月刊コラム、17回目。
前回のロンドンスイーツ編が好評だった様なので、
もうちょっとだけ、美味しそうな話をしたいと思います。
ロンドンにいらっしゃった際に、ぜひ楽しんでもらいたい「アフタヌーンティー」。
皆さんもご存知のとおり、タワーのように段になったお皿に、焼き菓子やスコーン、
ケーキ、サンドイッチなどが並び、紅茶と一緒に楽しめる
イギリスの伝統的な文化のひとつ。
今回は、私が実際に娘と行って、雰囲気もよくて美味しかった
子どもと行くのにもオススメのお店をいくつか紹介します。
どれも、伝統的なスタイルから独自にアレンジされていて、
(私はどちらかと言うと、そちらの方が楽しくて好きなので)
いわゆるアフタヌーンティーでは無いのですが、良かったお店を。
なので、あまり観光でパッと行くところでは無かったりするので、
FORTNUM & MASON等の有名店に比べると、少しだけ繁華街から離れた場所だったり、
ホテルのラウンジだったりして、比較的お客さんも落ち着いているので
それも子どもと行くにはラクかな?と思います。
まず、最初は、ミュージアムなどが多くある「South Kensington」の駅前、
The Ampersand Hotel の中にある The Drawing Rooms の
Science Afternoon Tea。
サイエンスミュージアムがすぐ近くにあるので、サイエンスをモチーフに
チョコレートの骨を採掘したり、煙に包まれたり、色が変わったりと、
色々仕掛けがあるので、とにかく子どもと一緒にわいわいと驚きながら
盛り上がる時間になると思います。
私は、友達の誕生日のお祝いに予約をしたのですが、
わたしもその友達も初めてだったので、すごくサプライズが多くて楽しかったです。
視覚的に楽しいだけじゃなく、ここはこの、
スコーンやサンドイッチのある2段目、3段目のレベルがかなり高いと思う!
本当に、全部美味しかった。。
こちらは娘が突然、握りしめていたマカロン。
柚子のシロップが差してありました。
ひとかじりしたところで、回収、回収、(笑)。
この日から「マカロン」という単語を、甘くてハッピーな食べ物として記憶した様子。
娘たちも、次々と出される不思議な仕掛けのある飲みものやスイーツをみて大興奮。
キッズフレンドリーで、同じくキッズ用のアフタヌーンティーもメニューにあり、
そちらはロケットのタワーに入っているのを見かけた。
次は。
シンプルで、スコーンの美味しかったアフタヌーンティー。
Sloane Squareの駅の近くの通りの Han’s Bar & Grill。
ここは、東京から来た友人とランチで来たりするイングリッシュのお店で、
キッズメニューはありませんが、頼めば既存のメニューからアレンジして作ってくれます。
このエリアでは、Chelsea ivyなども有名なイングリッシュが食べられるお店ですが、
結構そちらは混んでたり、人気なお店なのでざわっとしているので、
こちらの方が小さな子どもがいる場合は座りやすく、すいている気がします。
週末のランチに来た時は、子連れのファミリーが多かった。
さて、続いては。
ロンドン観光ができるアフタヌーンティー(私が勝手に名称つけた)。
いちばん最近、行ったお店です。
ロンドンがテーマになっていて、最初に出されたこのマップで
ここ行ったね、ここまだ行って無いね、バスだね、タクシーだね!と、
友達や娘ともいろいろこれを見ながら話が弾みました。
最初のプレート。
このあたりのお料理もイングリッシュがテーマになっていて、なかなかナイス。
娘は、このパイをお気に召した様子。
「シュコーン、シュコーン」と大好物のスコーンにかじりつく2歳児。
まだこのクロテッドクリームとジャムの美味しさを知らないらしい… よしよし
これは大人のたのしみ、、ゆっくり成長しましょうね、、(笑)。
サンドイッチは割とシンプルで、キュウリやカレー風味のパンプキンなど、
子どもにも優しく、食べやすそうでした。
そして運ばれてきた、こちら。メイン。
赤い電話ボックスから始まり、ロンドンを代表する建造物がスイーツに。
なので、ロンドンを旅したかのようなラインナップ。
(普通、サンドイッチ類は割と一番下の段や別のお皿にあり、それから手を付けるのが通常はマナーとされていますが、こちらは逆。上にあるのに何か意味があったのかもしれませんが、聞き忘れた。)
娘、ついに今まで避けてきた、生まれて初めてのチョコデビュー。
そりゃぁチョコはおいしいはずだ、くせになる前にささっと回収、、、。
続いてはこちら。
ハイドパークの脇にある The Lanesborough。
少し前なのですが、この時は、Frieda Kahlo をテーマにしたアフタヌーンティーをやっていました。
ちょうどこの頃、V&A ミュージアムで彼女の展示もされていました。
この日は誕生日を祝ってもらったのですが、
紅茶も美味しく、ゆったりと落ち着いた時間が流れていて、幸せな気持ちになれました。
とても雰囲気のいい、ソファのある席。
子どもにはちょっと甘すぎるラインナップだったので、
持ち込みのほうれん草のパンケーキをほおばる娘。
持ち込みは、日本だと予め聞かないといけなかったり料金をとられることがある
と聞きましたが、ロンドンではそれはほぼ無いので、あまり気にしなくていいと思います。
ホテルのラウンジなので、もちろんキッズにも開かれているのですが、
ここは今回紹介している他のお店よりは静かめなので、
きちんと静かに座れるようになってからの方がお互いに楽しめるかも知れません。
そして、最後のお店。
The Berkeley のファッションがテーマのアフタヌーンティー。
有名ブランドのコレクションからインスパイアされた
PRÊT-À-PORTEA。
私が行ったのは結構前になりますが、
今は、Diorのクチュールコレクションをテーマに展開されているようです。
HPみる限りでは、香水瓶みたいなスイーツもあって可愛い。
ティーカップや食器も素敵。
いちじくのエクレアや、その他も美味しい!
全体的にフレンチなアレンジの効いたアフタヌーンティーな感じで、
この繊細さが心をくすぐる!
バッグ。
中にはムースが。
この色彩、とても美しく、
ポップなアフタヌーンティーでした。
娘にとって、誰かのバースデーとアフタヌーンティーは、
唯一甘いものが少しだけ解禁される特別な催しで「パーティー!」と呼ぶ、
テンションのあがるものとなっています。
今年3歳になるので、お砂糖にはもちろん敏感になる年頃ですが、
絵本やテレビをみて、ケーキがおいしいものだ、チョコは甘くて溶けるのだ、
と知っている方がストーリーを楽しめたりもすると思うので、
少しは味見するのも良いと私は思っています。
ロンドンにも行ってみよう!と思ってもらえると幸いです。
ではまた、来月。