教えてくれた人
林 聖子さん
『atelier ST,CAT』オーナー/5歳、1歳男の子のママ
ファッションエディターを経て、ジュエリーブランド『atelier ST,CAT』を立ち上げる。“自分らしく、自由な”オーダー結婚・婚約指輪を扱う。今年の10月、代々木上原の複合施設『CABO』に、デザイン会社『MILESTONE』が内装を手掛けたショップがリニューアルオープン。
「本を読むことは、部屋にいながら世界や知識を広げる作業。
子育てに関する本やエッセイなどは、普段からよく読みます。そのまま実践するというよりは、いろいろな意見を咀しゃくして自分の意見を導き出したいときにアドバイスとして読むことが多いです。
自分で考え答えを探し出す力を身に付けるために、
for MAMA
マタニティ期に読みたい本
『愛するということ』
著:エーリッヒ・フロム
訳:鈴木 晶
「マタニティ期に読みたい愛についての本。マタニティ期は感情的になったり、はじめて夫婦に困難が降りかかる時期。愛は受動的ではなく、 他者に期待することではないのだと見直すことができます。日々の生活のなかで、だれかに期待してしまうたびに、 読み返したい本です。人を愛することは、 まずは自分を愛することだとも教えてくれます」
for MAMA
女性として思い悩んだときに読みたい本
『海からの贈物』
著:アン・モロウ・リンドバーグ
訳:吉田健一
「いっぱいいっぱいになってしまって、 女性としての自分の所在について悩んだときに読んで欲しい本。著名なアメリカ人飛行家であるリンドバーグの妻、アン・モロウ・ リンドバーグのエッセイです。妻であり母であり、 自身も女性飛行家として活動した彼女の日常や思想に触れることで 、女性としての苦悩や幸せを見つけるきっかけをくれます。忙しい彼女が離島で過ごす、束の間の穏やかな日々も覗けるので、 少しゆっくりできる旅先に持って行くのもおすすめです」
for MAMA
子育てについて考える本
『怪物』
著:坂元裕二
「是枝監督の映画『怪物』を観て、 男の子の親として考えさせられるものがありました。こちらがよしと思ってやったことや考えなしに発言した些細なこと も子どもに大きな影響を与えることがあるのだと、 非常に考えさせられました。同じく映画を観た知人からおすすめしてもらった脚本。映画を観てから思考を巡らせ、 答え合わせのような気持ちで読むのもおすすめです」
for KIDS
読書がもっと楽しくなる絵本
『コんガらガっち おそるおそるすすめ!の本』
作:ユーフラテス
「子どもも私も大好きな『ピタゴラスイッチ』の監修をしている慶応義塾大学の卒業生からなる、クリ エイティブ・グループ『ユーフラテス』がつくっている絵本。ゆるい世界観と笑える仕掛けがおもしろく、何度でも読みたくなる本です。息子が2歳のときに購入しましたが、現在5歳の今でも大好きです」
for KIDS
笑顔になれる絵本
『もけら もけら』
文:山下洋輔 文 絵:元永定正
構成:中辻󠄀悦子
「抱っこ以外では何をやっても泣き止まなかった長男が、 唯一笑ってくれた絵本。長男が赤ちゃんのときに神本として重宝しました。アーティストである元永定正さんの絵とジャズピアニストである山 下洋輔さんの組み合わせは、前衛的でありポップであり、時代を超えて愛される理由がわかる、普遍的な魅力のある本だと思います」