新宿アートMAP
町は発見のジャングル
アートと建築、歩いて発見
新宿は東京のおへそ。23区の中心にあり県庁所在地でもある。子連れで遊びに行くだなんて考えつかないかもしれませんが、繁華街からはずれると、工夫にあふれた場所が子どもを待っています。大人の遠足を兼ね「消防博物館」からスタート、小学校の面影の残る「おもちゃ美術館」、「草間彌生美術館」を回るもよし。神楽坂で迷路のような小路を町の猫気分で回るもよし。アートや建築はお散歩とセットで親しむのが秘訣です。
ART SPOT #01 消防博物館
消防車に乗り込み
気分は町のヒーロー
「屋上に赤いヘリコプターがあるビルはどこかな?」と声がけしてから訪れてみてください。江戸時代から現代にかけての消防にまつわる資料は大人の遠足としても楽しめますが、キッズが盛り上がるのは、やはり3階にある体験型のシミュレーターや、地下一階のクラシック消防車たち。赤いピカピカのポンプ車の実物が威風堂々と7台並ぶ姿は圧巻! 記念撮影コーナーで防火衣に身を包めば、気分は町のヒーローです。
リリちゃん:しょうぼうしゃのスタンプをおしたよ。くるまがすきだからのれるとうれしい!
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、館内整備日
TEL:03-3353-9119
入館料:無料
ART SPOT #02 東京おもちゃ美術館
新宿駅から一駅
子どものサンクチュアリへ
まだ学校の雰囲気が残るこちらは、廃校舎を再生させた特別な場所。少子化で小学校がなくなるのは寂しいことですが、こんな風にぬくもりある空間に生まれ変わってくれたら報われます。赤ちゃんから大人まで幅広いオモチャが用意されているから、歳の離れたきょうだい連れも、それぞれが心ゆくまで遊べるはず。大きなアナログゲームや伝承遊び体験の部屋は小学生、3~6歳はごっこ遊び、0~2歳は「木育ひろば」で。お父さんは木のパズルをつくる“電動いとのこ体験”はいかが?
リリちゃん:やさいをしゅうかくするばしょがいちばんたのしかった! ほんとうにとってるみたいなんだよ!
開館時間:10:00〜16:00(最終入館は15:30)
休館日:木曜、メンテナンス日、年末年始
TEL:03-5367-9601
入館料:大人¥1,300、子ども¥1,000、6ヵ月未満無料
\ お昼はハンバーガーに決定! /
ハンバーガーの激戦区、四ツ谷。周辺にはハンバーガーショップが点在しているので、ぜひお試しあれ!(ジューシーでおいしいよ~♡)
ART SPOT #03 草間彌生美術館
アートはお散歩とセットで
親しむのが秘訣
アートに親しむのは大切なことですが、親の意気込みが空振りすることも。子どもは窓のない美術館のような空間が実は苦手なのです。「美術館はたいくつ」なんて思われないよう、場所選びは慎重に。草間彌生美術館には、穴を覗いて鑑賞したり、鏡に映る自分の姿が作品に取り込まれるなどひとひねり効いた作品がたくさん。屋上テラスのかぼちゃの前では自然とキメのポーズも出ちゃいます! 美術館ってなんだか不思議なところだな……と感じてくれたら大成功。
※小さなお子さま連れの場合は、手をつないでの鑑賞をお願いします。また安全にご鑑賞いただくため、ベビーカーは1F受付でお預けください。
リリちゃん: ひかるかぼちゃのへやにはいったら、くらくなってちょっとずつかぼちゃがでてくるよ! すごくきれいだった!
開館時間:11:00〜17:30(最終入館は16:30)※日時指定の完全予約・定員制
休館日:月・火・水(祝日を除く)
MAIL:info@yayoikusamamuseum.jp
入館料:一般¥1,100円、小中高生¥600、未就学児無料 ※チケットは美術館Webサイトのみで販売、美術館窓口での取り扱いなし
ART SPOT #04 CAFE SOSEKI
ハイカラな文豪・漱石を偲び
人気もなかとクリームソーダ
草間彌生美術館を満喫したら、近くのブックカフェで小休止。普段は近所の人が静かにお茶する落ち着いた場所。ここでは夏目漱石の小説に登場する 銀座「空也」のもなかが味わえます。合わせるのはおいしい珈琲、紅茶、抹茶となんでもござれ。キッズはもちろんクリームソーダ。お子さんの気が乗ったら漱石山房記念館(※有料)にも進んでみて。壁や床にあしらわれた猫たちが館内を案内します。文豪の書斎を目に、何を感じるかな? 裏の漱石公園はかつてのお庭です。
リリちゃん:メロンソーダめっちゃめっちゃおいしかったよ! リリは5さいだけどおいしくのめた!
ART SPOT #05 あかぎ児童遊園
昭和の遺跡で遊ぶ
アーティな公園遊具
一般的なゾウの滑り台を想像していると、その大胆な発想力と造形に驚きます。神楽坂の豊かな高低差を生かした公園には、2頭の象の顔を組み合わせた長い滑り台が。牙がある方がオス、ない方がメス? 迷路のような小路の奥に、ヌッと現れるアプローチもたまりません。公園の遊具といえども、職人さんが子どもの喜ぶ顔を思いながら心を込めてつくり上げた芸術作品。そう考えると愛おしくなり、つい写真を撮りすぎてしまいます。
リリちゃん:ゾウさんのかおがおもしろかったし、すべりだいとかのぼったりできてたのしかった!
開園時間:4~10月/8:00~18:00、11~3月/8:00~17:00
\ ちょっと寄り道コ~ナ~ /
寄り道①〈ドーナツもり〉
あかぎ児童遊園から赤城神社に向かう坂の途中でドーナツ屋さんを発見! 絵本の世界から飛び出してきたかのような可愛い店構えの〈ドーナツもり〉では、添加物を使わず体にやさしいドーナツを提供している。リリちゃんはひと口サイズのドーナツの穴(¥410)をパクリ。
リリちゃん:コロコロドーナツおいしくてだいすきだった! みんなにとられないように、いそいでひとりでたべたんだ。
寄り道②〈おはぎと大福〉
住宅街にひっそりと佇む、おはぎ専門店〈おはぎと大福〉。昔ながらの手づくり製法と無添加にこだわった、懐かしくもあり少しモダンな雰囲気が特徴。シソ入りのおはぎ(¥250~)、ミニ6種盛り(¥880)、大福(¥270~)などの和菓子が並ぶ。
リリちゃん:だいすきなきなこあじにしたよ。おいしくてもっといっぱいたべたかった!
子どもの心で見る町は
大人にも新鮮だから
神楽坂は昔からの街割りのまま、小さな路地や石畳の横丁が残っています。子どもは狭いところが大好きだから、そんな道を見つけたら、手に手をとって探検気分で進んでみて。迷子になって困るほど広いエリアではありません。きっとおいしいドーナツ屋やおはぎ屋に出会うから、小腹は空かせておきましょう。ゴールは赤城神社が吉。眺めがいいし拝殿は隈研吾のデザインです。車の往来も少なく、安心して坂道散歩が楽しめる町です。
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