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    親子で行く電車さんぽ【東京さくらトラム(都電荒川線)編】

    親子で行く電車さんぽ【東京さくらトラム(都電荒川線)編】

    一日フリーパスを使い、親子でローカル線を乗り降りしながら絆を深める電車さんぽ。美術作家であり散歩の達人・岡 美里さんに、親子におすすめのローカル線さんぽのコースをお聞きしました。第1回目は、東京さくらトラム(都電荒川線)をお届け。ホームの甘味処、ミニ動物園、ユニークな遊具のある公園など、電車のみならず沿線の魅力を探ります。始発から終点まで1時間以内の路線なので、乗り物好きはもちろん、そうでない子も楽しめるはず♪ 車窓の景色や車内の雰囲気を楽しみながら気ままに途中下車し、線路沿いをさんぽしてみよう。
    教えてくれた人
    岡 美里さん
    美術作家
    二児の母。女子美術大学絵画科卒業、多摩美術大学版画研究室修了。ソニー・ミュージックにてグラフィックデザイナーを経験したのち、美術作家として活動を開始。横顔のポートレイト制作をライフワークとして、日本各地でオーダー会を行う。趣味は散歩と家の物件検索。Instagram(@misato_oka)にて展覧会の告知や【建築探訪】を更新中。
    私たちが体験しました!
    桃子ドーンさん&あたるくん(4歳)
    普段の交通手段は電車がほとんど。息子が一時期踏切にハマっていて、近所の踏切を巡ったことも(笑)。休日は、地下鉄で1時間ほどのところにある実家近くのインクルーシブ公園で遊ぶのが定番。
    CONTENTS
    1. #01 『甘味処 いっぷく亭』@庚申塚
    2. #02 『アスカルゴ』『飛鳥山公園』@飛鳥山 or 王子駅前
    3. #03 『あらかわ遊園』@荒川遊園地前
    4. #04 『パンのオオムラ』@三ノ輪橋

    東京さくらトラム(都電荒川線)MAP

    チン!チン!ベルが鳴ったら出発だ
    バスのような電車に乗って

    東京には現在51路線もの私鉄が走っています。その中でもいわゆるローカル線と呼ばれる沿線には子育て世帯が多く住み、また鉄道会社による工夫あふれる雰囲気づくりとあいまって親子さんぽにうってつけ。

    民家の軒先をすれすれに走る車窓の風景を楽しむもよし、気になるお店や公園を発見したら「えいや!」とノリで下車するもよし。一日乗り放題のチケット(都電一日乗車券)を手に、行きつ戻りつの電車さんぽを楽しもう。「まだ着かないの〜?」なんて言わせないほど小刻みに興味の詰まった都電荒川線の旅へ、いざ!出発。

    東京さくらトラム(都電荒川線)乗車のこころえ

    ★前乗り・後降り方式です。乗ったらまずフリーパスを運転手さんに見せよう。
    ★停留場の手前で「降車ボタン」を押そう。
    ★トラムは6〜7分間隔で到着します。たくさんの本数が走っているため慌てなくても大丈夫。ゆったりを心がけて。

    LOCAL SPOT #01 『甘味処 いっぷく亭』@庚申塚

    「駅なか」どころか「ホームなか」
    極上おはぎは毎日握りたて

    ガス灯を模した庚申塚停留場のサインを目印に下車。すると目の前に甘味処が!? 初めて車窓から発見したときの衝撃たるや。ともあれ『いっぷく亭』へは下車徒歩3歩で入店できます。三代続く秘伝のレシピ、ほうじ茶で煮た小豆でこしらえたおはぎが本当においしい。おすすめはきな粉と胡麻。焼きそばもあるから都電さんぽのランチにももってこいです。食後、席からレトロな意匠をまとったトラムが行き交うのを眺めていると、居心地よくてつい長っ尻に。

    こだわりセット(やきそば&おはぎのセット)¥1,020(税込)

    ママ:焼きそばの麺の太さや、ソースor塩味か選べるのも嬉しいポイントでした! おはぎも食べ応え抜群。期間限定のよもぎ味(※6月下旬まで)もおいしかったのですが、そのほかの味も試してみたくなりました!
    あたるくん:焼きそばも太麺も好き! おいしかったよ!
    CHECK
    ①『甘味処 いっぷく亭』@庚申塚
    住所:豊島区西巣鴨2-32-10
    営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)
    定休日:火曜(祝日・4の付く日は翌水曜)※臨時休業あり
    TEL:03-3949-4574
    Instagram:@ippukutei_koshinzuka_sugamo

    LOCAL SPOT #02 『アスカルゴ』『飛鳥山公園』
    @飛鳥山 or 王子駅前

    東京一低い山の上の
    東京一夢ある公園

    おとなしい遊具が主流となった昨今のインクルーシブ公園に慣れていると、『飛鳥山公園』のダイナミックで夢あふれる造形遊具に圧倒されるかも。休日ともなれば子どもの歓声があふれる場所。入口はいくつかありますが、お勧めしたいのが『アスカルゴ』ルート。乗車時間わずか2分と日本一短いモノレールに乗り込めば、気分が高揚すること間違いなし。どんどん離れてゆく地上を一緒に眺めながら「がんばって歩いたね!」と褒めてあげましょう。

