前回のコラムで娘が学校の Sewing Club (裁縫クラブ) を楽しんでいるという話を書きましたが、今回はそのほかにイギリス在住の6歳の娘がやったことのある習い事、ロンドンで人気の小学生の習い事について書いてみようと思います。
未だに20度前後の気温&雨多めなイギリス。うどんだけでも、冷たいやつを……。最近、丸亀製麺が店舗を増やしていて、嬉しい。
「BK Cold with Onsun Egg」日本とは少しメニューの名称が違います。
で、習い事の話。
小さな頃から習えるスポーツ系でやはり人気のある習い事は、サッカー、ラグビーですかね。あとは、水泳、クリケットも。
これらを娘に打診はしてみるものの、そのあたりは今のところは興味が薄いらしく、現在は
– Performance / Drama(お芝居と歌などのパフォーマンス)
– Musical School(West End にまつわる演目を歌ったり踊ったりする)
– Dance Club(ダンス)
こういったパフォーマンスクラブに入っています。
ロンドンでは、こういった子ども向けの音楽を交えて何かを表現するという習い事がものすごく多い印象があります。
もちろん、地域にもよるとは思うけど、私の住んでいるエリアで言うと、車で10分圏内であれば、私が知っている所だけで、10スクール以上はある。なので、これらのスクールに学校の友だちがだいたい誰かいるといってよいほど、身近な習い事のひとつです。
先生も「一緒に楽しもう!」というテンションで、人気者な理由がわかる人が多く、子どもたちがのびのびと、新しい音楽ゲームを与えられたような感覚で通っている、というイメージです。ぜんぜん厳しくないけれど、発表会ではきちんとやっているので、子どもたちの成長に毎回観ていて感動しています。
そもそもは「子ども同士のコミュニケーション能力や自発性、伝えるという力を伸ばすこと」という目的が主軸にあるようです。そういった意味で、初めはとてもシャイな女の子が、次の発表会にはしっかりやっている姿などを見るたび、こちらもウルッときます。
毎シーズン新しいアプリをリリースして、その時の台本にまつわる学習ゲームや、発表会で踊る曲のミュージックビデオ(全てオリジナル!)などがタブレットで観れるのだけど、うちの娘はそれでゲームばかりやっていて、見ている限り、まったく練習をしてない……。
(↑ 最近、学校で流行っている本。フェアリーとドラキュラの間に生まれた女の子の話。)
そのほかにも、やったことのある習い事をいくつか挙げます。
– Gymnastic Club(新体操)
きっかけ:同じクラスの友だちが通っていて、自分も側転をやりたいと。£28/月 (おおよそ5180円) +ケガのためのメンバーシップ(保険)£30/年(おおよそ5550円)。
自主練を熱心にすることに驚いた。モチベが高い。側転ができるようになってからは、あらゆるところで側転し始めるので、焦る。
5歳~現在まで継続中。学校の放課後、40分のクラス。
先日、学校の夏祭りで行われたサーカスをたまたま最前列でみていた娘。ゲストで舞台に立たされ、地面に背中をつけ脚を上にのばした演者のおじさんの足の裏に立つという、オモチャにされているようにも見えるサプライズ挑戦があったが、無事に落下することなくバランスがとれ、そのときにずいぶん後ろの席から「体幹がよくなっているな……」と確認した。
– Ballet Class(バレエ)
きっかけ:2歳の頃に唯一習っていたベイビーバレエからの延長。
シーズンの終わりにいつも発表会がある。やっとバレエの型っぽい動きができてきたように思う、年上の女の子たちが多いので、緊張しつつも続けてるということは、嫌いじゃないのであろう。ヘアバンドは絶対にしないと言い張る理由が、未だによくわからない。
2歳~現在まで継続中。週1回、約3ヵ月で £90/月 (おおよそ16650円)。バレエの型をフリースタイルのダンスと歌に交えて、早朝からリビングで踊ってくる。アレンジきかせてるね。
– Choir Club(コーラス)
きっかけ:クリスマスシーズンに向けて学校でメンバーを募集していた。
こちらはやってみたものの、クラシックなクリスマスソングが多いためか、歌やダンスのクラブの方が楽しかったらしく、若干退屈に感じたっぽい。学校のクラブなので月謝は £20/月 (おおよそ3700円) くらい。
冬の1学期で終了。生演奏じゃなかったのも退屈度が増した様子、まいっか。また機会がありましたら~
– Kumon(公文式)
きっかけ:これは唯一、私がやって欲しいと薦めたもの。
