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    センスのいい家族が暮らす家【vol.2 海が見える家・宇藤えみさん邸】

    センスのいい家族が暮らす家【vol.2 海が見える家・宇藤えみさん邸】

    大人も子どもも、家族みんなが過ごしやすい家づくりに大切なことってなんだろう? vol.2では、自然に囲まれた環境で子育てがしたいと約1年前に葉山へ引っ越した、スタイリスト・宇藤えみさんのお家をご紹介。全部の部屋から海が見えるという憧れの立地! 子育ても家事もおしゃれもはかどる、理想の住まいのヒントを探ります。
    profile
    宇藤えみさん
    スタイリスト
    ファッションやフードをはじめ、ライフスタイルにまつわる幅広い分野で活躍するスタイリスト。2022年10月頃葉山に移住。SNSで発信している食卓コーディネートや日々の朝ごはんが注目を集めている。Instagram:@emiuto

    FAMILY:4人家族(パパ・ママ・長男6歳・長女1歳)
    HOUSE TYPE:一軒家/フルリノベ
    HOUSE DETAIL:築30年/約120㎡/3LDK
    AREA:神奈川県三浦郡

    こだわりの住まいについて

    光・影・風を心地よく感じる、
    海とともにある、自然豊かな住まい

    「いちばん好きなのは夕暮れどき。目の前の海に夕陽が落ちてその隣に富士山も見えるんです」。約1年前、都内から神奈川・葉山へ引っ越した宇藤さん。丘の上に立つ、オーシャンビューの中古の一軒家を購入し、約1年かけてフルリノベーションを行った。

    「家づくりのテーマは『光と影』。2階のLDKは窓を増やして、日中ずっと光が回る気持ちのいい空間に。夕方、西日を浴びて浮かび上がるダイニングライトの影も素敵なんです。寝室や洗面所のある1階は、ほどよく影がある落ち着いた空間で、海風が爽やかに通り抜けるよう工夫しました」

    コンビニが近くになかったり、激坂を登らないと家に帰れなかったり、不便なことは増えたけど、その分思い出がたくさんつくれる環境だと教えてくれた宇藤さん。「『葉山は山もおもしろいよ』と近所の人に教えてもらって、この前はじめて息子と山登りをしたらとても楽しかったみたい。海では『自分で釣った魚を食べてみたい!』と意気込んでいました。近いうちに娘と夫も誘って挑戦したいですね」

    KITCHEN

    “器のクローゼット”が新しい!
    インテリアも楽しむ、広々キッチン

    作業場感を極力なくすために、薄い継ぎ目のないステンレス天板をリクエストしたキッチン台。家電もしまえる設計でお気に入りのキッチン雑貨や花瓶に自然と目がいく空間。「近所の直売所では、朝採れ野菜や新鮮な魚が手頃な価格で手に入ります。都心にいたときは1年中あった食材が手に入らなくなったり、季節をより身近に感じられるようになりました」

    家具職人にオーダーしてつくってもらった横長の特大食器棚。「引き出しを開けると中にはもうひとつ引き出しが。外に見える引き出しの数を少なくすることで見た目がすっきり整うように意識しました」

    「奥にしまっている器ってどうしても使わなくなりますよね。クローゼットにしまっている洋服のように、全部が見渡せる食器棚ができないかと考えて設計してもらいました。今ではいろんな器と目が合うようになり、食卓も賑やかに」

    キッチンには料理の邪魔をしない、自然な香りをいくつか。「〈OSAJI〉がプロデュースしている調香専門店〈kako〉でつくったオイルとルームスプレーはお気に入りです。自分が妊娠中につくった香りで今でも癒されます」

    「石や貝を持って帰ると息子が顔を描いちゃうんです(笑)。都心に住んでいた頃は、前もってスケジュールを立てないと行けなかった海が今はプラッと行けるように。毎日予定を組まなくても楽しく過ごせるようになりました」

    海の景色を絵のように楽しみたいと、正方形にくり抜いた窓。内と外とメリハリがつくように、天井と壁の切り替え部分にはあえて茶色の壁材をプラス。「窓からは真っ青な海と天気のいい日には富士山も見えるんです」

    LIVING & DINING

    海が目の前に広がる、
    家族の楽しみを育む空間

    青い海が視界いっぱいに広がる、16畳のリビングダイニング。「この家にはじめて訪れたとき、海の見える愛媛の実家によく似ているなとビビッときました。海も富士山も毎日表情が変わっていつ見ても飽きない景色。四季の変化を肌で感じられるのがいいところです」。バルコニーでは、家族で朝食を食べたり、BBQをしたり。これからはタープを張って夏も楽しめたらと計画中。

    LDKは白と茶色がテーマカラー。ほっこりしすぎないように、ダイニングの壁の一部には濃い茶色のラワン材をチョイス。家づくりで最初に決めていた〈イサム・ノグチ〉の照明が空間のアクセントに。ダイニングテーブルは前の家から引き継いだ〈ACTUS〉のもの。

