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  1. 子育て

離乳食後期(生後9~10ヵ月) 量や食材の進め方は? 自分から食べたくなるカミカミレシピ3選

2021.11.23 Tue

生後9〜10ヵ月頃から、後期のステップへ進んでいきます。後期に入ったら、歯ぐきでつぶせるバナナくらいの硬さに挑戦です。手づかみで食べる楽しさも教えてあげられると、食べる意欲がグンとアップ! 離乳食後期レシピは料理家のみないきぬこさんに、離乳食後期の基礎知識は管理栄養士の清水季代さんにお聞きしました。

CONTENTS
1.離乳食の全体的なスケジュール
2.離乳食後期(生後9〜10ヵ月頃・カミカミ期)とは?
3.食材の目安と増やし方
4.離乳食後期の1日のスケジュール
5.離乳食後期のポイント・注意点
6.自分から食べたくなるカミカミレシピ3選
7.離乳食を上手に進めるコツ


 離乳食の全体的なスケジュール 

まずは離乳食のスケジュールをチェックしましょう!

■離乳食初期(生後5〜6ヵ月頃・ゴックン期)
「トロトロ」から「ベタベタ」へ

「トロトロ状のものから始めて、ベタベタ状まで進めていく時期です。10倍がゆからスタートし、1日1回、ひと口ずつ増やしていき、徐々に7倍がゆに移行します。離乳食をはじめて1ヵ月後くらいから2回食をスタート!」(管理栄養士・清水季代さん、以下同)

■離乳食中期(生後7〜8ヵ月頃・モグモグ期)
「ツブツブ」から「みじん切り」へ

「ゴックンにすっかり慣れたところでツブツブ状へ。舌を上下に動かして、モグモグする練習です。おかゆは5倍がゆ、野菜は舌で簡単につぶれるツブツブ状にし、パサつく魚や肉にはとろみをつけて食べやすくしましょう」

■離乳食後期(生後9〜11ヵ月頃・カミカミ期)
「粗みじん切り」から「コロコロ」へ

「モグモグの次は、歯ぐきでカミカミに挑戦! 粗みじん切りからコロコロ状まで進めていきます。後半からは3回食に進んでいきましょう。この時期から母乳やミルクよりも離乳食からの栄養が上回るので、不足しがちな鉄分を含む食材を意識して取り入れてください」

■離乳食完了期(1歳〜1歳半頃・パクパク期)
「半月切り」から「輪切り」へ

「カミカミすることに慣れてくると、やわらかく茹でたニンジンの輪切り程度なら、前歯で噛み切れるようになります。半月切りから輪切りくらいまで少しずつ段階を上げていきます。食材による味の違いやかたさの強弱を経験させてあげましょう」


離乳食後期(生後9〜10ヵ月頃・カミカミ期)とは?

中期の離乳食をあげている中で、舌で食べ物がつぶせて、すぐに飲み込まずにときどき左右に口が動くようになってきたら、後期メニューの始めどきです。ご飯は全がゆから歯ぐきでつぶせるくらいの「軟飯」へと進められますが、ご飯もおかずも硬いメニューになると食べるのが大変なので、前半は全がゆのままでOK。
「バナナ程度の硬さを歯ぐきでカミカミできるようになっていきますが、まだあごの力がしっかりとしていないので、口を動かさず丸飲みするような様子が見られたらペースダウンして、焦らずに進めましょう。この時期からは、赤ちゃんの体に蓄えられていた鉄分のストックが切れてしまいます。鉄分を補えるメニューを積極的に取り入れましょう。サンマやイワシ、アジなどの青魚は、鉄分やカルシウムが豊富で栄養価の高い食材なのでおすすめです。新鮮な素材を十分に加熱してあげましょう。食べ物をじっと見て、手を伸ばすようになってきたら、手づかみ食べにも挑戦を。この時期は食べムラが激しくなりますが、今まで食べていたものを食べなくなっても嫌いになったと決めずに、調理法や切り方を変えて様子をみましょう」


食材の目安と増やし方


赤ちゃんの消化吸収力が発達し、今まで控えていたほとんどの食材が食べられるようになります。
「鉄分を食事で補う必要が出てくるので、レバーやほうれん草、大豆類や魚、牛肉などを積極的に取り入れます。食材や鮮度のよいものを選んで十分に加熱し、初めて口にするものは一口から与えていきます。鉄分が多い食材でも、タンパク質は赤ちゃんの体には消化に負担がかかります。中期同様に摂取量を守りましょう。栄養の50〜70%は離乳食から取れるようになってくるので、離乳食後の授乳やミルクを欲しがらないときは、無理に飲ませなくても大丈夫です」

鉄分豊富な食材を積極的に取り入れよう!

