“原体験が子どもを育む“と言われているけど、忙しい日常ではYouTubeなどデジタルコンテンツに頼ってしまいがち……。そこで休みの日に、親子で触れて、見て、創造して楽しめるスペシャルな体験をご紹介。大人も子どもも夢中になって楽しめる体験を通し、親子の絆を深めよう!
ハイキングコースが整っている高尾山は、子連れハイクにおすすめの山。ふもとには、ミュージアムや宿泊施設もあり、自然の魅力をさまざまな角度から味わえる。1泊2日で高尾山をまるごと楽しもう!
約6分間、ぐんぐん登り続けるケーブルカー。先頭であたるくんもかなうくんも夢中になって景色を眺めている。
1号路の途中にある薬王院。境内にある石の輪は、諸願成就を祈るパワースポット。「スパイダーマンになりたい」と願いながら輪をくぐるあたるくん。叶いますように!
ケーブルカーを降りてから約60分で頂上に到着! かなうくんは途中でママが抱っこすることもあったから、抱っこ紐があると便利。定番の写真スポットでハイ、チーズ♡
今回が初登山だという桃子ドーンさん、あたるくん・3歳、かなうくん・1歳の3人でさっそく出発! ベビーカーはケーブルカーの改札窓口で預けられるから(有料)、小さい子連れのママ、パパも安心。山頂までさまざまなルートがあり、今回はケーブルカーで中腹まで行き、いちばん近道の1号路を通り頂上を目指す。1,300以上もの豊富な植物をはじめとして、ほかにも多くの動物、野鳥が生息しているので、親子で探しながら登ってみて!
桃子ドーンさん:あたるは今まで「歩くのめんどくさい」が口癖なインドア男だったのに、自力で登りきっていて成長に感動しました。かなうも半分くらいは自分で頑張っていたし、終始楽しそうでよかったです。1号路なら子連れでも楽しく登れていいですね!
あたるくん・3歳:じぶんでのぼれてたのしかった! むしがこわかったけど、ちょうじょうからみるけしきがきれいだった。
高尾山
東京都八王子市高尾町
ケーブルカー 8:00〜17:15(季節により異なる)、リフト 9:00〜16:30(5〜11月)、9:00〜16:00(12~4月)
ケーブルカー 無休
アクリル樹脂に封入された植物たち。まるで生きているかのように色鮮やか。「どれが好き?」とか「山で見つけたお花はある?」など、子どもに質問しながら観察してもいいかも。
高尾山の起伏を再現した小さな山で遊べるプレイマウンテン。さっき登ったばかりだけど、まだまだ元気いっぱいのあたるくんとかなうくん。再び山頂へ!
キッズスタディスペースには、昆虫や植物の図鑑が揃っている。親子で一緒に読んでみよう。
高尾山口駅から徒歩4分の場所に位置し、無料で入館できる<高尾599ミュージアム>。イノシシやタヌキのはく製の展示や、アクリル樹脂に閉じ込めた植物標本、昆虫標本などから、高尾山の生態系を知ることができる。登山中に見つけたり、あるいは見つけられなかったりした昆虫や植物をじっくり観てみよう!
桃子ドーンさん:高尾山の動植物たちが想像以上にたくさんあって驚きました。室内の雰囲気もきれいで、絵本や図鑑もたくさんあり、外には芝生や遊び場が。登山せずともここだけでも楽しめそうなくらい充実していました!
あたるくん・3歳:うごかないから、むしもこわくなかったよ。ムササビがとんでいてかっこよかった!
高尾599ミュージアム
山々に囲まれたルーフトップでは、フカフカのクッションの上でまったりくつろぐことができる。大人はお酒を持ってきてもOK! 登山の疲れをここで癒して。
部屋の窓から高尾山を発見! さっき登った山を眺めて、親子で思い出を振り返ろう。
無料で借りられるカードゲームや卓球、オモチャ。ユニークなカードゲームは、家族で盛り上がること間違いなし!
リユースのアウトドアグッズを販売しているショップ。『ザ・ノース・フェイス』や『モンベル』の商品がお手頃価格で手に入る。掘り出しものを探してみて!
