娘が0歳の頃から続けさせてもらっていたこちらの子育てコラム、娘が9歳の誕生日を迎えた今月にて、最終回とさせていただくこととなりました。8年間、97回。これまでたくさんのトピックについて、読んでくれてありがとう。
昨日、まさに誕生日会をしたところで、最終回は「ロンドンの誕生日会」と、そこから思う「日本の食育」について、書きたいなと思います。
たしか過去記事で、誕生日会について書いたのは……2019年「vol.22 お友だちの誕生日会」か。
読み返すと、まだ2歳で、なぜかトイレトレーニングの話から始まるコラム。7年も経って9歳となると、また全然違っているし、今回はアップデート版にもなるかもです。
クリスマスにつくった、デモゴルゴンのほうじ茶ケーキ。娘がガチャポンで当てた。あっちの世界とこっちの世界を表現してみました……(笑)。クリームの隙間にほうじ茶ゼリーいれると結構おいしい ↓

ロンドンでは、キッズ誕生日会はわりと盛大にやるので、ある意味ひとつのビジネスになっていて、レストランやパブ、屋内外遊び場には「KIDS PARTY PLAN」というのが必ずあるほど。娘もよく誘われていて、ときには毎週末が誕生日会のような月もあったりする。
5〜7歳くらいの頃は、広めの会場を押さえて、エンターテイナーを呼んで遊ぶような、クラス全員を誘う大きなパーティーが多かったのですが、8歳、9歳になると、だんだん近しい友だちだけを誘う少人数のパーティーになってきました。
娘にさっき「最近、いちばん楽しかった誕生日会は?」と聞いてみると「トランポリンパーク!」との答え。
トランポリンパークと言うのは、少し郊外によくある広い屋内トランポリン場で、フロア全体がトランポリンで埋められている。キッズパーティープランは、友だちとワイワイいろんなフロアに移動してトランポリンで飛びまくる。
これ、誕生日会以外で行くと親が常に連れ添って、そばで見ていないといけないので、わたしの三半規管が結構しんだ。なので、まるっと見てくれるキッズパーティー、ありがたい。カフェスペースから眺めているだけでいいのだ……!
それから、ホテルでの「アフタヌーンティー誕生会」というのもありました。
ドレスアップしたガールズ20人くらいを招待して、それぞれにタワーのスイーツ、親には別のテーブルでシャンパンとワインも。ミュージシャンの生演奏によるダンスタイム、からのバースデーソング。
そのお友だちはそのあと、別の学校に転校することが決まっていたので、思い出に残るように……と言うのもあったからかも知れませんが、なかなか伝説となるパーティーだったように思います。まず、そこまでのバジェットでやるものだと思ってなかったからな。
最近は、ボーリングパーティーのお誘いも多いです。
数レーンを貸りてグループで対戦し、終わったらみんなでピザを食べて帰る。そういった場所にはピザ屋があることが多くて、ボーリングからのピザ、ゴーカートからのピザ、エスケープルームからのピザ。
ピザはどの年齢にも間違いない、楽しいパーティーフード。
そんな感じで、どの親も子も、ものすごい数のパーティーに参加してきているので、9歳ともなると、だんだんと斬新な企画も尽きてくるのです……
スタイルとしては、単独パーティーか、合同パーティーか。
誕生日の近い友だち同士で合同バースデーを企画する利点は、親同士が協力してやる事を分担できるのと、予算が割り勘できること。子どもたちは希望を言うだけなので、つまりは、親に託される。

今年の娘のバースデーは、誕生日が近いの女の子との「合同パーティー」にしようという話で始まった。
近くなって、その子のママがかなり忙しそうだったので、私の知り合いに寿司クラスをできる人がいると話すと「それ、いいね!」とオーガナイズをまるっと任せてくれた。
去年から、やや日本ブームが起きているのと、娘のクラスには日本人がいないので「SUSHI MAKING CLASS」のアクティビティは、かなりキャッチーに響いたらしく、招待したときからまわりに好評で「つまらないパーティーが多いから、めっちゃいいアイディア、絶対行くわ!」と突然、毒を吐いてきたママもいた(笑)。
ロンドンで、カジュアルに SUSHI と言うと、だいたいは「握り」ではなく、基本「巻き寿司」の事を連想する人が多いと思う。具材は、サーモン、きゅうりやアボカド巻きがスタンダードで。チェーン展開している店も多いので、そんな風に知られている。
いつもはサンドイッチだけど、オイリーな気分じゃないから今日は SUSHI……みたいな、たぶん日本で言う「サラダごはん」的な? 感じで、ランチに選ばれる需要もかなりあるそう。私も、異様に野菜巻きが好きになった。

