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    センスのいい家族が暮らす家【vol.19 多様テイストを心地よくまとめる家・ヤソメユウヤさん、千晴さん邸】

    センスのいい家族が暮らす家【vol.19 多様テイストを心地よくまとめる家・ヤソメユウヤさん、千晴さん邸】

    大人も子どもも、家族みんなが過ごしやすい家づくりに大切なことってなんだろう? vol.19では、風通しのよい神奈川の高台にあるヤソメさん家族のお宅へ。ミッドセンチュリー、民芸、北欧……趣味があふれるインテリアは、テイストMIXされているのに統一感があるから不思議。家族で“好き”を楽しむヒントを伺います。
    profile
    ヤソメユウヤさん/千晴さん
    フリーエディター・会社員
    フリーランスの編集者として活躍するヤソメさんは、メディアでの編集・執筆業のほか、YouTubeチャンネル「AniTube」の撮影・編集も担当。会社員として勤務する千晴さんは現在育児休業中。
    Instagram:@yasome

    FAMILY:3人家族(パパ・ママ・長男0歳)
    HOUSE TYPE:マンション/一部リノベーション
    HOUSE DETAIL:居住歴3年/98㎡/4LDK
    AREA:神奈川県

    こだわりの住まいについて

    広さを優先した空間で楽しむ
    好きが詰まったインテリア

    98m²の広々とした空間の一部をリノベーションしたヤソメ家。決め手はその広さと両サイドの窓から差し込む日当たりのよさ。「前の住人の方がフルリノベーションをされていたので、私たちは気になる部分にだけ手を加えました。一部アクセントクロスで壁の色を変えたり、キッチンの気になるポイントを整えています。トイレの壁は一面だけグリーンにする予定が、仕上がってみたら全面グリーンになっていましたけど、意外と落ち着くので結果的に気に入っています(笑)」(千晴さん)

    4LDKの間取りを活かし、それぞれの空間に役割を与えているという。「リビングダイニング、仕事部屋、寝室、衣装部屋、将来の子ども部屋。それぞれの立ち位置がはっきりしているので、過ごしやすいですね」(ユウヤさん)。「子ども部屋には、そのうち大きい遊具を置いてあげたいなと考えています」(千晴さん)

    遊び心が散りばめられているインテリアのディレクションは、ユウヤさんが担当。「結婚するときに、その他の権利はすべて放棄するので部屋のアートディレクションは僕にやらせてくれ、とお願いしました。細々したものを含めて買ってから注意されたくなかったので、先に宣言したんです」(ユウヤさん)。少しずつコレクションされていった家具や雑貨は、民芸、ミッドセンチュリー、北欧などさまざまなテイスト。それでもまとまりがあるのはなぜだろうか。「感覚的なところが大きいですね」(ユウヤさん)。「夫も私も好きなものの軸があるので、どんなジャンルのアイテムを購入してもまとまりが出るのかもしれません」(千晴さん)

    出産前に引っ越してきた現在のご自宅。朝くんが産まれてからは、安全面を最優先している。「まずは息子に合わせて安全対策をしっかりと。子どもが大きくなったら、また私たちらしくインテリアを楽しめればいいと思っています」(千晴さん)。「もともとカラフルな部屋なので、これから増えていくであろう息子のオモチャも、意外と馴染みそうだなと感じています」(ユウヤさん)

    DINING

    思わず集まりたくなる
    団らんが似合うダイニング

    ダイニングの主役は〈Artek〉の円形テーブル。個性豊かなチェアとブルーの壁面、〈PACIFICA COLLECTIVES〉で購入した宮入圭太さんの型染め作品が空間を楽しく彩る。「昔から円卓に集っている様子に憧れがあって、引っ越しをしたタイミングで購入しました。大人数で集まるときはピザも広げやすくて助かっています。ただ、鍋料理のときだけは箸が届かず、少しだけ不便さを感じています(笑)」(ユウヤさん)

    ユウヤさんゆかりの地・長野の〈松本民芸家具〉のウィンザーチェアには、企業のデットストックや規格外品を集めた、ユニークなイベント〈PASS THE BATON MARKET〉で千晴さんが購入したギャッペをオン。「ショップのインスタ投稿キャンペーンに参加したら、なんともうひとまわり大きいサイズのギャッペが当たったんです(笑)」(千晴さん)

    音楽好きのユウヤさんのコレクションが並ぶシェルフは、〈PACIFIC FURNITURE SERVICE〉でオーダー。ターンテーブルやアンプ、スピーカーもセットされ、ショップディスプレイのよう。

    ヴィンテージ家具を取り扱う〈rocca rocca〉 で購入したカップボードは、イギリス製のもの。「器はふたりとも好きなので、お互い購入してきます。長野・松本市にある〈ちきりや〉の店主の方に“器は全部違うほうがおもしろいわよ”といわれてからは、あえて統一しないように心がけています」(ユウヤさん)

    KIDS SPACE

    部屋なじみを考えた
    キッズスペース

    〈anuri〉のサークルに囲まれた、広々としたキッズスペース。「もともとマットを先に購入していたので、そのサイズに合わせてサークルを購入しました。韓国ブランドのもので、ベージュトーンのやわらかな色合いが気に入っています」(千晴さん)。近くには〈Amazon〉で購入した回転式のブックシェルフをセット。「たくさん読んでほしいという願いを込めて大きい本棚を購入しましたが、大きすぎました(笑)。これから少しずつ増えていく予定です」(ユウヤさん)

