

江ノ電MAP

海あり山あり町もあり
車窓は映画のスクリーン
江ノ島電鉄は日本で6番目に開業した電気鉄道。沿線には鎌倉時代に創建された極楽寺や御霊神社などが点在します。そんないにしえをしのぶ景色のなかに挿入されるのが、THE現代! といったカフェやアイスクリーム店。鎌倉はほどよいペースで、しかし確実にアップデートされているのです。現在と過去がパッチワークのように縫い合わされたユニークな土地を一直線に走る江ノ電から、今回は鎌倉⇔江ノ島を結ぶ区間を、ローカルに溶け込みながら散歩してまわりました。

江ノ電 豆知識
★鎌倉駅から江ノ島駅まで直行すると約25分。平日休日ともに14分間隔で運行しているから急がなくて大丈夫。
★鎌倉駅から江ノ島方向は「下り」。
★1歳以上6歳未満の幼児は、同伴者ひとりにつきふたりまで無料。
\おさんぽスタンプラリーをつくったよ!/

「飽きっぽい娘が、一日楽しくスポットをまわれる方法はないかなと考えて、スマホでスタンプラリー形式のマップをつくりました! 先の予定を見通せる&ゲーム感覚で行きたいスポットに行けるので一石二鳥! 大人も子どもも楽しく過ごすことができるのでおすすめです」(ほたるさん)
LOCAL SPOT #01 『三角屋根の駅舎』@鎌倉


江ノ電の玄関口にはいい風が吹いている
ペパーミントカラーの三角屋根に気分が上がる鎌倉駅。電車に乗るワクワク感は駅舎のデザインからもう始まっています。鉄道好きなキッズは売店で豊富なオリジナルグッズもチェックして。一日乗車券「のりおりくん」を購入すると、お得だし乗り降りが楽ちんになりますよ。
LOCAL SPOT #02 『力餅家』@長谷


一度食べればもうとりこ
風味豊かなつきたてお餅
創業300余年の貫禄が堂々たる店構えに表れる『力餅家』。それでいてフレンドリーな雰囲気が漂う店先には地元の常連さんが引きも切らずに訪れます。持ち歩きにちょうどいい『求肥力餅』は賞味期限3日(※常温保存)ですが、添加物を一切使っていないため、やはりその日のうちに食べるのがベスト。小腹対策に食べられる分だけリュックへ。


レトロで可愛い駅を降りて少し歩くとお店に到着。


店内には自家製手づくりの和菓子や仕入れたおせんべいなどが並ぶ。


お店までの道のりの途中に江ノ電の線路を発見!


(右から)名物「権五郎力餅」(10個入り¥750)、福面まんじゅう(1個¥200)、求肥力餅(1個¥100)。



営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜、第3火曜
TEL:0467-22-0513
LOCAL SPOT #03 『御霊神社』@長谷


家内安全の神様は踏切の目の前
まるで神社に会釈するかのように鳥居の前をゆっくりと横切る江ノ電。参道が踏切につながるミラクルな光景が珍しく、ちょっとした撮影スポットに。こちらのみならず、江ノ電の線路と道路の間にフェンスなどの仕切りがありません。だから吃驚するほど人と電車の距離が近い! 迫力に押されて写真をついつい撮りすぎてしまいます。


授与所:9:00〜16:30
LOCAL SPOT #04 『極楽洞』@極楽寺


豊かな木々にグリーンの
江ノ電が溶け込んで
「極楽洞」は長谷駅と極楽寺駅の間にあるレンガ造りのトンネル。ここを電車が通過するときに車両の窓からひんやりとした風が吹き込んで気持ちいい。また陸橋からトンネルを見下ろすと、まるで鉄道模型のミニチュアの中にいる気分に。鎌倉には都心にない日本の原風景が残っています。「懐かしさ」を感じる心は小さな子どもにも備わっているからリラックスしてほどける表情を見逃さないで。



LOCAL SPOT #05 『Pacific DRIVE-IN』@七里ヶ浜


七里ヶ浜のハワイまで足を伸ばす
途中下車散歩の心強い相棒
オープンと同時に湘南の観光名所に君臨した『パシフィックドライブイン』。 キッズメニューはありませんが、バターミルクパンケーキやモチコチキン、ハンバーグなど親子でシェアできるメニューが豊富です。またテイクアウトして浜辺で食べても。スペシャルなファミリーレストランとして、気兼ねなく子連れ利用できるのが嬉しい。空気が澄んでいれば富士山が見られますよ。


『パシフィックドライブイン』を横切る江ノ電。思わずパシャ!


