『HugMug』PR担当 S
4歳の息子と夫と都内で3人暮らし。ファッションブランドとセレクトショップでPR業を経験したのち現職に就く。香味野菜やスパイスが好きで、癖のある水餃子づくりにハマり中。
MY SEVEN RULES
1 旅行の前も後も丸ごと楽しむ
2 現地の日常を体験する
3 その国のヴィンテージをDIG
4 ACE HOTELに滞在する
5 マグネットとスノードームを集める
6 美術館へ行く
7 旅のアイコン、オモチャを買う
RULE 01
旅行の前も後も丸ごと楽しむ
「旅の予定表は、息子が7ヶ月の初めての海外旅、ハワイへ行った時からつくりはじめました。“せっかくの旅行なら楽しみたい!”という気持ちと、赤ちゃんとのはじめての海外だったので、ミルクやおむつ替えの場所やタイミングを前もってイメージしておくと安心できたので、細かくリサーチしました。
予定表は毎回、コンパクトで持ち歩きやすい無印のポケットアルバムを使っています。旅中に見つけたショップカード、レシート、チケットなどもポケットに挟んで思い出として持ち帰ります。その日起きたこともホテルでさっとメモして、カスタムアップ。とてもリアルに使えるツールなんです。
帰国後につくるフォトアルバムは、旅の振り返りと、思い出を家族で語り継ぐ役目。オンラインプリントのしまうまプリントで揃えています。レイアウトが選べたり、価格もお手頃でおすすめ!(わが家の場合は、だいたい帰国後1か月以内に夫がつくっています)旅行中は体力的にヘトヘトになることも多いけど、写真を見返しながら振り返ると、“行ってよかった〜”と噛み締めることができます。子どもの写真はバッチリ視線のあるものだけではなく、泣き顔や、いやいやを爆発させたところとか、“もうお手上げ”なシーンも残しておくと後で見た時に案外楽しいですよ。
息子と、“ここでホットチョコ飲んだよね”とか“ここに挟まったよね”とか、おしゃべりしながら見返して、“話で聞いたから覚えている思い出”として残してあげたいと思っています」
RULE 02
現地の日常を体験する
「観光地に行くだけではなくて、そこに暮らす人たちの日常の場所へ行くと、生活の空気を感じられて楽しいです。スーパー・本屋・図書館・公園・映画館、東京でもいつも行く場所に行ってみると、日本と同じところや違うところがよくわかります。しかも親子で楽しめることが多く、子どもの普段のペースも守れるので、いいような気がしています」
「普段から公園が好きな息子のために、旅行中も公園によく行きます。ここはパリ16区、ブローニュの森にある『アクリマタシオン公園(Jardin d’Acclimatation)』の遊具スペース。とても広い公園で、遊園地や動物とも触れ合えて1日中遊べる場所でした。有料ですが、思いっきり遊ぶ日には大きな公園が楽しい!」
「ロンドンのブリック・レーンではショッピングの合間に、街角の公園を見つけてちょっと寄り道。日本では見かけない、スリリングな遊具に大はしゃぎ。大人が楽しんだ後には、息子の時間を取るように親子どちらも楽しめるバランスを心がけています」
「図書館や本屋さんもキッズスペースや絵本などで、子どもも楽しくゆっくり過ごせるのでおすすめ。ニューヨークの老舗の本屋さん『ストランドブックストア(Strand Book Store)』はキッズスペースが充実していて小休憩にもってこい」
「ポートランドの公共図書館にはZINEが置いてあったり日本の図書館にはない文化も。子どもの年齢別に色分けしたバッグに、テーマをつけた3冊がセットになって借りられるサービスもあって、これは日本でも取り入れてほしい!」
「3歳頃から日本でも息子とよく映画館へ行くようになったので、ポートランドでは映画館で映画を観てみました。日本より観客のリアクションが大きくて一体感のある空間が新鮮。たまたま選んだ映画は、70年代のアメリカが舞台のアフリカ系アメリカ人(黒人)初の市警察巡査が白人至上主義団体に潜入捜査した実話『ブラック・クランズマン』。これはアメリカでアメリカの人たちと観てよかったです。遠い国のことに感じず観ることができました。息子は途中から寝ていたけど……(笑)」
RULE 03
その国のヴィンテージをDIG
「元々古着好きというのと、息子が2歳の頃に仕事でLAへ古着の買い付けに行ったことがあり、現地のディーラーからアイテムの背景を聞くのがすごく楽しかったのがきっかけで、旅先ではヴィンテージを必ず買うように。東京にいてもたくさんの素敵なショップで世界中のヴィンテージは手に入りますが、自分で探したものはより愛着も増します」