洗練されたムードが漂う宿泊施設<タカオネ>。都会的な見た目とは裏腹に、まるでキャンプをしているかのように自然体験をしながら、快適に過ごせる。宿泊者は無料で焚き火ができたり、事前予約をすれば陶芸やハンモック、オーダーメイドツアーなどのアクティビティを体験することも可能。部屋にはあえてテレビを置いていないので、家族との時間を思いっきり満喫できるのもいいところ!
タカオネの魅力のひとつである焚き火体験に挑戦! 人類の進化に大きく影響を与えた“火”に触れることで、何か感じることがあるかも? 宿泊者には薪をひと束無料でプレゼントしてくれる。
桃子ドーンさん:お部屋がとにかくきれいで広い!
カードゲームや卓球もできるので、子どもたちも飽きることなく過ごせます。友だち家族と来ても楽しそう。焚き火は子どもたちが火に飛び込まないか不安でしたが、意外と大丈夫でした!
あたるくん・3歳:たっきゅうたのしかった! カードゲームもやりたいし、ひでマシュマロやいてたのしかった!
かなうくん・1歳:うま! (スモアおいしかった)
PROFILE
桃子ドーンさん&あたるくん・3歳、
かなうくん・1歳
飲食店を営む旦那さんのサポートをしながら、わんぱくボーイふたりの育児に奔走するパワフルママ。パン屋巡りや散歩が好きで、趣味はGoogleマップを眺めること!
タカオネ
土をこねて形をつくる陶芸は、どろんこ遊びの延長のようなもの? お砂場で培った創造力を発揮して、お気に入りの一品をつくってみよう。さっそく、人気イラストレーターやセンスのいい人が通っているという陶芸教室へ行ってきます!
陶芸作家のオーナー・坂爪さんがご夫婦で営む<P&A>では、うつわ・オブジェづくり、箸置きづくり、簡易金継ぎワークショップが気軽に体験できる。イラストレーターなども通っているという人気の秘密は、うつわに限らずオブジェやインセンスホルダーなど、好きなシルエットのアイテムがつくれたり、鮮やかな発色の釉薬が揃っているから。今回体験するmariさんはうつわづくり、こはるちゃん・5歳は箸置きづくりにチャレンジ!
箸置きづくりでは、さまざまな形の型が用意されているから、小さな子でも簡単に楽しめる。もちろん型を使わず好きな形にしてもOK!
色鮮やかな釉薬は全部で26色。混ぜて使ってもいいみたい!
うつわは4色のなかから、1色好きな釉薬を選べる。オプションで2色にすることもできる。色は4〜9月は春夏をイメージしたカラー、10〜3月は秋冬をイメージしたカラーを用意している。
mariさん:
先生が手取り足取りやさしく教えてくださるので、初心者でもどうにか形にすることができました。娘と並んで陶芸体験できたことが何より嬉しかったです。親子の思い出づくりにもとてもいいなと思いました!
こはるちゃん・5歳:のばしたり、かたちをくりぬいたりするのはクッキーづくりみたいでたのしかったよ。いろをぬるのがむずかしかったけど、やいたらどんないろになるかみるのがたのしみ。
PROFILE
mariさん&こはるちゃん・5歳
姉弟ふたりの育児に奮闘中。海外ブランドやヴィンテージアイテムを取り入れたキッズコーデがインスタグラムで大人気。趣味はキャンプとハンドメイド。最近では、朝食がおいしいカフェ巡りにハマっているそう。
P&A Pottery Class
モノであふれている、欲しいモノがすぐに手に入る。そんな便利な世のなかだけど、いま手元にあるものを大切にする心も育みたい。ということで今回、私物をオリジナリティある旬なアイテムにアップデート。愛着が湧いて、大切にしたくなるはず!
サイズアウトした子ども服を裂いて、編むだけで、素敵なネックレスに生まれ変わる。お気に入りだったあの服や小物などをタンスに眠らせることなく、新しい形で再び楽しもう。可愛くつくるコツは、材料となるお洋服の色や柄、素材をいろいろMIXすること。長さを調整すればブレスレットに!
サイズアウトした洋服3着以上
飾りのチャーム
※今回はWEGOやファンシーポッズで購入
チャームをつける天糸
ママ:長く編んでスマホショルダーにするのもよさそうですね!
キハルくん・7歳:はじめてみつあみをしてできるようになったのが、うれしかったです!
