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    「家族旅行におすすめしたい、長野県の宿」平野みかほの『子どもと、私と、らしさと』Vol.7

    「家族旅行におすすめしたい、長野県の宿」平野みかほの『子どもと、私と、らしさと』Vol.7

    『La boutique Uncinq』を営みながら、毎日を丁寧に過ごす平野みかほさん。愛らしい娘さんふたりとの穏やかで微笑ましいエピソードを中心に、みかほさんの好きなものをご紹介していきます。第7回目は、みかほさんが家族で訪れた長野県のおすすめの宿について。自然を堪能しながら羽を伸ばして楽しめるスポットは必見! この夏の旅に、ぜひ参考にしてみて!
     さん

    平野みかほ

    月日が巡るのがとても早く、あっという間に3歳になりイヤイヤ期真っ只中の次女。話せる言葉がぐんぐん増えて、思いを伝える手段の幅が広くなってきたのと同時に、「自分」という輪郭も、はっきりしてきたように思います。

    「自分でやるの〜! 」「自分でやりたかったのにぃぃぃ〜、なんでやっちゃうの〜(号泣)」

    アイスの袋を開けるのも、着替えも、靴を履くのも、歯みがきも、なんでも“自分で”やりたくて、でも上手くいかなくて。こちらはついお手伝いをしたくなって、怒らせてしまう。

    すべてのことに時間がかかるので、毎朝毎晩の支度も一苦労です。

    それでも、「やりたい」という気持ちが芽生えていることが、きっと何よりの成長の証と前向きに。泣いて怒って、上手くいかなくて、悔しくて、それでも諦めずにトライしている次女の姿を、長女はいつも少し離れたところから見守っています。

    パズルが完成したとき、ひとりでできたとき、「できたー! 」と嬉しそうに報告する次女と、「すごいね! 」とまっすぐ褒めてあげられる、やさしい長女。

    本当は、まだ甘えたい気持ちもたくさんあるはずだと思いますが、自分のなかのいろんな気持ちをやりくりしながら、妹にやさしく接し、譲り、見守っているその姿に、言葉に表せないほどの成長を感じています。

    子どもたちが、ひとつひとつ「できるようになる」たびに、私たちは、ほんの少し「手を離す」準備をしていく。

    自立って、喜ばしくて、でも、やっぱりちょっと寂しい。

    そんなことを思いながら、今日もまた姉妹のにぎやかなやり取りに耳を傾けている最近です。

    気づけば、もうすぐ夏休み。

    いつも体験できないことに少し触れられて、子どもたちが思いきり遊べて、大人たちはのんびりできる場所を探すのが、夏の楽しみのひとつでもあります。

    わが家では、毎年、仲良し家族と一緒に小旅行へ出かけるのが恒例になっています。人数も多くて賑やかなので、ホテルではなく、一棟貸しの宿や、キッチンのある宿を選ぶことが多くなりました。

    なかでも、すっかりお気に入りになったのが、軽井沢にある『森の離れ』と諏訪湖近くにある『小さな泊まれる廻舞台 mawari』というふたつの宿です。

    『森の離れ』@morinobakeren_karuizawa
    長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢 境新田小花沢道下1044-1

    軽井沢の自然に溶け込むように佇む一面ガラス越しの平屋で、木々のぬくもりが感じられる落ち着いた大きな空間です。大きな窓から見える一面の緑の風景や、鳥のさえずりを聞きながら過ごす静かな朝は、とっても贅沢なひとときです。

    友人家族と一緒に旅行に行っても、どうしても部屋が分かれてしまって、「みんなで一緒に寝たかったのに……」としょんぼりする子どもたちも、一棟貸しの宿なら、広々とした空間の中で、みんながひとつ屋根の下。

    キッチンやリビング、寝室がゆったりしていて、気兼ねなく過ごせますし、夜はみんなで食卓を囲んで、わいわいとお菓子パーティをしたり、トランプで盛り上がったり。

    夜になれば、子どもたちはみんな一緒の寝室で、楽しそうにおしゃべりをしながら、ゆっくり眠りのなかへ。

    寝室が複数あるので、大人同士はゆったりくつろぎ、子どもたちは思う存分くっついて眠れる。森の静けさに包まれながら、賑やかでの心地よく、気兼ねのいらない空間に、「また来たいね」と声がこぼれます。

    宿の近くにある『パティスリーサダハルアオキ』でケーキを大人買い(笑)。

    『小さな泊まれる廻舞台 mawari』@mawari.stay
    長野県岡谷市湊5-247-1

    こちらは、諏訪湖周辺の静かなエリアに建つ、一組限定の小さなお宿で江戸時代末期(1850年)に建てられ、1982年に移築、保存されていた農村歌舞伎廻舞台を地元のおじいさんから譲り受け、なるべくそのままの姿を残しながら、一棟貸しの泊まれる空間を作り上げたそうです。

    建物全体にストーリーがあり、どこか昔話のなかにいるような感覚を味わえます。置いてある家具や照明、小物は、この建物の大家さんが大切にしていた骨董品や素敵な作家さんの作品たち。子どもたちも、初めて目にするものが多く、「これなーに? 」「何に使っていたんだろう? 」と、興味深そうに空間を楽しみ、アスレチックに来たかのように走り回ったり、かくれんぼしたりと思いっきり羽を伸ばしていました。

    (2階に上がる階段は、昔の古道具をそのまま使用しており、やや急な作りになっているため、小さなお子さんと一緒の場合は、昇り降りの際にサポートしてあげると安心です)

    そして、時期によっては、宿から諏訪湖の花火が見えることも。夜空に打ち上がる花火を、仲良し家族だけで眺める時間は、特別な夏の思い出になること間違いなしです。

    備え付けのおもちゃも充実しており、大胆に広げ、夢中になっていた子どもたち。

    窓の外には、穏やかな諏訪湖の景色。

    古民家のやさしいぬくもりに包まれながら、時間がゆっくりと流れているかのような静けさに、深呼吸したくなるような、とても素敵な宿です。

    子どもたちとの旅は、荷造りや準備でバタバタしてしまいがち。そんななかでも、家族みんなが心からくつろげる宿がひとつあると、旅の余韻がぐっと心地よいものになる気がします。

    この夏も、たくさんの楽しい時間と出会えますように。

    PROFILE
    平野みかほさん
    『La boutique Uncinq』オーナー
    9歳と3歳の女の子のママ。“一期一会“をコンセプトに、世界各国から集めたヴィンテージ/アンティークの品々を取り揃えた小さなブティック『La boutique Uncinq』を中目黒に構える。商品の買い付けを始め、オリジナル商品のデザインや製作も手掛けている。
    Instagram:@la_boutique_uncinq
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