こんにちは。
12月になったので、毎年この時期は学校のイベントが盛りだくさん。
通常の学期の最後の諸々の発表会などもありつつ、授業参観、教会やケアホームでのクリスマスコーラス、それにまつわるリハーサル、学祭、クリスマスマーケット、先生やクラス代表の方へのメッセージやプレゼントの準備、などなどです。
クラスのチャットグループで親は忙しい年の暮ですが、子どもたちはイベント盛りだくさんで楽しんでいるようです。ちなみに今、娘のクラスで流行っているキャラがこれです。
「ポジティブポテト」
誰が持っていたのか流行りだして、イモ(原寸大)がポジティブなメッセージを持っているだけなのだけど「可愛い~」っとなって学校でファミリーをつくって遊んでいるようでした。ニュージェネレーションの可愛いは興味深い。
で、
わが家も、今年は遅めのクリスマスツリーの設置。
生木じゃなくてフェイクツリーを箱から出すスタイルです、うちはネコくんが植物をかじったりするので。
それから、今年ふいに「エルフ」が初登場。
エルフは、クリスマスが近くなると、子どもたちがよい子にしているか聞き耳をたてて、見張ってくるキャラで、キッズの行いが悪いとサンタに告げ口し、プレゼントを没収させる存在、と聞く。
わが家ではこの存在の役目がよくわからなかったので、なんとなく今までスルーしていました。
今日、たまたま買い物で寄ったお店でみつけて、購入。白い肌のエルフが多いなか、この子は耳も大きくてよく聞こえると書いてあり、この子いいなと思い。
家に帰って、ツリーの近くに座らせておいたら、学校から戻った娘が早速「エルフがいるーーーー!! 」と、すぐに発見して駆け寄った。
私「そうだよーーー Whole foods にあったから、買ってきた」
娘「え。マミー、買ったの!? エルフはサンタの友だちだから、勝手に来るんだよ」
(え……そうなの!?)
私「ま、でも、最初はどこかで買ってくる人もいるんじゃない? 」
娘「うん……まぁいっか! マミー、夜起きないでね! 」
私「どうして? 」
娘「エルフは夜、誰も起きてないときに動くんだから。」
そうなの……!?
基本、娘が寝たあとに私は仕事や片付けを終わらせるので、起きないわけには…… しかも、起きてるのを知られて残念がられても問題だ。
私「うーん、それはわかんないなぁ。そしたら、ベットサイドに持って行ってそばに置いといたらどーう?」
と、持ち上げて運ぼうとしたら、
娘「マミーー!!!! エルフは触っちゃだめなんだよ!!!! 」
はい!?
そんなルールもあるのか……!
エルフのいない世界で育った私としては、過去の大人たちが決めたであろうエルフの諸々の設定を、全く把握してない。たださっき、買っただけの初心者や、、、、
しかももう、ガンガン触ってるし。なんならその前は果物と一緒に買いもの袋に入れてるしね。
娘「あ!! タグあるじゃん、ここつまめばいっか! 」
タグをつかめば、エルフも触っていいことになったようです。
どうやら話を聞いているとクラスメイトの中では「朝起きたら、エルフが本を読んでいた! 」とか「ビスケットをかじってた」とか、予期せぬアクションをして、フリーズしているエルフのエピソードを言い合うのが、ワクワクすることらしく。
とりあえず、知らぬうちに彼らが動いてたら、テンションが上がるサプライズなのだと理解。
なのでここで「触っちゃいけないルール」つまり「誰も触ってないのに」という設定が効いてくるのだろう。
あぁ、なるほどね……と代々、過去の親たちが工夫してつくり上げてきた姿が、なんとなくイメージとして浮かぶのでありました。
うーーむ。
でもなんだろう、このモヤモヤ感は。
子どもはずっと子どもじゃないんだし、絶対にいつかわかるはずなので、嘘をつくのが嫌だなと思ってしまい。思いがけず、悩みの種ができてしまった。
生活のなかで、嘘をつくのがいちばんよくないことだというのを唱えているので、ここでちょっと矛盾が生まれてしまう……
私のなかでは、サンタに対するフェイクでも結構ギリで、7歳でそこそこ大きくなってきたので、正直、罪悪感が出てきている。娘はまだ今年も純粋な気持ちでサンタに手紙を書いたりしていたので、サンタが用意してくれたギフトはリクエストどおり届くのだけど。
で、
ここにさらに、エルフで騙す……
これもいつか「嘘だったんだ……」い、いや、「嘘ついてたの、マミー……」ってなったら、そのときにどう言ったらよいか。おおお、耐えられない…… マミーは嘘をつかないという信用問題に関わる。
罪悪感だな、現段階ですでに!
……
この日は、夜に教会でのコーラス隊の合唱があった。クリスマスにまつわる曲を歌って、よくがんばっていた。
帰ってきて「さっきね、(友だちが)買ってきたエルフはフェイクだって言ったの」と。
え!
私「そ、そんなことないと思うよ、お家に来てから動くんじゃない?」
娘「うーん。エルフはサンタと同じ、Magicだから、クリスマスが近くなったら出てくるんだよ、そして消えるの」
たいへんだ。
そんな設定にしていたのか、過去の親たち!!
そんななか、タグをつまんでベッドサイドに運んでいる娘。
これは……動く期待値が大きいのに、何も動いてなかったらどうなんだろうか。たいへんだ……
とりあえず、今日はこれが↓
こうなった↓
でいこうと思う。
いや、もしくは
調査兵団でいくのもありだな。
……
と言う感じで、
娘が寝たあとに、このコラムを書きながら、あのときエルフを「買った」と言ってよかったのか? を考えている。
だって、もしマジック的な存在であれば、エルフは毎回、絶対に知られない場所に隠しているわけだよね? そんで、それ出して「現れたね!」って一緒に驚いたりするんだよね?
でも、買ったと言ってたら、出てくる&消えるという設定は守らなくていいわけで、毎年箱からクリスマスの準備をする時にエルフが入っててもいいんだし。何より、嘘はひとつ減る。
思えば諸々、つらい。
ふいに買ってみよ、と軽い気持ちでお迎えしたのだが、思いがけず、悩みの種に。
できるだけ、こういう嘘なしに過ごせないものか。
喜ばせるための嘘……とはいえ、それはいつか必ずバレるのだ。
でも、だからと言って、私は親に対して「騙したな! 」と思った記憶もないし、もちろんそれを恨んでたりもしてない。でも、それは人によるのかもだしな。
みんなはどうしてるんだろうか、今年もそしてまた来年もクリスマスは来るのである……
以上、年の瀬。