<1回量の目安(1種類を選んだ場合)>

【エネルギー源】
・ご飯……後期前半「全がゆ」90g→後期後半「軟飯」90g
・茹でうどん……後期前半60g→後期後半105g
・ジャガイモやサツマイモ……後期前半85g→後期後半140g
・バナナ……後期前半75g→後期後半125g
・食パン……後期前半25g→後期後半40g
・コーンフレーク……後期前半17g→後期後半30g

【ビタミン・ミネラル】
・カボチャ、ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリー、ダイコン、トマト、
キャベツ、白菜など……後期前半20g→後期後半30g
・リンゴ、ミカン、イチゴ、ブドウ、キウイなど……10g

【タンパク質】
・豆腐……45g
・魚……15g
・卵……全卵(固茹で)1/2個
・鶏ささみ……15g
・プレーンヨーグルト……80g
・納豆……18g
・カッテージチーズ……22g
・牛赤身肉……15g


離乳食後期の1日のスケジュール


3回食の準備として正午にフルーツ、または1/2量程度の離乳食を加えていきます。
「後期の前半は、お昼の時間帯に少量の離乳食から追加していきます。後期後半からは、大人と同じような間隔で3回食へ。食後の授乳やミルクは欲しがらなければ必要ありません。ただし、離乳食だけでは栄養が不足してしまうので、授乳も継続していきましょう」

<1日のスケジュール>

・前半の一例
06:00 母乳またはミルク
10:00 離乳食と母乳またはミルク
12:30 間食の果物など
14:00 母乳またはミルク
18:00 離乳食と母乳またはミルク
22:00 母乳またはミルク

・後半の一例
07:30 離乳食と母乳またはミルク
10:00 母乳またはミルクまたは果物
12:30 離乳食と母乳またはミルク(飲めば)
15:00 母乳またはミルク
18:30 離乳食と母乳またはミルク
22:00 母乳またはミルク


離乳食後期のポイント・注意点


カミカミできるメニューを取り入れる後期になると、使える調味料のレパートリーが増えていきます。
「少量の塩や醬油、味噌が使えるようになります。ただし、まだ素材の味を覚える時期なので、毎食に味付けをする必要はありません。食べムラ対策に少し使う程度にとどめましょう」

1)鉄分を意識する

「生後10ヵ月を過ぎると、赤ちゃんがお腹の中にいた頃から蓄えていた鉄分の貯蔵がほとんどなくなるので、離乳食から鉄分を取る必要があります。鉄分を多く含む食材はレバー、魚の血合い、大豆製品、海藻、また緑黄色野菜です。タンパク質の摂取量に注意しながら、これらの食材を取り入れていきましょう」

2)手づかみ食べ

「この時期の赤ちゃんにとって、手づかみ食べは大事な脳育になります。五感を働かせて食べることは脳の発達にとてもよいので、どんどんやらせてあげましょう」

3)3食のリズムを整える

「今までは授乳のタイミングに離乳食を合わせていましたが、3回の食事を大人の朝食、昼食、夕食の時間と合わせていきます。食事を規則正しく取り、満腹と空腹のリズムができると、食事の時間にしっかりと食べられ、元気に遊び、よく眠るサイクルができます」

4)丸飲みに注意!

「あごの力が弱く、カミカミするペースがつかめないと丸飲みしてしまうことがあります。丸飲みは習慣化しやすいので、カミカミするのが難しい場合は、焦らずに離乳食の段階を戻しましょう」


自分から食べたくなるカミカミレシピ3選


離乳食後期におすすめの3つのレシピをご紹介。ほんのり味のついたやさしい味わい、カミカミする練習ができる食感のメニューをラインナップ。

離乳食後期レシピ01.
豚とリンゴのチーズリゾット

まずは、豚肉とインゲンのカミカミに挑戦です。
「リンゴのエキスでほんのりと甘味のあるやわらかいご飯が食べやすく、少量のチーズを加えることで、ほどよい塩分が加わり食欲をそそります。後期前半は、軟飯を全がゆにしたり牛乳を粉ミルクに変えたりしてもOK!」(料理家・みないきぬこさん、以下同)

【材料】1回分
豚肉(ヒレまたはモモ)……15g
リンゴ……20g
インゲン……15〜20g
軟飯……80〜90g
牛乳(粉ミルクでも可)……大さじ2〜3
水……大さじ1〜2
粉チーズ……小さじ1/2〜1

