

家庭学習のお悩み_01 集中力が続かない……
「宿題をしているとき、そばについていれば集中できるけど、いないと遊び出してしまいます。どうしたらひとりで集中してくれるのでしょうか?」(しょぶるさん・小学2年生のママ)

横澤さん:その悩み、めちゃくちゃわかります! わが家も宿題そっちのけで、鉛筆を削り続けたりとか鉛筆削りの中身をずっと見続けたりとか、ぜんぜん集中してくれません!
親野先生:それはね、集中力があるんですよ。集中して見てるわけでしょ。それは集中力を発揮してるんです。
横澤さん:でも、宿題はまったく進まないんです……(涙)。
何かに集中できていれば
それは集中力があるということ
親野先生:よく親御さんたちが言うんですよ。「うちの子、集中力がありません」って。そもそも、子どもが集中しているものと、親が集中させたいものが違うんですよね。
横澤さん:そういえば、うちの子は宿題には集中しないけど、パズルとかお絵描きとか、自分が好きなことには集中してます!
親野先生:つまりね、楽しいと感じていれば、集中できるわけですよ。だからまず、うちの子は集中力がないなって思わないこと。そう思うと、そういう目で子どもを見るようになりますよね。
横澤さん:すでにそういう目で見ちゃってます……。
親野先生:そうするとね、どうしても「集中しなきゃダメ!」「集中力がないよ」って言葉をかけてしまいますよね。
横澤さん:言ってます……。
親野先生:それを聞いた子どもは「自分は集中力ないんだ」って思っちゃう。これはすごく逆効果! 人間の心理的に、自分はダメだと感じると、能力や成果が低下しやすいと言われているんです。

横澤さん:確かにそうですね。反対に自分はできる! って思うと、なぜかできることってありますもんね。
親野先生:そうなんです。それも心理現象で、ピグマリオン効果といって、他者から肯定的に見られていると、それに応えようとして成長すると言われています。
横澤さん:なるほど! とにかく何かに集中できているなら「集中力あるんだ!」と思ったほうがいいってことですね。
親野先生:そうそう。だから、本人が好きなことをたくさんやらせてあげてください。パズルでもお絵描きでも運動でも。
横澤さん:それは勉強の前ですか? 後ですか?
親野先生:やりたいと思ったときならいつでも構いません。好きなことに集中しているときって、実は脳の血流がぐんと増えるんです。ドーパミンというホルモンも出て、脳の神経回路を繋ぐシナプスが増えます。これで脳の処理能力が上がって地頭がよくなります。地頭がよくなれば学習もスムーズにできるようになります。
横澤さん:楽しいことをたくさんさせることが、地頭をよくするためには必要なんですね。
集中しているときは遮らず
やめさせたいときは緩やかに
横澤さん:でも、飽きるまでさせた方がいいんでしょうか? 宿題は終わらないし夕食の時間もあるから、それはちょっと……。
親野先生:もちろん、夕食の時間もあるし睡眠も取らなくちゃいけないし、無制限にさせるのは難しい。そういうときは、ソフトランディングでやめさせるのがいいと思います。
横澤さん:ソフトランディング?

親野先生:「先に宿題して!」「ごはんだから終わり!」って急に遮られると大人だって不愉快。「たくさん遊んだね、これもつくったんだ」って、まず子どもの話を聞いてあげる。その後「すごい頑張ったね、いっぱい遊んだね、じゃあそろそろ夕飯を食べようか」のように伝えて、緩やかに移行していきましょう。
横澤さん:やめさせられる前に話を聞いてあげれば、不愉快にはならないですもんね。
親野先生:ママやパパが好きなことをたくさんさせてあげると、「ママ大好き」「パパ大好き」って思うようになるもの。そうやっていい親子関係が築けると、親の言うことにも耳を傾けてくれるようになります。いつも叱っていると、学習でもしつけでも反発することが増えるだけです。
横澤さん:ギャンギャン言わないとわかってくれないのかと思ってました!
学習内容を子どものレベルに
あわせることも大切
親野先生:他に集中できない原因としては、学習の内容やペースがその子にあっていないこともありますね。
横澤さん:そうなんですか?
親野先生:例えば、小学校3年生でわり算ができない。「やりたくない!」と集中力が途切れたとき、その前段階のかけ算でつまずいていることも。理解できないことが続くと「もうイヤだ」ってなりがちです。
横澤さん:確かに、イヤなことに集中するのは難しいかも。
親野先生:でもね、それは集中力がないわけじゃなくて、学習の内容がその子のレベルにあっていないだけ。
横澤さん:スムーズに解くことができれば、きっと楽しいですよね。
親野先生:そうそう、だから、できる問題をたくさんやらせてあげる。そうすると「私できる! 学習って楽しい」と思うようになる。ついでに、ママやパパが「できたね! 楽しいね!」って声をかけてあげると、子どもは「学習が楽しい」という気持ちになりやすい。
横澤さん:すごーーーーい!
親野先生:そうなったところで、少しだけ学習のレベルを上げてみる。このくり返し。

横澤さん:そういえば! KUMONって、くり返し同じような問題が出てくるじゃないですか。「まだこれやるんだ〜(涙)」って毎回思うんですけど、できることを続けることで、自信がつくんですね!
親野先生:スモールステップで進めると、自信もつきますし、勉強の基礎体力もつきます。

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