    DIYでメッシュコンテナにタイヤを取り付けた、ユウヤさんお手製のオモチャ箱。大容量なうえに移動もラクラク。

    LIVING

    ディスプレイが楽しい
    リビングスペース

    ラグやディスプレイの色使いが明るい印象のリビングスペース。〈unico〉のソファと〈イサム・ノグチ〉AKARIシリーズのペンダントライトがリラックスムードを演出。「もともとポップなものが多かったので、子どもが生まれたことによって逆に自然になった印象があります」(ユウヤさん)

    手織りのぬくもりが伝わるトルコ・コンヤ地方製のキリムラグは、メリーとのカラーバランスもばっちり。朝くんの頭を守っているごっつん防止ヘルメットは、〈kerätä〉のibulシリーズ。「〈kerätä〉は信州のベビー・マタニティブランドですが、偶然にも僕の前々職の同僚が企画・デザインしたものだったので、驚きました!」(ユウヤさん)

    〈IDÉE〉で購入した染め物工芸作家・柚木沙弥郎さんの手ぬぐいを〈IKEA〉のポスター用ハンガーでディスプレイ。「ファブリックものが好きで、スカーフも額縁に入れてポスターのように飾っています」(ユウヤさん)

    リビングの壁にもバランスよくお気に入りが並ぶ。左から渋谷の〈SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS〉で出合った河合浩さんの作品、鶴と亀がモチーフになっている祝凧は、島根・出雲地方でつくられている縁起もの。オランダ〈TOMADO〉製のユニットシェルフは1950〜70年代製。長野・野沢温泉の鳩車や新潟の郷土玩具である三角だるま、太陽の塔、スチャダラパーの3Dロゴフィギュアなどが飾られている。「棚に並べるものはあえていろいろなものを置くようにしています」(ユウヤさん)

    リリアン・マルティネスによるアートブランド〈bfgf〉のブランケットは、観葉植物とさりげなくリンクする柄をセレクト。存在感のあるクッションカバーは、コットンキリム生地のもの。

    有孔ボードを活用した小物スペースは、鍵やメジャー、テープなどを飾りながら収納。「もともと古いインターホンがついていた場所で、リノベのときに撤去してもらったら、大きな穴が残ってしまって……穴隠しです(笑)」(千晴さん)

    KITCHEN

    担当を分けてたどり着く
    “ふたりにいい”キッチン

    〈HAY〉のスチールラックやダクトを露出させたコンセントなど、スタイリッシュなキッチンは、リノベーション時に棚を造作。〈helios〉のキャット バキュームサーモジャグや〈月兎〉のホーローポット、〈Fire-King〉のマグなど、レトロポップなグッズが楽しく並ぶ。「持ち回り制でふたりとも料理をするので、キッチンはお互いが使いやすい状態にしています。食器やカトラリーといった細々したものは夫が揃えていますが、家電などより実用的なものは私が担当」(千晴さん)。「家電に関しては興味ゼロなんです(笑)」(ユウヤさん)

    リノベーションの際に加えた清潔感のある白タイル。コンロまわりはぶら下げる収納で、日常使いのキッチンツールもすっきりと。

    キッチンカウターには、長野・上田市で長く親しまれている鳩の砂糖壺が可愛く佇む。「木製で、尻尾部分がスプーンの持ち手になっています。上田では喫茶店に置いてあったりします。隣に並ぶ小鹿田焼きの壺は塩入れに。友人からのおみやげです」(ユウヤさん)

    WORK SPACE

    仕事というより趣味の部屋
    モチベアップのワークスペース

    DIYで取り付けた壁一面の有孔ボード&本棚にはユウヤさんのコレクションがずらり。「仕事部屋といいながら、好きなものだらけです。今後も増えていきそうなので、棚も増やしました。もともと妻がリモートで使っていた部屋ですが、僕がフリーランスになって自宅で仕事をするようになったので、一気に侵略しました」(ユウヤさん)

    〈無印良品〉の本棚には、仕事で読んだ書籍やユウヤさんが収集した雑貨が所狭しと並ぶ。「メルカリやネットオークションで購入したものが多いですね。置き配指定を利用して妻が入浴中にバレないように回収しています。いま買わないともう出合えないような1点もの感のあるアイテムに惹かれます」(ユウヤさん)

    デスク前にはお気に入りを並べてモチベーションアップ。バービー人形やボストン・レッドソックスの球団マスコット、ウォーリーのぬいぐるみも。「最近オモチャ系を購入するときは、子どもが大きくなったら譲ろう! といういいわけのもと買うことが増えました」(ユウヤさん)

    メルカリで購入したものを1冊にまとめ、ZINE『ぼくはメルカリでこんなものを買ってきた。』を制作したユウヤさん。「移動中やスキマ時間にメルカリパトロールをして、気になるものを探しては購入しています」(ユウヤさん)

    ZINEにも掲載されていたトレーディングカードは、スマホにセット。ポップな色使いがヤソメさん宅のインテリアともリンクする。

    BEDROOM

    青で統一された
    ホテルライクな寝室

    家族全員の寝室のテーマカラーは青。「菊池亜希子さんの責任編集ムック『マッシュ』に載っていた“寝室のフロアを青にする”という内容が、リラックスできそうだなと思っていたので取り入れました。実際、すごく落ち着きますね。フロアマットは総額で約¥15,000ほど。2時間程度で完成して、ほかの部屋とは違った雰囲気で気に入っています」(ユウヤさん)


    自分たちらしい空間を楽しみながら、家族が増えた変化へ柔軟に対応しているヤソメさんご夫婦。ひとつひとつのアイテムのエピソードを楽しそうに語るおふたりの“好き”をまっすぐ受け入れるインテリア、ぜひ参考にしてみてください。

    photograpy/Kosuke Matsuki text/Hiroko Ishiwata illustration/Chika Osawa
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