少し話がそれるけど、イギリスに暮らして、日本の食育の素晴らしさについて思うことがよくある。
イギリスはある意味、気楽なところかなり気楽で、住みやすいのだけど、学校給食のクオリティ、家庭科の授業の少なさ(年に数回のみ)も含めて、食育という面ではもう少し、どうにかなるといいが……としょっちゅう思う。
とは言え、まずいものだけじゃなく、おいしいものも結構あるんだけど、文化の違いは感じる。
前に、娘のピクニックで「ウサギの形のリンゴ」を持って行ったときに、隣のママがそれを見て、私に「え! あなたがやったの!?」と、特殊能力かのように驚かれたことがあって。
娘と一緒に料理をしたりお弁当をつくったりしてても「それどうして知ってるの!」と聞かれて「小学校で習ったよ」と答えることがあるたびに、日本の食育に感謝する。
基本、食べものを粗末にしない「いただきます」の精神からくる、食へのリスペクトと感謝は、幼少の頃から当たり前に軸にあることで、Food Waste の概念より前に、感覚として先にあった。食べものを雑に扱うのは、直感的に「悪」だと思う感覚がある。
しぬほど数ある日本の箸のマナーも、今思うと、食べものへのリスペクト、食べものを自分の元に運んできてくれたすべてへの感謝に繋がっていて、こういうのはどのタイミングで教わったか覚えてないし、将来、娘が使いこなせるようになるかわからないけど、いずれ教えてあげたい。

今は、イギリスで抹茶の会社をやっているので、少し抹茶のことから話をすると。
ご存知のように、抹茶は本来、職人が手間と時間をかけてつくり出した少量の粉を、茶道のマナーとともに厳かに楽しむものであって、現在のブームのように大量に流通するものではない。なので、そこに対するリスペクトが足りてない扱いをされているのを見かけると、ちょっとイライラしてしまうときがある。
どれだけの人が、この粉を大切に扱って、この小さな容器に入れてるか。
バケツいっぱいの抹茶ラテを注文するインフルエンサーのリールなどを見ていると、なんとも言えない嫌悪感が湧いてくる。尋常じゃないキャパの膀胱をもってない限りは、飲まないなら粉を使うなーーー! と、即スワイプの気持ちになる。
で、ここで誕生日会の話に戻る。
イギリスに来て、食育の大切さをとても感じるので、寿司クラスを通して、食品の取り扱い方も含めて、私たちのカルチャーの一部に少しでも触れて、知ってもらえたらいいな、と思い企画した誕生日会は、引き受けてくれた友人のおかげもあり、ゲストはみんな、珍しい体験を楽しんでくれたようで、そんな言葉もかけてもらえ、いい雰囲気で終了しました。
娘は、テーブルに置かれた Shiny jewels(イクラ)を入れるとおいしいのを知っているので、我先にとお寿司に詰め込んで、ほうばっていました……
食べものに、食に関わる人に、リスペクト。

あ、それと今回もうひとつ、前回の記事ではなかったアップデートがありました。
ロンドンのキッズ誕生会には「GIFT&CARD」と「PARTY BAG」というお決まりがあります。まず、招待されたら、カードとギフトを会場で渡し、帰りにお返しに小さなギフトバッグをいただくのです。
子どもが小さいときは、オモチャや本などいろいろもらうと、それが暇時間のネタになってありがたかったのですが、8歳をすぎると欲しいものが変わってくるので、それもお互いに難しくなってきて。万人の欲しいものが、その子の欲しいものとは限らない、もうモノは要らないなど、気持ちはわかるのです。
なので最近、私たちの周りでは「GIFT POT」という方法が主流になりつつあります。
今回、私たちもこれにしたのですが、主催者が作成したリンクから、贈りたいギフト金額を入力して、カード決済、Apple Payなどで、プレゼントの代わりにお金を贈ることができるサービス。それによって新しい自転車を買いたい、大きいサイズの新しいバイオリンを買いたい、など、その子の欲しいものにみんなが協力してくれるのです。
なので、あげるにも、もらうにも、無駄の出ないいい方法。親としても、とてもありがたい。
娘は「買いもの」がいちばん好きなことなので、とても喜びました。とりあえず、バイオリンを買った残りだよ……とは言ってあるけど。

そして帰りに配る「PARTY BAG」についても、今まで個人的に思うところがありました。
もらってくる定番は、大量生産された正直何だかわからないグッズとハリボー。なんであろうと確かに、喜ばないわけではないのだけど、2分後にはゴミになっているようなものが多くて。お菓子もだいたい、食べないもの。
なので今回は、ケーキと一緒に日系ベーカリーで、5個入りのロールパンの袋をお土産用に人数分購入。日本式のバターロールはこちらにあまりないレシピなので、食べたことのない人もいるかと思ったけど、紙袋には来てくれた人へのメッセージを本人たちがそれぞれ書けるスペースがあるのと、持ち帰ったあとも家族で食べてもらえるので。
袋に風船をつけたら、可愛いお土産になった。
これにはママたちが個別にメッセージをくれて「Best party bag ever!」と言っていて「食べたよ、すごいふわふわでおいしかったーーーー!」と、娘も翌日学校で友だちに言われたようで、嬉しそうだった。
パーティーバッグのアップデートも、いいサプライズになるのでおすすめです。

0歳から9歳、言ってみると特に後半あっという間でしたが、一緒に私の子育てを見守ってくれた読者のみなさん、HugMugさん、本当にありがとうございました。イギリスからのやりとりとなりましたが、また何かの機会にお会いできたら。
アーカイブは、あと半年くらいは残っているので、ぜひ暇なときにでも読み返してもらえると幸いです。
ということで、今回でコラムの発信はひとまず終了となりますが、インスタグラムでは時々(ストーリーで)出没しているので、ぜひ気づいたらのぞいてみてください。
それじゃねーーーーーーー
ありがとう。
