ガーリックシュリンププレート(¥1,700)とフレンチフライ(¥700)をふたりでシェア。


マグカップやグラスなど、オリジナルグッズも取り揃えている。


パインオレンジのジュースを飲んで、笑顔がこぼれるりいちゃん。


営業時間:8:00~20:00(L.O.19:00)※11月〜2月末はWINTER TIME営業
定休日:不定休
TEL:0467-32-9777
Instagram:@pacificdrivein
LOCAL SPOT #06 『七里ヶ浜海岸』@七里ヶ浜


海は心のドア
途中下車して自然に会いに
子どもにとって漂流物や貝殻拾いはお宝探しと一緒。自然や未知のものに出会ったときに感じる驚きや不思議を感じる心“センス・オブ・ワンダー”を、海は育む場所でもあります。だから波に触れ合う時間は要確保! 収穫物を入れる袋やビーチボールなどの遊び道具のほか、濡れたときに慌てないよう着替えも用意しておこう。




LOCAL SPOT #07 『HOLIDAY ICE CREAM STORE』@七里ヶ浜


駅から徒歩3分
窓いっぱいに広がる海とアイスに放心
もぎたての果実を丸かじりするくらいジューシーなソルベや、上品な甘さのアイスクリーム。きんたろう牛乳、キウイや蜜柑など積極的に地産食材を使っているのだとか。窓から見える水平線が主役といわんばかりにシンプルな店内で、しばしのクールダウンのつもりがつい長居に。


可愛い佇まいのお店。目の前には気持ちのいい海が広がる。


アイスクリームはすべて店内で手づくりしている。旬のフルーツを使った夏にぴったりのアイスクリームも。


りいちゃんはベリー&ベリーとミルク(キッズダブル¥400~)、ママはマンゴーシャーベットとグレープフルーツ(ダブル¥740~)をチョイス。


オリジナルグッズのTシャツも可愛い!


営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休※最新の情報はインスタグラムをチェック!
Instagram:@holiday_icecreamstore
LOCAL SPOT #08 『江ノ島大橋』『江の島弁財天仲見世通り』@江ノ島


大橋を渡ってゴールイン!
レトロな魅力の江ノ島
インバウンドで賑わっている江ノ島ですが、もし体力が残っていれば橋を渡ってほしい。懐かしい佇まいのお土産屋で、貝殻のアクセサリーや江ノ電グッズを調達してもよし。参道から外れて路地を散策してもよし。猫がのんびり日向ぼっこする光景に癒されます。昔懐かしいスマートボールや射的は子どもよりも親のほうが熱中してしまうかもしれません。


江ノ島駅を降りてすぐの場所にある『江ノ電グッズショップ江ノ島』。


江ノ島駅から江ノ島大橋に向かう途中にあるスマートボール・射的。


『江ノ電グッズショップ江ノ島』で販売している、瓦せんべいが入った電車缶(¥1,080)。


『torico enoshima』の揚げたて“えのしまチュロス”(¥1,200)。
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸1-14-5
開門時間:5:00~22:00
『江の島弁財天仲見世通り』
住所:神奈川県藤沢市江の島4
色とりどりの貝殻が並ぶ
『渡邊本店』でお土産探し


仲見世通りの中間あたりにある『渡邊本店』。お土産の貝細工を買うならここへ!


貝殻の詰め合わせは、子どもに人気のお土産。


貝でつくられた可愛いブレスレットと小物入れ。


シャラシャラと涼し気な音が鳴る貝殻のオーナメントがずらり。
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
\江ノ電を巡ってみて……/



直感を大切に、知らない駅で降りてみる
めくるめく江ノ電の旅、いかがでしたか? とくに乗り鉄なお子さんでなくても「電車に乗ると楽しい場所へ着くんだ」と感じてもらえるかもしれません。スタートの鎌倉駅では人の多さにたじろいでしまうかもしれませんが、落ち着いた沿線スポットの方が多いのでご安心を。今回紹介していない駅で勢いで降りて、静かな自然の中をのんびり散歩するのもおすすめです。“風光明媚”から外れたところにこそ、思い出の1ページを綴る体験が待っているから。
※掲載されている商品の価格は、原則として税込の総額であり、2025年7月31日現在のものです。