わっかちゃん・5歳:すきないろをえらべてたのしかった。
最近インスタでよく見るスニーカーのデコレーションにチャレンジ! 紐を変えたり、チャームをつけたり、好きなようにアレンジしてみて。どんなパーツを揃えるかも大事なポイントだから、パーツを買うところから一緒にはじめてもいいかも♡
スニーカー、靴紐、リボンやお花のチャーム、
お花のクリップ、ウサギのヘアゴムなど
※今回はWEGO、ファンシーポッズ、パリスキッズなどで購入
天糸
ママ:ヘアクリップを靴紐につけたり、身近なものでデコレーションしたりするアイディアはとてもおもしろかったです!
キハルくん・7歳:シューレースにビーズをつけるのがたのしかった!
わっかちゃん・5歳:くつがかわいくなってうれしかった。
いつも着ているTシャツ、または新調したTシャツを用意したら、ラインストーンを乗せてみよう。絵を描いてもいいし、元々のデザインに合わせてデコレーションしてもOK! ラインストーンはいろいろなサイズや色を用意すると楽しいかも♡
TシャツやロンT
アイロンで貼り付くラインストーン
※今回はホットフィックスを購入
ママ:大人の発想では考えられないアイディアやデザインをしていて、オリジナルなTシャツが出来上がりました!
キハルくん・7歳:おさかながおもったよりも、かわいくできた!
わっかちゃん・5歳:キラキラしているのがかわいくて、ようちえんにきていくのがたのしみ!
PROFILE
蓮間 衣里さん&キハルくん・7歳、
わっかちゃん・5歳
キハルくんは毎日バスケにハマっていて、わっかちゃんは自分から習いたいと始めた英語を楽しんでいる。わっかちゃんの英語を使って家族でNBAを見に行くのが今の目標!
瞬く間に成長していく子どもとの時間は尊いもの。今、この貴重な瞬間をプロのカメラマンに撮ってもらうのはいかが? 雑誌や広告で活躍しながら、一般の方の撮影も行うカメラマンや写真館をご紹介。
モードで神秘的な写真が魅力的なtami kanamoriさん。東京を中心にメディアやアパレルブランドの撮影を行なっている。
———撮影で大切にしていることは?
「私の思うシンプルに“いい写真”
とは想いが乗っている、そして見ていて心が癒されるような『あ〜なんか美しいな〜』と思えるような写真。被写体と対話をしながらその奥にあるものを引き出して撮影し、写真の背景にある体験や思い出を美しくしたいという想いがあります。るんるんな気持ちで気軽に来ていただいてもいいし、悲しい気持ちならば悲しい気持ちのまま来てもらっても構いません(笑)。そのうえで私が個々に合った光や色を見つけ、私のフィルターを通して表現できることが何より楽しい。同じ場所で撮っても人が違えば全然違う写真になるのだから不思議ですね」
撮影
家族写真、子どもの写真、マタニティフォト、七五三、アーティスト写(ソロ写真)、カップル写真など
場所
自宅、スタジオ、ロケなどどこでも
料金
事前ミーティング+60分撮影¥40,000〜
納品数15枚〜
※撮影カット数、場所、時間、納品数により価格は変わります
お問合せ先
Mail : info@tamikanamori.com
Instagram : @tamikanamori
に”個人撮影希望”とDM
メディアや広告などで活躍する写真家の松木宏祐さんと川越まどかさん夫妻による「杜写真館」。フィルム特有のノスタルジックな雰囲気で、ナチュラルな家族の表情を捉える。
———撮影で大切にしていることは?
「私たち夫婦は、日々商業写真を中心に仕事をしていますが、自分の作品としても家族の記念写真をずっと撮ってきました。気に入った写真は、額に入れて家に飾っています。そのときにしか撮れないそのときの思いと、形を残していくことはとても大切なことだと思っています。どんな瞬間でも、思い出です。笑っている顔、恥ずかしそうにしている顔、怒っている顔、泣いている顔。その瞬間を大事に撮影をしています」
撮影
家族写真、子どもの写真、マタニティフォト、七五三、カップル写真、おひとり様、友だち、ウエディングなど
場所
ご自宅、ロケ、スタジオ、杜写真館(神奈川県三浦郡葉山町)など
料金
• 出張写真館の場合¥35,000〜
• 杜写真館での撮影の場合¥33,000〜
【七五三撮影】
• 出張写真館の場合¥40,000〜
• 杜写真館での撮影の場合¥35,000〜
【ウエディング】
¥100,000〜応相談
納品数300枚〜
お問合せ先
Mail : morishashinkan@gmail.com
Instagram : @morishashinkan にDM
女性誌や音楽誌、広告など幅広く活動している花盛友里さんは、女性の曲線美をやわらかい光とともに捉えたマタニティ写真が大人気。家族のあたたかい雰囲気もその空気ごと写してくれる。
———撮影で大切にしていることは?