【つくり方】
1.小鍋に湯を沸かし、インゲンを半分に切って入れて柔らかくなるまで茹でる。ザルにいんげんをあげ、粗熱が取れたら5mm幅に切る。同じ湯で豚肉を茹でる。豚肉の色が変わったら火を止め、粗熱が取れるまでそのまま置き、ザルにあげる。
2.1の豚肉を5〜6mm角の粗みじん切りにし、リンゴは皮をむいて5〜6mm角切りにする。
3.小鍋に軟飯、インゲン、豚肉、リンゴ、牛乳、水を入れて混ぜ、中火にかける。フツフツとしてきたら、粉チーズの半量を加えて混ぜ、火を止める。
4.器に盛り、残りのチーズをふりかける。

Point>>>

「茹でた豚肉はすぐに引き上げると水分が蒸発し、硬くパサパサになってしまうので、冷めるまで湯の中で冷まします」

「粉チーズに含まれる塩分で調味しましょう」 


離乳食後期レシピ02.
つるつる納豆うどん

鉄分豊富な納豆に、茹でキャベツとパプリカを添えた色鮮やかなうどんです。
「彩りのよさとゴマ油の香りが興味をそそります。カミカミしたときには食感や風味の違う具材が味わえるので、楽しみながら食べられます」

【材料】1回分
茹でうどん……50〜60g
キャベツ……20g
黄パプリカ……10g

<調味料A>
だし汁……1/3〜1/2カップ
醬油……小さじ1/3

ひきわり納豆……15g(大さじ1)
青のり……ひとつまみ
ゴマ油……1〜2滴

【つくり方】
1.茹でうどんは1cmに切る。キャベツ、黄パプリカは中火で5分ほど茹でてザルにあげ、粗熱が取れたら5〜7mmの粗みじんに刻む。
2.小鍋に<調味料A>と茹でうどんを入れて中火にかけ、フツフツしてきたら火を止める。
3.器に2を盛り、ひきわり納豆とキャベツ、黄パプリカをトッピングし、上から青のりを散らし、最後にゴマ油を振る。

Point>>>

「後期以降は食べる量が増えてくるので、市販の茹でうどんを活用すると便利です」

「仕上げに少量のゴマ油をたらすことで、風味がアップし食欲をそそります」


離乳食後期レシピ03.
カラフルパンケーキ

手づかみ食べの欲求を満たしてくれる、栄養満点のパンケーキです。
「手を伸ばしても汚れないからママも安心できますよね。かみ切るのが難しければ、小さくカットしてあげてもよいでしょう」

【材料】1回分
<ベース生地>
小麦粉……大さじ1と1/2
溶き卵……1/3個分

サツマイモ……10g
ニンジン……15g
ブロッコリー……1房(15g)
水……大さじ1/2
サラダ油……小さじ1/2

【つくり方】
1.<ベース生地>をつくる。ボウルに小麦粉を入れ、溶き卵を少しずつ加えて混ぜ、3等分にする。
2.サツマイモとニンジンは皮をむき、サツマイモは水に5分ほどさらす。
3.ブロッコリーと2のサツマイモとニンジンを合わせて耐熱容器に入れ、水を加えてラップをし、600Wのレンジで1分半加熱する。粗熱が取れたら、それぞれを別容器でマッシュする。
4.1の生地1/3量ずつに、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリーを加えて混ぜる。
5.フライパンにサラダ油を中火で熱し、4をそれぞれ丸く流し入れる。うすく焼き色がついたら裏返し、同様に焼く。

Point>>>

「3種の野菜はまとめてレンジで加熱すれば時短調理に」

「ミニ泡立て期や小さいスパチュラがあると、作業がしやすいですよ」


離乳食を上手に進めるコツ


後期は食べられる食材がグンと増え、食べる量も増えていきます。一方で食べムラが起きやすい時期でもあります。
「がんばってつくったのに食べてくれないと、栄養バランスが偏ってしまう心配が出てきますよね。そんなときは、母乳や粉ミルクを隠し味に使ったり、ゴマ油の風味で食欲をそそったり、彩りをカラフルにしてみたりという工夫をしてみましょう。そして、『黄色いパプリカきれいだね〜』『パンケーキ、おいしそう!』などと声をかけ、ママが目の前でおいしそうに食べるのもいいですね!」

3回食になり、離乳食からとる栄養の割合が増えてきました。4ステップある離乳食期も3ステップ目に。振り返ってみれば、離乳食期は人生の中でほんのわずかな時間です。旬の味覚や鉄分豊富な食材本来の味を生かした彩り豊かな離乳食づくりを楽しみ、赤ちゃんに食べる喜びを教えてあげたいですね。

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清水季代さん
管理栄養士/フードコーディネーター/フードスペシャリスト
都内の保育園に勤務の後、独立。食育を目的とした親子料理教室、レシピ開発、栄養や献立相談等を行っている。栄養バランスがよく、子どもが食べたくなるレシピが得意。

 

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