教えてくれた人
洗濯家 中村祐一さん
https://www.sentaku-yuichi.com/
来客時、意外と目に付く“汚れた靴が並ぶ玄関”
“家の顔”とも呼ばれる玄関は、家族以外の人の目に付くことも多い場所。汚い靴が脱いだままになっていませんか?
靴についた頑固な汚れを取るためのテクニックを洗濯家の中村さんに伺いました。
靴の汚れを効率的に落とすためには「つけおき洗い」が有効
「靴の裏の泥などを払い、おけに40℃くらいのお湯を入れ、粉末洗剤を混ぜて靴を20~30分ほどつけおき。洗濯用洗剤は基本的に液体よりも粉末のほうが汚れが落ちやすいので、粉末洗剤を使うのがおすすめ。頑固な汚れがある上履きや運動靴などは酸素系漂白剤を追加し、ちょっと長めの時間(2時間ほど)つけおきすると、汚れが落ちる効果がよりアップします。洗剤が液体洗剤しかない場合は薄めずに直接つけてこするといいでしょう」
「つけおきをするだけでは、なかなかすべての汚れは落ちないので、おけの中でこすり洗いをしましょう。おけの中のお湯には洗剤成分が入っているので、特に洗剤を追加しなくても大丈夫です」
すすぎ残しはシミの原因になるので要注意!
「洗浄力が高い洗剤はアルカリ性が強いんですが、そのアルカリ性がすすぎきれていないと、干した時に黄ばみなどの原因になることがあります。それを予防するため、よくすすいだあとに、おけにクエン酸を入れ(風呂おけくらいの大きさにクエン酸ひとつまみほど)、そこに靴をつけて軽くすすいで仕上げをします。それから干すことでシミを防止することができます」
水分をできるだけ飛ばしてから干すのが鉄則!
「靴からポタポタ水がしたたり落ちた状態で干すと、靴の中の取り切れていない汚れが動いたり、靴底に貼られている中敷きの接着剤がはがれて、それが黄ばみの原因になってしまいます。洗った靴は洗濯機の脱水機能を使って5分ほど必ず脱水すること。靴を脱水すると洗濯機の振動が大きくなることがあるので注意して脱水して下さい」
きれいに洗ったらしっかり乾燥させること
「晴れている日は、かかとを下にして、壁などに立てかけて干します。この時、つま先を下にしてしまうと、空気の出入り口がないために乾くのが遅くなって、においの原因になることもあるので気をつけましょう。外に干せないときは、室内でも同じようにかかとを下にして立てかけ、サーキュレーターなどの風が当たるようにすれば乾きやすいです」
ママの普段ばきにはおしゃれ着用洗剤が使える!
「合皮のパンプスなどの汚れが気になるようなら、タオルなどにおしゃれ着用洗剤を10倍位に薄めて含ませて、トントンと叩きながら拭き取ります。その後、別のタオルで軽く水ぶきして乾かしておけばOK。おしゃれ着用の洗剤は、多少靴に洗剤成分が残ってしまっても普通の洗剤よりも影響が出にくいので、比較的使いやすいと思います」
中村さんがおすすめする
靴の洗濯グッズ
効率的に靴を洗っていつも気持ちのいい足元を
お湯+洗濯洗剤のつけおき洗いや、シミを残さないためのクエン酸仕上げなど、正しい洗い方を知っておけば、ストレスフリーに靴をきれいにすることができます。洗うのが面倒だからと、つい遠ざかりがちな子どもが大好きな砂場や水たまり。きれいに洗える!と分かっていれば、ママの気持ちも少しはラクになること必至です。
洗濯家 中村祐一さんに教わったその他の洗濯術
紹介した商品の問い合わせ先
かなや刷子 03-3875-1226
http://www.kanaya-brush.com/
ミマスクリーンケア 03-3691-1398
http://www.mimasu-cc.co.jp/