無事最終出勤日を迎えた私。
みなさまにあたたかく送り出してもらえて、
私は会社をあとにした。
手術は無事に終え、
ひとつの大きな山場を超えた。
ありがたいことに仕事には恵まれたが、
オフィスの初期費用だったり、
業務に必要なソフトの購入など、開業にあたり想定していたよりも出費はかさんだ。
ランニング費用も、楽しようと思うと当然かかる。
これには肩透かしをくらったが、
健康で生きていること以上に価値のあることはない。
想定していたよりも、仕事も稼働できた。
そして遊べば、お金も減る。
でも大丈夫、私には退職金が……
辞めた職場にお金のことで電話をするのはとても恥ずかしかった。
これまで続けていた連載も、今回で最終話です。
第1話から読み進めてくださった方も、
気まぐれに読んでくださった方もありがとうございます。
想像以上にいろんな感想やDMなど送っていただけて、
この記事を描いてよかった……と毎月思っておりました。
この連載を始めたのは、フリーランスになってすぐのこと。
フリーランスになって初めて受けた依頼がこの連載になります。
先行きの見えない「自営業」という初めての挑戦の中、なんだか自分の背中を押してもらえたようで、とても嬉しかったことを覚えています。
育児をしながら会社員として働き、子どもが寝たあとに漫画を描く。
趣味と仕事の境界が曖昧な漫画活動ですが、
この連載に関しては自分の体験が活きたいい漫画になったのかなと自負しています(笑)
ワーキングマザーなんて今ではまったく珍しい存在ではないですが、
いまだ言語化されていないモヤモヤポイントも多く、
私自身も漫画として描くことで
「あのとき感じていた違和感ってこういうことだったんだ」と気づくタイミングがたくさんありました。
フリーランスになって1年が経ち、息子はこの春小学1年生に。
思った以上に小学生の「自立のサポート」は母親業として大変で、
日々の宿題や持ち物チェックから始まり、懇談会や保護者参観、子どもとのコミュニケーション……話には聞いていたが、”小1の壁”とはこれのことか、と今まさに打ちのめされております。
正直自分の心のキャパシティだと、会社員として働いてこのサポート業もこなしていたら、どこかで破綻していたのではないかな〜……なんて考えたりもします。
(会社員として駆け抜けながら小学生育てているママを見ると心の中で泣きながら敬礼してしまいます。笑)
第1話でも描いたように、やっぱり1年経っても
「育児と仕事って、ほんと相性悪いよ!!」という思いからは抜けることはなく。
大きな目線で考えれば、社会の構造や、家族構成や、家族以外のサポートを……という話になるかもしれませんが、
私と同じように「仕事は好き、好きだからこそワーママつらいぜ!」という誰かのガス抜きのお助けに、この連載がなっていればいいな……なんて思っています。
長くなってしまいましたが、
連載を読んでくださった読者のみなさま、
連載を持ちかけてくれ、当初より延びてしまった連載期間も快く承諾してくださったHugMug編集部のみなさまに心より御礼申し上げます。