京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」にて、「平成美術:うたかたと瓦礫 1989-2019」を開催。本展の企画・監修は、1980年代後半から活動を続ける美術批評家の椹木野衣。「うたかた」と「瓦礫(デブリ)」をキーワードに、経済的な停滞と未曾有の災害に繰り返し見舞われた平成の時代を椹木の視点に基づき、アーティストたちがどのように時代と状況に応答してきたか探ります。
本展は、平成年間の日本の現代美術を大胆に総括する初の大規模展。14のアーティストグループ・集合体の代表作を大きく3つの時代で区分して紹介。点在する「方丈」の庵のような作品群やブースが、それらを回遊するような「界隈(ストリート)」でつながれ、平成の時空を縦横に行き来しながら鑑賞することができます。
展示室の中央には、「突然、目の前がひらけて」のチームの作品である巨大な橋が出現。かつて隣り合う2つの大学の間の壁に架けた橋を再現しており、会場全体を俯瞰することができるので子どもも喜びそう! これからを生きていく子どもたちと一緒に、京都の地から平成という時代を振り返ってみては?
画像:Chim↑Pom《SUPER RAT -Scrap & Build-》2017年
Photo: Morita Kenji
Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production [参考図版]