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    【家庭学習のお悩み#04】できないとやる気がなくなる……横澤さんに親野先生がアドバイス!

    【家庭学習のお悩み#04】できないとやる気がなくなる……横澤さんに親野先生がアドバイス!

    家庭学習を進めるにあたって、子どものやる気は必要不可欠。けれど、なかなかやる気が出ないと親のイライラが募って否定的な言葉をかけてしまい、さらにやる気がダウン……これでは悪循環。子どもが前向きになる、声掛けの仕方を教えてもらいました。
    悩めるママ代表
    横澤夏子さん
    1990年生まれ。2017年に結婚し、2020年に第1子、2021年に第2子、2023年に第3子を出産。3姉妹の子育てをしながら、テレビ番組やCMなど、多方面で活躍中。Instagramで発信する「#今日の連絡帳」が、ママの共感を集める。現在、長女と次女がKUMONで学習中。
    Instagram
    教えてくれる人
    親野智可等先生
    教育評論家
    長年の教師経験をもとに、子育て・しつけ・親子関係・勉強法・学力向上・家庭教育について具体的に提案し、SNSや書籍などで発信。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園などでの講演会も大好評。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られている。
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    家庭学習のお悩み_04 できないとやる気がなくなる……

    「文字の習得中ですが、上手く書けないと『もういい!』と怒って投げ出して、『ママが書いて……』と、やる気もゼロに。『それじゃあ上手くならないよ』と否定的な言葉をかけてしまいます。どのように声をかけたらいいでしょうか?」(ゆいかママさん・年中のママ)

    横澤さん:よくわかります。よかれと思ってさせているのに、それでやる気がないとイライラしちゃいますよね。ポジティブに言っているつもりではあるけど、上手くいかない。私もすごく悩んでいます!

    親野先生:頑張っているときに否定的な言葉をかけると、当然不愉快な気持ちになりますよね。大人だってそう。学習のたびに毎回同じ気持ちになると、脳は「学習はつまらないもの」そう勘違いしちゃうんです。

    横澤さん:脳が勘違い!?

    寄り添った声かけで
    子どものよき理解者になる

    親野先生:学習自体はイヤではなくても、学習するたびに否定的な言葉でイヤな気持ちにさせられるものだから、脳が「学習=つまらない」と勘違いしちゃうんです。そうなるとやる気は出ませんよね。

    横澤さん:確かにそうですよね……。

    親野先生:だから、まずは共感することが大切

    横澤さん:初めにどんな言葉をかけたらいいでしょうか?

    親野先生:学習に対して子どもがネガティブな気持ちになったときは、怒るのではなく、「そうだね、疲れたよね」「今日の宿題は多いから大変だよね」のように、子どもに寄り添った言葉をかけてみてください。

    横澤さん:私、「それじゃあいつまで経っても終わらないよ!」って言ってました……。

    親野先生:言いたくなる気持ちもわかります。でもその前に、たっぷり共感してあげてほしい。そうすれば、ママ・パパは自分の大変さをわかってくれている、と子どもは感じるわけですよ。

    横澤さん:「じゃあ今日はもうやらない!」ってことにはならないんですか?

    親野先生:そうそう。そうは言ってもさせなければならない。ですから、共感してあげてから少し子どもの様子を見ながら、「じゃあ、答えを教えてあげるから1問だけやってみようか」「半分だけやろうか」とハードルを下げて声をかけてみます。自分の大変さをわかってくれている人に言われると、子どもも「やらなきゃ」という気持ちはあるので、「しょうがない、やってみるか」という気持ちになりやすい

    できている部分を褒めることで
    さらにやる気がアップ

    横澤さん:あとうちの子、殴り書きしているときがあって、そういう時はどう声をかけたらいいでしょうか?

    親野先生:幼い子どもですからね、きれいに書くのは難しい。文字全体を漠然と見ると、雑に見えてしまいますよね。そういうときは、部分を褒める。

    横澤さん:部分?

    親野先生:「この右はらいがきれいだね」「『る』の丸くする部分が上手く書けているね」のようにです。全体的には雑に感じても、褒められる部分は必ずあります。

    横澤さん:できている部分に注目するんですね。

    親野先生:いいところを見つけ出して、たくさん褒めて、どうしても間違いを指摘したい時はいちばん最後。「じゃ、ここだけちょっと直しておこうか」「この漢字もう1回書いてみよう」と伝える。いい雰囲気をつくってから伝えられるようにしましょう。

    横澤さん:「もう少し丁寧に書いたら」って指摘ばかりしてましたけど、その前のワンクッションが必要なんですね。


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    photography/Tomoya Uehara styling(横澤さん)/Ayano Otaki hair&make-up/Sayuri Toyota text/Masayo Okegawa
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