01「生き物」がテーマの図鑑4選
ハイセンスな絵柄で動物の視点にクローズアップ
『仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界』
『仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界』 著:ギヨーム・デュプラ 翻訳:渡辺 滋人(創元社)
「動物や昆虫の目に世界はどのようにうつっているのか?」を、イラストで再現した絵本図鑑。生き物の目をめくると、彼らの視点から見た風景が広がる。「猫はひどい近眼」「牛と馬は真正面がよく見えない」などの情報を、言葉だけでなくイラストで教えてくれるから、小さな子どもにもわかりやすい。最新の研究結果に基づく情報と、科学のおもしろさを自然に体感できる!
鳥の観察が楽しくなる! フランス発の美しい図鑑
『イラスト図鑑 リーブル「鳥」』
『イラスト図鑑 リーブル「鳥」』文:ナタリー・トルジュマン 絵:ジュディス・ガイフィエ、ジュリアン・ノーウッド 翻訳: 河 清美 監修:盛口 満 (化学同人)
鳥を楽しく観察するためのヒントを、美しいイラストで図解してくれる一冊。それぞれのすみか、飛び方や、「渡り鳥はどこへ行くの?」「一日の過ごし方は?」といった素朴な疑問に答えてくれる。親子で楽しめるクイズ、鳴き声を覚えるコツなど、実践的な内容も盛り込まれているので、鳥への興味がぐっと深まるはず。
理由がわかると興味が湧く! 「進化のふしぎ」入門本
『世界一まぎらわしい動物図鑑』
『世界一まぎらわしい動物図鑑』監修:今泉忠明(小学館)
この夏、映画化も果たした『ざんねんないきもの事典』の著者による新作。姿形や習性はそっくりでも実は別種の動物=「まぎらわしい動物」の見分け方を図解し、なぜそうなったかを解き明かす。タヌキとアライグマ、アザラシとアシカ……見た目はそっくりな彼らだけど、実はしっぽの長さや泳ぎ方、口の形など、違うところがいっぱい。この図鑑を持って動物園に行き、実際に確かめてみて!
驚きの情報が満載! 人のからだを探検しよう
『からだのふしぎ』
『からだのふしぎ』 イラスト:にしもとおさむ(世界文化社)
人間の体を旅しながら、それぞれの器官のはたらきを教えてくれる人体図鑑。「クワガタムシを発見した時の脳の様子」など、子どもが興味を持ちやすいように説明してくれる。「心臓が送る血液量は1日、風呂36杯分!」といったトリビアも満載なので、親子で読めば盛り上がること間違いなし!
02「植物」がテーマの図鑑2選
実物大でリアルを追求! 樹木への関心が深まる
『くらべてわかる木の葉っぱ 550種類の葉っぱのちがいが一目瞭然!』
『くらべてわかる木の葉っぱ 550種類の葉っぱのちがいが一目瞭然!』著:林 将之(山と溪谷社)
身近な葉っぱから樹木の名前を調べることができる樹木図鑑。約550種類が掲載され、身近な樹木が網羅されている。「三角形の葉っぱ」「丸い葉っぱ」など小さな子どもにも分かりやすい言葉で、似ている葉っぱまとめ、その違いを紹介している。実物とほぼ同じサイズなので、公園や野山で見つけた本物の葉っぱと絵合わせをしても楽しい。
プリンセス好き必見! 物語仕立てのお花図鑑
『ディズニープリンセスとたのしむ ときめき花ずかん』
『ディズニープリンセスとたのしむ ときめき花ずかん』 監修:小池 安比古(学研プラス)
ディズニープリンセスの物語を読みながら、登場したお花を調べることができる図鑑。花言葉やお花のイラストレッスンのコラムで知識を深め、ディズニープリンセスをイメージしたブーケのイラストにうっとり…!繰り返し遊べるお花やドレスのシール、カバーの裏側にお花カレンダーも付いてキッズも大満足。お花の世界とプリンセス気分にどっぷり浸かってみて。
03「くらし」がテーマの図鑑4選
分解いらず! 機械の中身を視覚的に理解できる
『きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる)』
『きかいのしくみ図鑑』監修:小峯龍男(学研プラス)
家・まち・乗り物など、身近にある機械の構造を楽しく学べる図鑑。イラストのしかけをめくると機械の内部を確認できるから、好奇心旺盛なキッズも大喜び。「トイレの水はどうして流れるの?」「自動販売機の中はどうなっているの?」といった素朴な疑問に答えてくれる。「機械の歴史」や「機械ができるまで」などのコラムもあるので、教養が深まること間違いなし!
食べ物が食卓に上がるまでが丸わかり!
『はっけんずかん たべもの』
『はっけんずかん たべもの』 絵:さこ ももみ 監修:渋川祥子(学研プラス)
身近な料理や食材を、しかけと写真で楽しく紹介する「まどあきしかけ」の絵本図鑑。食べ物をつくるお店や畑、農場などの様子が描かれたページと、写真で紹介するページで構成されている。しかけをめくると、パンがふくらんだり、野菜が育つ様子が見られたり…食材が食べられるまでの過程が視覚的に分かるので、食育にぴったり。ボードブックだから破れにくいのも嬉しい!
