薬膳では「肺」は「大腸」とも繋がっていると考えるため、肺の乾燥により、大腸も乾燥。すると腸内が熱を帯びてぜん動運動が悪くなり、コロコロ便に。特に子どもは体温が高く汗をかきやすいので、水分不足になりやすい。さらに少食や偏食の子も多いため、便秘に悩みがち。
便秘には、腸内環境を整える食材がおすすめ。「海藻類」や「キノコ」、「切り干し大根」など食物繊維が多い食材や、発酵食品を取り入れて。解毒作用がある「梅」や、整腸作用がある「ニラ」も効果的。
また下痢のときは、症状が治るまで「リンゴ」をすりおろした汁などの汁ものを補給する。「梅」と「ニラ」は下痢にもよいので、回復食にも。
【 おすすめ食材 】ワカメ、梅、キノコ類、ニラ、切り干し大根、クルミ、ごま、甘酒、納豆、味噌など
餃子よりも簡単!
ニラとキノコの餃子おやき
ニラとキノコの餃子おやき
餃子よりも簡単! 旨味たっぷりのボリューム満点おかず。
(使ったおすすめ食材)
ニラ……お腹の調子を整える。便秘にも下痢にも効果的。
キノコ……食物繊維がたっぷり。気を補う。
材料(2人分)
ニラ……5~6本
エノキ……30g
シメジ……30g
豚ひき肉……100g
切り干し大根(乾)……10g
ニンニク……1片
ショウガ……1/3片
餃子の皮(大)……15枚程度
★酒……大さじ1
★塩、醤油……各少々
★片栗粉……大さじ1/2
ごま油……大さじ1
つくり方
1.ニラ、ニンニク、ショウガ、キノコはすべてみじん切りにする。切り干し大根は乾物のまま刻む。
2.ボウルに1、ひき肉、★を加えてよく混ぜ合わせる。
3.2をスプーンで取って餃子の皮の中央にのせ、まわりの皮でひだをつくりながら包む。つぶして平らにする。
4.フライパンを熱し、ごま油を入れて3を並べる。ヘラなどで押し付けながら焼き、焦げ目がついたら裏返して両面を焼く。お好みで酢醤油やラー油などをつけていただく。
ポイント
あんを包むとき、肉や片栗粉がつなぎになるので中央が開いていてもOK。
梅のアクセントが爽やかな一品!
ワカメの梅ナムル
ワカメの梅ナムル
シャキシャキワカメと梅のアクセントが爽やかな一品。
(使ったおすすめ食材)
ワカメ……海藻類は食物繊維がたっぷり。腸内環境を整える。
梅……解毒効果がある。便秘にも下痢にも効果的。
材料(2人分)
乾燥ワカメ……10g
梅干し(大)……1/2個
ショウガのすりおろし……少々
ごま油……小さじ1
白炒りごま……少々
つくり方
1.梅干しは種をとって叩いておく。ワカメは水で戻し、さっと茹でてしっかり水気を切り、食べやすい大きさに切る。
2.ワカメが熱いうちに梅干し、ショウガ、ごま油を加えて混ぜ合わせる。器に盛って白ごまをふる。
ポイント
梅は叩くと、果肉がとろとろに。他の食材と馴染みやすくなる。