    ママ:アスカルゴは、エレベーターのようなモノレールのような不思議な乗り物で見晴らしも楽しめてよかったです。窓から見える区役所の建物もかっこよかった! ゾウの滑り台は想像の斜め上のルックスでおもしろかったです。
    あたるくん:公園の中に電車があった! お城の遊具は大きくて、弟とか友だちとまた来たい。
    CHECK
    ②『アスカルゴ』『飛鳥山公園』@飛鳥山 or 王子駅前
    住所:北区王子1丁目1-3
    開園時間:アスカルゴは10:00~16:00(強風等悪天候の場合は、運転を中止することがあります)
    休園日:アスカルゴは12/29~1/3

    ★公園のある丘陵はすべて渋沢栄一邸の敷地だった場所。建築に興味がある親子なら「晩香廬」「青淵文庫」も覗いてみて。
    ★アスカルゴ乗り場へは「王子駅前」が最寄りですが、「飛鳥山」で下車するとトラムと車の並走が見られるよ!

    LOCAL SPOT #03 『あらかわ遊園』@荒川遊園地前

    HugMug世代にちょうどいい!
    ミニマル遊園地

    23区内唯一の区立遊園地。小さなお子さんOKな乗り物がほとんどだから、年齢制限に引っかかってがっかり……なんていうこともありません。区立といえども侮るなかれ。ふれあい動物園から釣り堀、ふわふわドーム、廃車両を再利用したカフェなどなんでも揃っています。入場料・乗り物券もかなりリーズナブルだから、この際ママも童心にかえって遊び倒そう。また園の周辺には子ども連れにやさしい店がちらほら。気になる横丁に迷い込んでみるのも楽しそうです。

    ママ:近年で大リニューアルしていたことを知らなかったのでかなり衝撃でした! 施設もきれいで、楽しめるポイントも多い! 動物の触れ合いも、想像よりたくさんの種類の動物やフクロウもいて、私も楽しめました。こだわりのクラフトコーラ味のかき氷は、チャイのようなスパイシーさで本当においしかったです。
    あたるくん:次は観覧車にも乗りたい!
    CHECK
    ③『あらかわ遊園』@荒川遊園地前
    住所:荒川区西尾久六丁目35-11
    開園時間:9:00~17:00(夜間開園日は20:00まで)
    休園日:火曜(火曜が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)
    TEL:03-3893-6003

    LOCAL SPOT #04 『パンのオオムラ』@三ノ輪橋

    こんがりきつね色のコロッケパンを探せ!
    真の下町ここにあり

    「下町」というと大抵の人は浅草を思い浮かべるでしょう。が、今や浅草は人であふれかえる一大観光地。だから暮らしが見えるリアル下町に会えるのは東京さくらトラム(都電荒川線)沿線だと思うのです。その中でもアーケード商店街『ジョイフル三の輪』は生きた昭和と言える存在(よく映画ドラマのロケ地として登場。最近だとNetflixドラマ「阿修羅のごとく」)。『パンのオオムラ』はまるでドラマのセットのようなキッチュな看板が目印。明日の朝食分に買って帰ろう。 

    ママ:激シブスポット! 趣味のGoogleMapさんぽで見つけて星をつけていたお店だったので、ついに現地に行けて嬉しかったです! 次々とお客さんが来店されていて、地域に愛されているお店だなぁと感じました。パンも素朴な味でおいしかったです。
    あたるくん:チョコパンおいしかった! 弟にドーナツも買ったよ。
    CHECK
    ④『パンのオオムラ』@三ノ輪橋
    住所:荒川区南千住1-29-6
    営業時間:9:00~17:00
    定休日:水曜

    ★沿線にはボランティアが丹精込めて手入れするたくさんのバラが植えられています。終点「三ノ輪橋」にも花壇があり。

    \東京さくらトラムを巡ってみて……/

    ママ:若いころに早稲田でバイトしていましたが、今回はじめて荒川線に乗ったので新鮮でした! 池袋のほうを通ったり、思っていたよりずっと便利ですね。行った場所すべて楽しかったのですが、行ってみたいお店もたくさん見つけたので、またのんびり散歩してみたいと思います!
    あたるくん:おいしいもの食べて、公園で遊んで、遊園地にも行って、またおいしいもの食べて、ぜんぶ楽しかった! 一日乗車券も、大人みたいで嬉しかった!

    こんな景色もあるんだ
    都電とはぐくむ人と町

    いかがでしたか? 旅の記憶に残るのが、観光名所よりも駅のホームから眺めた何気ない景色……なんてことがあるあなたにこそトライして欲しい。親子で相談しながらローカル線を旅すれば、きっと絆も深まります。

    かつては東京を縦横無尽に走っていた都電ですが、実は東京さくらトラム(都電荒川線)が最後に残る一本。貴重な文化の灯を絶やさないためにも、地域の人は線路沿いに花を植えるのかもしれません。そうした大きな愛情ごと味わいに、ぜひお出かけください。

    photography/Masaharu Arisaka text/Misato Oka illustration/Chika Osawa
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