産休・育休・そして保活を終え、無事4月から社会復帰を果たした私。
妊娠中はあんなに産休に入りたかったのに、
戻ってくると会社の居心地が非常によい。
いつ泣くかわからぬ赤子に怯えることもなく物事はスケジュール通りに進行し、
なぜ泣いているのかわからぬ赤子に翻弄させることもなく、対等に話せる大人がたくさんいて……
そう、復職してすぐ、いわゆる「保育園の洗礼」というものが待ち受けていた。
働きたい私の気持ちとは裏腹に、
息子は保育園でたくさんの病気をもらってきては発熱する。
そしてその度に仕事に穴を開けて看病するのは私。
夫の仕事は主に打ち合わせや会議、そして会食。アポの多い仕事で、
ひとりの都合で仕事をドタキャンすることは難しい。
一方で私はクライアントワークでありながら、
基本的には出社して作業することが多く、
突然のお迎え要請や発熱でのお休みに対応しやすいのは私の方だったし、
そのつもりでいた。
そして何度も仕事に穴を開けながらも、
私はひとつのプロジェクトに向けプレゼン資料の準備を進めていた。
そしてついにプレゼン当日の朝、
なんだか嫌な予感を感じながらも息子の脇に体温計をさす。
私が周りに頭を下げて仕事を休み、
私と同じプロジェクトメンバーがきつい思いをすることが当然のように振る舞われて、
私の怒りは沸点に達した。
しかし、怒っても状況は変わらない。
夫の業務は変わらなければ、息子が突然丈夫な体になるわけでもない。
子どもを産んでも、好きな仕事を続けたいなんていうのは、
ものすごく贅沢でわがままなことなのだろうか?
私は一度、仕事のフロントから降りるタイミングなのかもしれない。
そんな中、母からのアドバイス。
次号は、子どもが熱を出した時のフォーメーションについて。
PROFILE
まぼさん
イラストレーター/会社員
イラストレーターと会社員を兼業する働くママ。パパのびぼちゃん、4歳の男の子・よいたん、1歳の女の子・しおさんと4人家族。イラストで綴る育児日記を、インスタグラムやツイッターで更新中。著書に『よいたん3歳、ときどき先輩。』(KADOKAWA)がある。