    ダイニングの一角にはママとパパにプレゼントした息子画伯の絵がたくさん。「1枚1枚ストーリーのある絵ばかり。夫の誕生日には『いつかマグロを釣ってそれでお寿司を握ってあげたい!』、そんな絵も描いていました」

    友人を招くことも多い宇藤さん家のリビングは、すっきりくつろげる空間。ローテーブルは栃木の〈pejite〉で、ソファは〈IKEA〉で購入したもの。間伐材などを燃料とするペレットストーブは、夏場、観葉植物のディスプレイ台に。

    玄関入ってすぐ、LDKの手前には小さな洗面スペースが。「わが家は玄関が2階にあるちょっと変わった間取り。1階の洗面所に行かなくてもすぐ手が洗えるように2階にも小さく設けました。ゲストがきたときにも重宝しています」

    KIDS ROOM

    ディスプレイセンスが光る、
    恐竜とレゴのキッズルーム

    恐竜とレゴがマイブームという、小学1年生の息子さんの部屋。広々明るい空間をつくるために壁や天井は白で統一。「息子はリビングにいることが多いですが、最近レゴを集中してつくりたいときは、自分の部屋にこもって黙々と作業していることも増えました。まだリビング学習なので、勉強デスクもそろそろ置こうかなと検討中です」

    木の棚と白い収納ボックスは〈ニトリ〉でまとめて購入。「オモチャは年々持っているものが変わるので、収納家具はシンプルなデザインを選びました」。自作の絵や恐竜コレクションが並ぶ棚の上は、息子さん自らディスプレイ。

    窓際には最近ハマっているというレゴ作品が。「つくり上げていく過程も残したいみたいで、よく『携帯貸して!』と言われて、写真に残しています」

    モロッコラグは代官山にあるベビーキッズのインテリアショップ〈Belle Bloom〉で購入。「お気に入りの恐竜を飾っている段ボールアートは、夫の友人から息子へのプレゼント。イスにもなる丈夫な造りです」

    BEDROOM

    風鈴の音色がやわらかく響く、
    海風が気持ちいいリラックスルーム

    窓から廊下へ海風が気持ちよく通り抜ける、10畳ほどのベッドルーム。もともと和室だった部屋を洋室にリノベーション。ダイニングと同じ〈イサム・ノグチ〉の照明をアクセントに。「家族4人のびのび寝られるように、ベッドはセミダブルを2つ繋げてスペースを確保。1階のLDKにコストをかけた分、1階の寝室は極力シンプルな空間にしました」

    松陰神社前のライフスタイルショップ〈This〉で購入した〈acopottery〉の風鈴。「毎年人気でなかなか手に入らなかったのですが、今年運良く出会えました。まあるいやわらかい音色が心地いいです」

    家の構造上、どうしても残さないといけない柱がある関係で、枕元のデッドスペースには大きな棚を造作。アロマなど香りものをディスプレイしたり、子どもたちがよく読む絵本を収納。

    〈THREE〉×〈HYKE〉のコラボルームフレグランスは、アロマストーンにエッセンシャルオイルを垂らして使うタイプで、心落ち着く香り。葉山にショップがある〈ARCHI〉で見つけたヒバの香りのルームスプレーもお気に入り。

    「娘がお腹にいるとわかって間もない頃。当時、息子にはまだ伝えていなかったものの、家族の絵が4人に増えていてびっくり!『女の子だよ』と教えてくれました(笑)。この絵は宝物なので額に入れて飾っています」

    WASH & BATHROOM

    湿気の溜まりやすい水回りは
    “お手入れのしやすさ”を重視して

    海が近い家のデメリットは“湿気が溜まりやすいこと”。掃除が行き届くように洗面所もお風呂場もお手入れのしやすさを重視して、収納スペースも最小限に。「カビ対策のためにものもできるだけ増えないように心がけています」。シンクは理科室や病院で見るような日々の手入れがしやすい凹凸の少ないシンプルな造り。服や靴の汚れを手洗いしたいときにも助かる大きなサイズ感が嬉しい。

    浴室は掃除がしやすいユニットバスをチョイス。少しでも光を取り込むために窓をつけて、バスタブや壁、窓枠はすべて白で統一。窓際には息子さんがコレクションしている恐竜たちが。

    「お風呂に持ち込むオモチャは、万が一内部にたまった水を子どもが飲んでしまわないように、穴が空いていないものを選ぶようにしています。使ったあとは水切りも徹底してカビ対策も忘れません」

    横幅をたっぷりとった造作の洗面台。広くとった作業スペースはキッチンと同じモルタル素材。「洗濯物をたためたり、メイクやスキンケアを快適にできたり、何かと便利です」


    海が見えるこの家で、葉山の旬の食材を使った朝ごはん会を開いたり、仕事もこの土地だからできることを増やしていきたいと教えてくれた宇藤さん。リノベーションの工夫やもの選びのアイディアなど、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    photography/Eri Kawamura text/Runa Kitai illustration/Chika Osawa
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