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    覚えておきたいお弁当づくりのコツ 子どもが完食できる11の工夫

    覚えておきたいお弁当づくりのコツ 子どもが完食できる11の工夫

    栄養を考えながらつくったお弁当。ママとしては、残さず食べてきて欲しいもの。そこで、具の形から詰め方まで、子どもが食べやすくなる11のアイディアを料理家のtottoさんに教えてもらいました。

    「子どものお弁当で大切なのが、完食できること。完食できた達成感が自信となり、やがて食べる楽しみにつながっていくからです。完食しやすくするポイントは、詰めすぎないことと、安心して食べられるようにすること。ママと離れて食べるお弁当は、慣れるまで普段の量よりも食べられないお子さんも多いので、食べ切れる量を意識して詰めてあげてくださいね。また、安心すると食欲は増すもの。開けた瞬間にいつも食べているおかずが入っていたり、好きな具が入っていたりすることが大きな安心感になります。子どもにとってママのお弁当は、手の込んだおかずでなくても、華やかなデコ弁でなくても、特別なもの。私もいまだに母がつくってくれたお弁当を食べたくなります。前の日の残りや常備菜を上手く使いながら、お弁当づくりを楽しんでくださいね」


    『キャロットごはん弁当』

    赤、緑、黄色の食材をバランスよく入れ、彩り豊かな見た目が食欲をそそるお弁当です。

    IDEA 1
    苦手野菜をおいしく

    固形だと食べられない野菜も、細かくして他の食材に混ぜれば食べられる子どもは多いもの。すりおろしたニンジンは、すりごまと鰹節を加えて炊き込みご飯に。食感や香りが苦手な子も、風味豊かな炊き込みご飯なら、食べてくれそう!

    ニンジンとすりごまの炊き込みご飯
    [材料] つくりやすい分量
    米……1合
    ニンジン……70g
    水……190ml
    塩……小さじ1/3
    醤油……小さじ1/2
    すりごま……大さじ1
    鰹節……1g

    [つくり方]
    1.米は洗って15分ほどざるにあげておく。ニンジンはすりおろす。
    2.炊飯器の内釜に米と水、塩、醤油を加えてひと混ぜし、すりおろしたニンジン、すりごま、鰹節を加えて炊く。
    3.味を見て塩(分量外)で調える。


    IDEA 2
    定番おかずを入れる

    いつもお家で食べているおかずが入っているだけで、子どもは安心し、食欲もアップ! 特に初めてママと離れて食べるお弁当は、食べ慣れないおかずやデコ弁よりも定番おかずの方が緊張感がほぐれ、食が進む場合も。

    IDEA 3
    ピックを活用する

    洗っただけ、切っただけの野菜も、ピックで刺すだけで手に取りやすく、「食べてみよう」と思わせる要素に。「もう一品」や隙間埋めにも役立つので、可愛いピックをいくつか用意しておくと便利です。

    IDEA 4
    冷めても柔らかい工夫を

    子ども弁当の具の中でも人気のハンバーグ。牛と豚の合びき肉でつくるのが一般的だけど、牛肉は冷めると固くなるのが難点。そこで冷めても柔らかい鶏と豚の合びき肉を使い、いつでもおいしく食べやすいハンバーグに。

    鶏と豚の合びきハンバーグ
    [材料] 1人分
    鶏ひき肉……30g
    豚ひき肉……30g
    パン粉……3g
    牛乳(豆乳でも可)……大さじ1/2
    塩……少々
    ケチャップ……小さじ1
    サラダ油……適量

    [つくり方]
    1.すべての材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、小判形に成形する。
    2.フライパンにサラダ油を弱火で温め、1を入れて片面を焼いたら裏返し、蓋をして弱火で中まで火を通す。


    IDEA 5
    スティック状にする

    つまんでパクッと口に運べるなど、食べやすい形状のおかずをいくつか入れてあげましょう。餃子の皮で簡単にできるスティックサモサは具材を変えるだけでいろいろとアレンジできて◎! カリッとスナック感覚で食べられるのも、子ども好みです。

    スティックサモサ
    [材料] 1人分
    ジャガイモ……20g
    カレー粉……少々
    餃子の皮……2枚
    塩……少々

    [つくり方]
    1.ジャガイモは蒸すか茹でて柔らかくし、フォークでつぶしてカレー粉と塩を加え混ぜる。
    2.餃子の皮に1をのせ、スティック状に丸めて端に水をつけてとめる。
    3.オーブントースター900Wで8分ほど焼き色がつくまで焼く。