五味太郎氏のイラストで、4つの国の言葉を楽しく理解
『なまえのことばとくらしのことば』
『なまえのことばとくらしのことば 作:五味太郎(偕成社)
言葉をそのはたらきごとに分けて、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語で紹介する、人気絵本作家の五味太郎氏が手がけるシリーズ。方向や方角など「なまえのことば」や、あいさつ・お礼・よびかけことばなど「くらしのことば」を楽しいイラストとともに堪能できる。ちょっぴりユニークな、おだてことばも登場!奥深い言葉の世界を親子で堪能しよう。
マーク好きにはたまらない! あらゆる記号を完全網羅
『キッズペディア マークの図鑑』
『キッズペディア マークの図鑑』編:小学館(小学館)
駅の構内案内や道路標識など、身のまわりのマーク・記号を1400個以上掲載した図鑑。まち、道路や駅、家や学校にあるマークと、その意味を教えてくれる。「マークとは何か」という基本知識から、2020東京オリンピック・パラリンピックの全競技のピクトグラムも収録。お出かけの際に持っていけば、いろいろな発見が待っているかも!
04「数」がテーマの図鑑2選
ルーツや使い分けに着目! 大人も知らない情報が満載
『身近なモノをなんでも数えてみたくなる!数え方図鑑』
『身近なモノをなんでも数えてみたくなる!数え方図鑑』(日本図書センター)
意外と知らない「モノの数え方」のルールを、「生き物・人・食べ物・モノ」ごとに、楽しいイラストを用いて教えてくれる。「3度目と3回目のちがい」など、驚きの知識がたっぷり。使い分けが難しい数え方も、使用例とあわせて覚えることでスムーズに理解できるはず。キッズの正しい日本語学習だけでなく、大人の教養も深めてくれる。
数や図形が直感的にわかるから、算数が楽しく!
『さわって学べる算数図鑑』
『さわって学べる算数図鑑』 監修:朝倉 仁(学研プラス)
算数にまつわることを、しかけを通して体感できる図鑑。「算数が得意な子どもは、数や図形を、文字としてではなく、実感できる量や重さで感じている」という考えをもとに、動かす・開ける・組み立てるなどの行動を通して、数や図形がどのようなものなのかを教えてくれる。楽しみながら、算数を好きになってくれるかも!
05「アート」がテーマの図鑑2選
全米ベストセラー! 絵画のような虫たちに注目
『世界一うつくしい昆虫図鑑』
『世界一うつくしい昆虫図鑑』 著:クリストファー・マーレー 訳:熊谷玲美(宝島社)
息をのむほどに美しい昆虫たちを、一切のデジタル処理等を施さず、自然の色のままに紹介する昆虫図鑑。細部に寄ったり、同分類の昆虫同士を美しく配置したアートのような写真、虫好き・お絵描き好きキッズも目を離せなくなるはず。大人向け書籍でありながら、字が読めなくても十分に楽しめる。お家にいながら、まるで美術館へ訪れた気分にさせてくれる。
植物博士の研究を一冊に! 心惹かれる世界観
『妖精図鑑』
『妖精図鑑』著:エミリー・ホーキンス 絵:ジェシカ・ルー 訳:小林 玲子(河出書房新社)
妖精の体のしくみからその一生まで、妖精にまつわる情報が詰まった英国発の図鑑。植物博士のエルシー・アーバー氏の研究成果を集約し、空想の生き物と思われがちな妖精の生態に迫る。上質な装丁と美麗なイラストは、見るだけで心を奪われる。なんと「妖精探しのコツ」まで伝授してくれるから、ファンタジー好きのキッズも興味津々。子どもと一緒に夢の世界に入り込んでみては。
06「おもしろいテーマ」の図鑑2選
奥深いマジックの世界を堪能! ぜひマスターして
『マジック大図鑑』
『マジック大図鑑』 著:DK社編著(新星出版社)
コップに水を入れると氷になる手品など、身近なアイテムを使った20の手品がわかる一冊。手もとがわかるように、手順を大きな写真で解説してくれる。好奇心や観察力はもちろん、みんなの前で披露することで表現力も育まれるかも!?技術だけでなく、手品のタネの説明やマジックの歴史などの豆知識を習得し、クラスの人気者を目指そう!
大好きなテーマで、自然と学びの基本が身につく
『しらべる・くらべる・おぼえるチカラが身につく! うんこ図鑑』
『しらべる・くらべる・おぼえるチカラが身につく!うんこ図鑑』監修:荒俣 宏(日本図書センター)
子どもの興味を引き付けて離さない「うんこ」をテーマに、科学する力が自然と身に着く一冊。見た目やにおい、食べて出すまでにかかる時間を比較したり、「トイレとうんこポーズ」のコーナーでは、動物たちの排泄時の姿勢と場所に迫る。さらにリサイクルや医療にまつわるエピソードなど、知られざる「うんこ」の秘密を探る!
身近な物事だったり、子どもが好きな内容だったり…ユニークなテーマだから楽しく知識を深められそう! この夏、親子の読書タイムに取り入れてみてくださいね。
photography/Chiharu Fukutomi