引っ越すたびに
その家にテーマを決め、
今の家は「もぐらの穴」
まるで山小屋にきたような、不思議な空間の及川さん宅。引っ越しをする度に部屋のテーマをつくっている。前回はナウシカがテーマでグリーンとドライフラワーであふれていたそう。
「今回の家は薄暗さを生かして、もぐらの穴がテーマ。壁の色は夫婦2人で筋肉痛になりながら塗りました」。
2人で壁を塗る際に、天井も同じ色に。元々ついていたライトの形を残して、まるでデザインのように仕上がった。
「ライトはルイス・ポールセン。変わった形のものが好き。明るすぎるライトは好きではないので、間接照明や小さなライトで十分」。
キッチンは山小屋のような雰囲気。
「カウンター部分には、ごちゃごちゃと好きなものを並べています」。
カントリー調のキッチンは、この家を気に入った理由のひとつ
収納が多く、使いやすいカウンターキッチンも、この家に惹かれたポイント。「料理しながら家が見渡せて、生活しやすいです」
変わったつくりと薄暗さ。そこを生かして自分たちらしい家に
「テーマをもぐらの穴と決めて、木を置いたり、壁の色を決めたり。テーマに合わせて家をつくっていく作業がとても楽しいんです」
キッチンに簡単DIYで木の棚をつくり、より機能的に
「木板を組み合わせて自分でつくった木の棚と小さな簡易ライトは、まるで山小屋のような雰囲気のこのキッチンにぴったり」
ソファにはクッションをたくさん並べ、寛げる場所に
「ずっと使っているのでそろそろ買い換える予定のソファ。家族4人になったので全員で寛げるような大きさを探しているところ」
個性的なライトが特徴である及川家。ダイニングのライトもDIYで取り付けを
内装屋さんである友人に相談しながら、ダイニングルームのライトを取り付け。「木の板を使いながら、電気の配線を工夫しました」
夫婦で塗った壁と天井。ライト周りはあえて元の色を残してポイントに
絶妙な壁の色は、内装屋である友人に調合してもらったもの。フローリングを全て絨毯に変え、部屋ごとに絨毯の色も変えたそう。
photography/MURAKEN edit&text/Maki Kakimoto