『しぜんの国保育園』の理事長・園長。また、子どもと大人を文化でつなぐレーベル『saitocno』も主催。紘良さんは音楽家、美和さんは編集者としても活動中。
自然と本が読みたくなる、
暮らしの中心に本がある風景
玄関扉を開けるとすぐ右手にどんと構える、齋藤家の大きな本棚。向かって右側が美和さんの棚、左側が紘良さんの棚、真ん中は家族みんなでシェアしているそう。「本は読む頻度の高いものを上段に並べていて、ジャンルも音楽・旅・雑学などざっくりと分けています。また、色の統一感もなんとなく気にしながら配置。いつも生き生きとした空気が流れるように、一年に一度はすべての本を精査するようにしています」(紘良さん)。「たまに主人の本棚を見て、最近はこういうのに興味があるんだと覗いてみるのもおもしろいし、子どもが昔読んでいた本を見て当時の思い出を振り返るのも楽しいですね」(美和さん)。
スチール素材の本棚は、真ん中の2段だけを木の板に差し替えることで、やわらかな印象に。また、本だけで埋め尽くすのではなく、小さな引き出しやオブジェを置くことで圧迫感が出ないように演出されている。家族で過ごす時間の長いリビングという空間にあるからこそ、眺めよく整えることも大切だ。
そんな本棚とともに暮らす、11歳の息子さんは、本好きに育った。「私たちが読書をしている姿を見て、自然と息子も本を読む気になったのかもしれません。いつも鋭い感覚を持っているので、子どもの方からおもしろい本を見つけてきてくれます」
ダイニングテーブルの向かいにある、齋藤家のメインの本棚。夫婦の趣味の本、子どもの本をはじめ、自宅はアトリエも兼ねていることから、仕事の本もぎっしり並ぶ。
玄関にある大きなブラインドを上げると、目一杯日差しが入るリビング。そこは家族みんなが好きな場所。そんな家の中心に本棚を置くことで、本のある暮らしが当たり前に。
親子で楽しめる本(幼少期編)。右上から時計回りに、『ちいさなちいさなえほんばこ』(モーリス・センダック著)、『おはようぼくだよ』(益田ミリ著)、『らくがき絵本』(五味太郎著)。
親子で楽しめる本(小学校編)。右から時計回りに、『きみも音楽家になれる』(トム・ウォルサー著)、『ゲゲゲの鬼太郎青春時代』(水木しげる著)、『こども六法』(山崎聡一郎著)。
▼ HugMug最新号はこちらから購入できます。