夏に読みたい絵本_01
安西水丸『おばけのアイスクリームやさん』
(0~2歳向け)
数々の名作絵本を手がける安西水丸さんの愛らしい絵と言葉のリズムが楽しい絵本。森でアイスクリームやさんをしているおばけのぼんちゃんの元に、「アイスクリームちょうだい」とやってくる動物たち。ほのぼのしたタッチとゆったりした世界観が、小さな子の読み聞かせにぴったり。
『おばけのアイスクリームやさん』
安西水丸/教育画劇
http://www.kyouikugageki.co.jp/bookap/detail/400/
夏に読みたい絵本_02
『さんパピプペぽ』
(幼児向け)
写真家の若木信吾さんがプロデュースする絵本レーベル・若芽舎のミニサイズ絵本。おさんぽに出かけた主人公が出合う、さまざまな生き物たち。造形が面白い流木を生き物に見たて、躍動感あふれる世界観を表現。ストーリーを母のよしこさん、イラストを娘のゆらさん、流木の写真を父のブルースさんが手がけた親子共同作品。
『さんパピプペぽ』
よしこ・オズボーン 作、ゆら・オズボーン 絵/若芽舎
https://booksandprints.stores.jp/items/5cf058faa894527b36b3eb05
夏に読みたい絵本_03
『むしたちのうんどうかい』
(3歳から小学校低学年向け)
運動会で個性豊かな虫たちが接戦を繰り広げるユーモラスな絵本。応援合戦では、クツワムシにキリギリス、ツクツクホーシにヒグラシが大合唱。はしりっこ競争では、ミイデラゴミムシのおならがスタートの合図。ダンゴムシの玉入れなど、よく知っている虫から珍しい虫までが大集合。虫好きはもちろん、虫が苦手な子も特性を学びながら楽しめる。
『むしたちのうんどうかい』
得田之久 文、久住卓也 絵/童心社
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494008933
夏に読みたい絵本_04
『トマトさん』
(3歳から小学校低学年向け)
主人公は、真っ赤に熟した大きな「トマトさん」。枝から落ちたトマトさんは、太陽に照らされ暑くて真っ赤に。涙をポロリとこぼしたトマトさんは、心優しい虫たちに助けてもらい……。トマトさんのダイナミックな存在感と繊細な表情がインパクト抜群。夏の太陽や涼しい川の音、冷たい水辺の風、トマトの香りなど、五感を刺激される一冊。
『トマトさん』
田中清代/福音館書店
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1035
夏に読みたい絵本_05
『すいかのプール』
(4・5歳から)
韓国でイラストレーター、絵本作家として活躍するアンニョン・タルさんによる人気絵本。太陽に照らされたすいかが「パカッ」と割れると、すいかのプールびらき。サクサクした果肉を踏み分けて、冷たいプールに飛び込む子どもたち。くものパラソルや皮のすべり台など、子どもの自由な空想をダイナミックに描いた夏らしい絵本。
『すいかのプール』
アンニョン・タル 作、斎藤真理子 訳/岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b371367.html
夏に読みたい絵本_06
『うみのむこうは』
(5・6歳から)
絵本作家・五味太郎さんが手がける、アメリカやポルトガルでも翻訳されている人気絵本。街や自然、動物、友達など、水平線の先に広がるさまざまな世界に想いを馳せ、想像力を膨らませながら読み進めるストーリーが楽しい。世界の広さや多様性が体験できる豊かさに満ちた一冊。少しアンニュイな空気感が、夏の終わりや夜寝る前に読むのにもぴったり。
『うみのむこうは』
五味太郎/絵本館
https://ehonkan.co.jp/ehon/035/