勉強については、ほかの教科はそこそこでも、算数ができればいいと思っているので、どうしても自分がやっておけばよかったと思う公文式を、算数のみ受講。イギリスでは、英語と算数が学べる。月謝は週に1回の計4回のクラスで1科目 £60/月 (おおよそ11000円)。わたし的には、ちょっと高いなと思っている。
2学期続けたのだけど、バレエと時間がかぶったため、中断。
今年から「公文コネクト」というタブレット自宅学習を兼ねるサービスも始まって、ほかの習い事とかぶっても家でできるからいいねぇ!と思って早速体験に。
ペーパーレスでエコなのがいい。ただ今回は、本人が今の紙に書き込むほうが好きだと言ったので、残念ながら保留に。
今は、海外版の公文の問題集を買ったので、一問毎に Youtube Kids 視聴1分として、1列やったから13分、1列やったから25分ね!とタイマーをオンすることで自宅学習。
最近は二桁の足し算まで終えたのだけど、昨日三桁に入って「300+400=」とか「700+10=」みたいな、突然簡単な問題が80問も続くページに突入。これはラッキー!とすらすら進み、視聴していい分数がものすごいことになってどうしたものか……と、その80分から観た分を引く計算をついでに教えている。
– Cording Club(コーディング)
きっかけ:思いがけず、始めたクラブ。£25/月 (おおよそ4625円) 。
学校の登校前に行われている1時間のクラブ。本人がやけにやりたいと言うので、ゲームのクラブだと思っていたのだけど、向かう先はコーディングだったらしい。ゲームとパスワードの話しかしないので、何をやっているのかよくしらない。
– Karate Class(空手)
きっかけ:イギリスでは、早い学校ではYear5(5年生のような学年)から外出時の親の同伴ルールがとけるので、ひとりで通学し始める子もいるということを知り、何かあっては不安だ、ということで、護身術としての柔術を習おう!ということで、私と娘の意見がすぐに一致。
それを決めたのが2年前。空手クラスはかなり人気なようで、放課後、通っている友だちの帯の色が次々と変わっていくのを見かける中、やっとこの9月にウェイティングリストの順番がまわってきた、祝。£45/月 (おおよそ8325円)。
トライアルクラスを1回体験するも、速攻で道着を購入してほしい!と言ってきた娘。なかなかに、やる気である。パンチをしながら前進して「1、2、3、オイ!」という動作が気に入ったようで、これもまた家で自主練していた。
自主練が好きな性格のようだ。私はけっこう、それが面白いと思っている。
昔、空手がやりたかったんだ~という私に、先生への返事は「オス(押忍)!」って言うんだよ! とか、今日は何を習ったかを話してきてくれるので、それが日本式とどう違うのかわからないけど、今のところ楽しく聞いている。
そして、今やっている習い事、ラスト。
– Japanese School(日本語学習)
完全に忘れていた日本語の補習校。毎週土曜日に3時間の日本語の勉強ができる。
なかなか自宅学習で教えるのも難しそうなだなぁ……と思っていた読み書き。気づいたときに申し込み期日をすぎていたため、間に合うかわからなかったけど、日本語の面接試験(校長先生による日本語読解テスト)をパスしたのち、無事に空きがでて、日本と同じく4月から1年生として滑り込み入学することに成功。
入学してみてからは、いろいろと驚きの連続。
このような日本語の補習校はロンドンには3校あるようで、小学生から高校生まで合計で約1600人の子どもたちが毎週通っているらしい。そんなに在英の日本人がいたのか! ということに驚いたんだけど、パンデミック前は2000人近くの生徒がいたらしい。
今のエリアに引っ越してきてから特に、近所で日本の人に会ったことがなかったので、毎週学校へいくと、どこででも日本語が飛び交い(クラスでは日本語以外が禁止されている)、私も娘も友だちが数人できて、毎週土曜を楽しみにしています。
駐在として短期間ロンドンに滞在している方々も多いので、日本の学校と同じペースで教科書が進むため、宿題がけっこうでます。
しかし、学校のチカラは偉大! 4月から7月までの1学期でひらがな、カタカナを習得し、ばぁばにメールを送れるまでに成長。すごいぞ、子ども。
家庭菜園のスイカをサルに持っていかれて嘆いていたばぁばに送ったメール↓
そんな感じで、夏休み。
なのにカーディガンを手放せない、寒いロンドンより、今月は習い事の話でした。日本語学校のあとは、おにぎりが欠かせない。
ではね。