「緊張されていると思うので、リラックスしてもらい、その方らしい自然体な姿を写すことを大切にしています。人生の大切な節目を残せることがすごく嬉しいし、みなさんが喜んでくださることで写真をやっていてよかったと心から思います」
撮影
家族写真、子どもの写真、マタニティフォト、ニューボーンフォト、ポートレート撮影など
場所
目黒のアトリエ
目黒区、渋谷区は出張可能
料金
1時間¥30,000
動画撮影はプラスで¥5,000
納品数10枚
お問合せ先
Mail : yurihanamori@gmail.com
親子留学に興味はあるけど海外に行くのはハードルが高い……。それなら国内の保育園で短期留学をしてみるのはどう? 今年の夏に高山 直子さんが家族で北海道留学に行ってきたみたい。現地での過ごし方や暮らしてみた感想を徹底リポート!
高山直子さん&パパ、娘ちゃん・4歳は、北海道の清水町にある「しみず認定こども園」や「御影こども園」に留学できるプロジェクト【しみず認定こども園 ぽっけ】に参加。保育園では2週間の留学期間中に、野菜の収穫や雪遊びをしたり、牧場へ行ったりと北海道ならではの体験を楽しめる。さらに家族で暮らせる一軒家やワークスペースも完備。自然に触れながら親も子もフレッシュな日々を堪能しよう!
北海道への保育園留学を決めた理由は?
初夏に心地よい気候で、自然や動物と触れ合えるからです。もともと大好きな場所ということも選んだ理由のひとつ。
北海道の保育園の魅力を教えてください。
先生たちがみなさんお母さんのような温かさがありました。年齢層も幅広く、クラスや担任など関係なく、全員で全員を育てるような雰囲気がとてもよかったです。
北海道へ保育園留学をしてから
娘さんに変化はありましたか?
もともとしっかり者だったのですが、さらにしっかり者になりました。自分のことは自分でするという意思を言葉できちんと伝えてくれますし、“頑張る力”が育ったように感じます。
保育園留学で印象に
残っているエピソードは?
西山牧場さんでの酪農体験。ただの遊びの体験ではなく『仕事』として行われていることの体験は、娘はもちろん私たち親もとても貴重でした。娘が「もう疲れたよ〜」と弱音を吐いたとき「いつも食べてる大好きなアイスやヨーグルトは、こうして牛のお世話をしてくださる方々がいるから成り立っているんだよ」と実体験と照らし合わせながら説明できたことはとてもいい経験でした。
家族の休日の過ごし方を教えてください。
乗馬体験をしました。広大な大平原を手綱なしで悠々と馬に乗ることは、このうえない至福の経験。ほかにも温泉旅行やグルメ巡り、ヤギに会いに行ったりなど北海道観光を楽しむことができました。
どこの地域であっても「知りたい!」「やってみたい!」という気持ちがあれば、さまざまなことを経験できると思います。子どもは人見知りや場所見知りがあり、最初は行き渋りなども見られるかもしれないですが、最後には笑って「バイバイ! また会おうね!」となるはずです。目にするものも家族で過ごす時間も、すべてかけがえのない思い出になるので家族留学はとてもおすすめです!
PROFILE
高山直子さん&娘ちゃん・4歳
美容サロン『un CALiN(アンカラン)』代表。ファッション誌やカルチャーマガジン、テレビ番組出演など「女性の美のトータルプロデューサー」として活躍の場を広げ、2016年には初のスタイルブック『NAOKO balance』(双葉社刊)を出版。娘ちゃんは保育園留学のほか、はじめてのピアノ、歌の発表会を経験し、現在は秋に行われるバレエの発表会の振り入れをしている。さまざまな経験を通して心がぐーんと成長中!
北海道 十勝 清水町
Photography :(高尾山)Nitta Kimihiko , (陶芸)Kosuke Matsuki , (アップサイクル)Masaharu Arisaka
Design&Development : VIA BO, RINK