「買うときのルールは、必ずその土地でつくられていたり、使われていたり、ルーツのあるものを買うように。ブランドもその国のものを選ぶようにしていて、例えばロンドンではバーバーリーのトレンチを買いました。蚤の市やヴィンテージマーケット、ヴィンテージショップなど買う場所は様々」
「古着が一気に大量に見れるロンドンの『ブリックレーン ヴィンテージマーケット』では、キッズサイズのバケットハットをGET! チェックのブラウスはパリ『サンクス・ゴッド・アイム・ア・ヴィップ( THANX GOD I’M A V.I.P)』で、クロシェトップスはパリ『キロショップ(KILOSHOP)』で購入」
「特に楽しかったマーケットはパリの『ヴァンヴの蚤の市』。ここはパリの3大蚤の市のひとつで観光客も来るマーケットですが、アクセサリーや食器、布、雑貨が多くて欲しいものだらけでした。フランスの伝統菓子ガレット・デ・ロワの中に入っているフェーヴを息子と一緒に選びました」
「同じく『ヴァンヴの蚤の市』にて。息子も古い電車や車のオモチャに興味津々」
「ヴィンテージの花器やオブジェは、インテリアに取り入れて楽しんでいます」
RULE 04
マグネットとスノードームを集める
「どこの国でもスーベニアショップに必ず売っているマグネットとスノードーム。手に入りやすくて、“THEお土産”というわかりやすいモチーフなので、旅行の証にコレクション中。マグネットは冷蔵庫に、スノードームはダイニングの棚に並べて、家族全員の宝物になっています。遊びに来る友人との話のネタにもなっていて、元々は自分たちで行った国の物だけ集めるルールでしたが、最近ではお土産でもらうことも増えました(笑)」
RULE 05
ACE HOTELに滞在する
「デザインホテルの先駆け『エースホテル(ACE HOTEL)』に、いつかは泊まりたいなと思っていました。ニューヨークで初めて滞在し、ロビーに集まる世界中から来た若い人たちのエネルギーがすごく刺激的で! そこから旅先でエースホテルがあったら泊まろうというルールに。特にキッズウエルカムとかではないと思いますが、どこのスタッフも子どもにやさしくフレンドリーです」
「泊まった思い出に、ロビーにある古いフォトブースで家族写真を撮影するのがお決まり」
「不意をつかれた表情がなんとも言えず……! 家では額に入れて飾っています。息子が少しずつ成長していて大切な記念になっています」
RULE 06
美術館へ行く
「美術館が好きなので、日本でも子どもも楽しめそうな展示には親子でよく行きます。自分自身もその国でどんな文化が大切にされているのか知りたい、というのと、息子にも目で見たアートをどう感じたか、言葉にして共有する機会や人それぞれ自由でいいということを話したり、何か感じてくれたらいいなと思っています」
「規模が大きな美術館や博物館は観光地とされているところも多くて、比較的静かなところがないので、子連れでもあまり気が引けずに楽しめます。この写真は、ニューヨーク 『MoMA』に展示されていたゴッホの“星月夜”の前でいやいやを爆発させた時……1歳7ヶ月だったのでまだ少し早かったですね」
「海外では無料や寄付制の美術館も多いので、気軽に短時間だけでも見て回れます。子どもにやさしい美術館も多く、ロンドンの近現代美術館『テートモダン』のカフェは、とてもキッズウェルカムでした。キッズランチコースや塗り絵になるメニューもあり、子連れでも安心して過ごすことができます」
「ポートランドの『チルドレンズ ミュージアム』。ここは、完全に息子の喜ぶ顔が見たくて行った場所。リアルなごっこ遊び(仕事体験)ができる遊び場や、遊びながら学べる体験学習のエリアなどたくさんありました。地元の家族にも人気なようで、ママと子どもだけで遊びに来ている姿も見かけました」
RULE 07
旅のアイコン、オモチャを買う
「いつも遊んでいるオモチャは、なくすと嫌なので海外旅行にはほとんど持っていきません。その代わり息子自身のお土産として、赤ちゃんの頃はぬいぐるみ、最近では大好きな乗り物のオモチャを選びます。旅行中や帰国後も遊ぶので、“ロンドンでこのバスのここに座ったんだよね~”とか“エッフェル塔は大きかったね”とか、より鮮明に覚えているみたい。オモチャはスーベニアショップや、スーパーのオモチャコーナー、ミュージアムショップで買うことが多いです」
「ミュージアムショップでは、可愛いグッズもたくさんあるので必ずチェックします」
海外子連れ旅は、子どもだけでなく家族みんなが楽しめるのが一番! そこにセブンルールがあると、より自分たちらしい旅に。あっという間に大きくなっていく子どもと一緒に、みなさんもそれぞれのセブンルールで旅してみてはいががでしょうか?