    『のりまき弁当』

    具材をフォークに刺して、パクッと食べられる形状にまとめて、食べやすさを追求しました。

    IDEA 6
    隙間にフルーツ

    子どもが食べ切れる量にすると、お弁当箱に隙間が出る場合も。そんなときはブドウやブルーベリー、ドライフルーツなど、水分の出ないフルーツを入れます。スペースを埋めるために「おかずをもう一品」だとお腹いっぱいでも、甘いフルーツなら食べ切れたりするものです。

    IDEA 7
    こぼれにくくする

    コーンや枝豆など、単品だとポロポロこぼしやすい食材は、卵でまとめてオムレツにすることでグッと食べやすく、こぼしにくくなります。オムレツは、苦手な食材を混ぜ込みたいときにも便利!

    コーンのオムレツ

    [材料] 1人分
    卵……1個
    コーン(缶詰)……15g
    塩……少々
    サラダ油……小さじ1/2

    [つくり方]
    1.卵をボウルに割りほぐし、コーン、塩を加えて混ぜ合わせる。
    2.小さめのフライパンにサラダ油を中火で温め、1を流し入れ全体を大きくかき混ぜて半熟状態にし、端から巻いていく。


    IDEA 8
    ご飯に混ぜ込む

    甘じょっぱい味付けがご飯とよく合う鶏そぼろは、ボロボロとこぼれやすく子どもには少し食べにくいもの。そこで、ご飯に混ぜ込むことで食べやすくすると◎! 細かく刻んだ小松菜も加えて、栄養価の高い一品に。

    そぼろと小松菜ご飯ののりまき
    [材料] 1人分
    小松菜……10g
    鶏ひき肉……15g
    醤油……小さじ1/3
    みりん……小さじ1/3
    温かいご飯……80g
    白ごま……少々
    海苔……1/2枚

    [つくり方]
    1.小松菜は1cm幅に細かく刻む。
    2.テフロン加工のフライパンに鶏ひき肉、小松菜、醤油、みりんを入れ弱火にかけ水分がなくなるまで炒め合わせる。
    3.温かいご飯に2と白ごまを加えてよく混ぜる。
    4.巻きすに海苔を置き、巻き終わりの海苔を1cm残して3のご飯を広げ、端から巻いていく。
    5.食べやすく切る。


    IDEA 9
    ひと口大に切る

    長さのある食材はパクッと食べられる大きさにカットして食べやすく。子どものひと口は、意外と小さいもの。普段のお家での食事を観察して、わが子の食べやすいサイズを知っておくといいでしょう。

    IDEA 10
    魚おかずを子ども好みに

    お肉だけでなくお魚も食べさせたいけれど、食べにくさを考えると、小さい子どものお弁当に焼き魚は敬遠しがち。そこで、コロッケやグラタンなど、子ども好みのメニューにアレンジするとよく食べてくれます。魚はほぐして入れるので、骨の心配もなく安心です。

    鮭コロッケ
    [材料] 1人分
    ジャガイモ……70g
    焼き鮭……15g
    粉チーズ……小さじ1
    小麦粉……少々
    溶き卵……少々
    パン粉……少々
    揚げ油……適量

    [つくり方]
    1.ジャガイモは茹でるか蒸して柔らかくつぶし、身をほぐした焼き鮭と粉チーズを混ぜる。
    2.一口大に丸めて小麦粉を薄くまぶす。
    3.2に溶き卵をつけ、パン粉をまぶして170℃度の油で揚げる。


    IDEA 11
    可愛い演出をする

    ポイントで飾り切りや簡単なデコレーションをほどこすと、「なんだろう?」と食べるきっかけにつながります。「今日はウィンナーをタコさんにしよう」など、一品でOK! どこか1ヵ所がアクセントになっていることで、飽きずに可愛い演出を楽しんでくれるはず。可愛い演出をする

    サツマイモのはちみつ煮
    [材料] 1人分
    サツマイモ……10g
    はちみつ……小さじ1/2

    [つくり方]
    1.サツマイモは皮ごとよく洗い、2cm角に切る。
    2.1を鍋に入れ、ひたひたの水とはちみつを加えサツマイモが柔らかくなるまで弱火で煮る。
    3.包丁で皮の部分に十文字に切り込みを入れ、チェック柄になるように2枚の皮を剥がす。

    recipe&styling/totto(Toshie Kikawada) photography/Hitomi Yabe text/Tomomi Haneda (Neem Tree)
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