CONTENTS
1.子どもにおすすめの絵本 5選
2.パパ&ママにおすすめの本 5選
『はじめてのキャンプ』
林 明子 作・絵
「わたしもいく!」そう言って連れて行ってもらったはじめてのキャンプ。5歳くらいの主人公の「なほちゃん」が、小学生に混じったキャンプで「ちっちゃいこ」と呼ばれながらもがんばる様子がほがらかに描かれたロングセラー。経験という大きな宝物を一緒に感じてほしい一冊。
¥1,320/福音館書店
『14ひきのぴくにっく』
いわむらかずお 作
春の木漏れ日、山野草、野原の広がり、生きものたちとの触れ合い。そのすべてをひとつも漏らすまいとするかのように、緻密に鮮やかに、そしてこの上なくやさしく描かれた絵がこの作品の何よりの魅力。あ、ここにあの花が……。野ネズミたちの家族の一員となって目を凝らしてみて。きっと世界が変わって見えるはず。
¥1,320/童心社
『野の花えほん 春と夏の花』
前田まゆみ 作
すみれやチューリップなどよく知られた花だけではなく、道端や川辺には名も知らぬ小さな草や花がたくさん。そのひとつひとつを丁寧なスケッチとわかりやすい言葉で教えてくれる、なんとも可愛い春と夏の花の図鑑絵本。花の名前をひとつ覚えるたびに嬉しさが増すような気がする。
¥1,650/あすなろ書房
『冒険図鑑 野外で生活するために』
さとうち藍 文、松岡達英 絵
キャンプや山登りに挑戦したい!そう思ったときには、冒険への「いろは」がみっちりと詰まったこの本を開いてほしい。服装選び、天気読み、何が危険かなど、野外で想定しうるさまざまなことをやさしい図解でシミュレーション。めくるだけで冒険がもう始まっているかのよう。
¥1,760/福音館書店
『じめんのうえとじめんのした』
アーマ E. ウェバー 文・絵、藤枝澪子 訳
地面の上と下とで分かれる植物の生態をプリミティブな絵でみせてくれる科学絵本。植物があるからこそ動物たちが生きられ、また命がめぐってゆく。その自然界の平衡を、簡潔かつやさしく子どもたちの心に届けてくれる世界中で愛され続ける名作。
¥1,100/福音館書店
『草と暮らす』
かわしまようこ 著
草を摘む、味わう、飾る……。道端にひっそりと咲く草花を愛し、その魅力を小さな声で伝え続けてきた著者の「草花との付き合い方」。さまざまな知恵の中に息づく自然との対話、身近な植物を見つめ直すことで得られる豊かさ。観賞用としても実用書としても楽しめる一冊。
¥1,650/誠文堂新光社
『世界を、こんなふうに見てごらん』
日髙敏隆 著
「いきものとおしゃべりするには、観察するのがいちばんだ」。動物行動学者が語る、世界の見方の多様な可能性。目の前の対象を見つめ続ける、そこから得られる気づき。やさしい言葉で綴られた自然とのつながりが、小さな発見をもたらしてくれる。自分の目で見ることを大切に。
¥539/集英社文庫
『生き物としての力を取り戻す50の自然体験』
カシオ計算機株式会社 監修
株式会社Surface & Architecture 編
野や山で何ができる? 何をすべき? そしてどう楽しめる? そんな疑問に33人のスペシャリストが答える一風変わったアウトドア指南書。ロックバランシングや毒キノコ探しなど、チャレンジや発見を繰り返しながら自然に溶け込むおもしろみを教えてくれる。
¥2,420/オライリー・ジャパン
『どくとるマンボウ昆虫記』
北 杜夫 著
作家として精神科医として多彩な顔を持っていた北杜夫の、もうひとつの忘れがたい横顔、それが昆虫少年。彼が常に好奇心を持ち続けた「虫」という生き物。その経験を通じて語られた自然への憧憬と過ぎ去った日への郷愁。この本を通して、自然に純粋な不思議さを感じていた幼い頃を思い出してほしい。
¥506/新潮文庫
『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン 著、上遠恵子 訳
不思議さに驚嘆する感性=センス・オブ・ワンダーこそが、自然と親しみ自然を発見し、楽しむことができる。みずみずしい好奇心を失わないことは、その人の一生の宝となる、そんな真実を教えてくれる美しく力強い作品。子どもとともに身近な自然に触れることのすばらしさを改めてこの名著から。
¥1,540/新潮社
能邨陽子さん(恵文社一乗寺店 スタッフ)
つくり手から届いたばかりの本をはじめ、本にまつわる日用品や雑貨なども販売している『恵文社』の書店員。勤務歴は20年と少し。