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    自分で学ぶ力をつける、自宅学習のススメ~Vol.2 スモールステップ学習法~

    自分で学ぶ力をつける、自宅学習のススメ~Vol.2 スモールステップ学習法~

    子どもの学力の定着や向上に欠かせない毎日の自宅学習。Vol.1では、子ども自身による時間の管理法について考えました。そしてVol.2となる今回は、子どもがやる気をアップさせるのに有効といわれる、その子の能力に合わせて学習を進める「スモールステップ学習法」について取り上げます。お話を伺うのは、子どもの自律や自立、やる気を引き出すコーチング術について見識の深い菅原裕子先生です。

    <INDEX>
    ●スモールステップ学習法とは?
    ●スモールステップ学習法を実践するメリット
    ●スモールステップ学習法の活用法
    ●みんなが実践しているスモールステップ学習法
    ●スモールステップで学べるKUMONの教材


    <教えてくれた先生>

    菅原裕子さん
    NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。子どもの幸せな自立をサポートする大人のためのプログラムを開発。各地の学校やPTA、地方自治体での講演やワークショップでプログラムを実施し、好評を得ている。著書に『子どもの心のコーチング』『子どもの「やる気」のコーチング』ほか多数。
    http://www.heartful-com.org


    スモールステップ学習法とは?

    「スモールステップ学習法とは、課題を細分化して少しずつ継続して取り組ませる学習法のことで、人間がある習慣やパターンを身につけようとするときに有効な2つの方法のうちの1つです。まず1つめが印象的な体験をすることによって経験が脳にプログラミングされて身につく方法、そして2つめが繰り返し行動を続けることによって意識しないでもできるようにプログラミングされる方法、つまりスモールステップ学習法です。自分で学ぼうとする力を身につけるのに有効なコーチング方法といえます」


    スモールステップ学習法を
    実践するメリット

    現在、スモールステップは教育や人材開発などさまざまな現場で取り入れられ、その成果が注目されています。では、自宅学習におけるスモールステップ学習法にはどのようなメリットが期待できるのでしょうか。

    「スモールステップ学習法」のメリット1.
    “できた!”をたくさん実感できる

    「スモールステップ学習法の場合、こなしていく一つひとつの課題が小さいので、目標をいくつも達成しやすいという特長があります。つまり、短期間に『できた!』をたくさん体感することができ、また1回の学習時間も短くて済むので、子どもは『学習=できる』と感じて取り組むことができます」

    「スモールステップ学習法」のメリット2.
    やる気になるのを待たずに、すぐに取りかかれる

    「いきなり長文問題や難しい問題だと、『やらなきゃ。でもやりたくない』というように、子どもが取りかかるまでにダラダラと時間がかかってしまうことがよくあります。その点、スモールステップ学習法なら、まずは自分のレベルに合った問題から取り組めるので、一大決心を必要とせずにすぐに始められます。子どもの様子を見て、もしなかなか取りかかりそうにないときは、『早くやりなさい』ではなく、『どうしたの? 1問だけやってみよう』『次にもう1問やってみよう』と誘導しやすいこともポイントです」

    「スモールステップ学習法」のメリット3.
    つまずいているところを親が気づきやすい

    「課題が細分化されているので、スモールステップ学習法では万が一、子どもが問題につまずいていても、何につまずいているのかを親が気づきやすいというメリットがあります。たとえば子どもがある問題につまずいていたら、『まず最初に何をするの? 次には?』と一緒に見ていき、1つ前のステップに戻って復習すればいいのです。大きなステップだと『どこが分からないのか分からない』『たくさん戻ってやらなければいけない』ということも多く、子どものモチベーションを保つことが難しくなる場合もあります」


    スモールステップ学習法の活用法

    さまざまなメリットがあるスモールステップ学習法。では、学習面やそれ以外の生活面において、小さなステップに分けて行うことで身につきやすくなることはあるのでしょうか。

    <学習での活用>
    「スモールステップ学習法の前段階として、年中・年長クラスになったら、少しずつ机に向かう習慣をつけていくのがおすすめです。今までお母さんの膝の上で絵本を読んでもらっていたのに、いきなり翌日から一人で机に向かうのは難しいですよね。そこで有効なのがスモールステップです。まずは机に向かい静かに座って5分絵本を読む、次にお絵かきをする、次に字を書く、次に10分座っているなど、段階を踏んでいきましょう」

    <学習以外での活用>
    「たとえばお手伝いをしてほしい場合には、スモールステップの要領で一つひとつの指示を細かく出してあげるといいでしょう。『テーブルの準備をして』ではなく、『パパのお箸を持っていってね』『次はこのお皿を並べてね』というように、やることを細かく動作で区切ってあげることがポイントです」


    みんなが実践している
    スモールステップ学習法

    スモールステップ学習法を実践しているという家庭で、どのようにスモールステップ学習法を取り入れ、子どもの成長を実感しているのか教えてもらいました。

    @tomo_chimi_ton さん
    「3歳からピアノを習い始めた娘の全てのスタートはドの音。やがて読める音が増え、知識も技術もステップアップし、今では両手が目まぐるしく動くエチュードアレグロを弾けるまでに。毎日の上達は見えづらくても、1週間、1ヵ月という期間で見ると成長していることに驚いています」

    @saran0704 さん
    「逆上がりができる気配のないわが子。そこで苦手意識を取り除くべく室内用鉄棒を購入し、毎日少しでも鉄棒に触れる環境に。まずはぶらさがりで腕力をつけ、補助で回れる感覚をつかませ、『一人でできてるよ!』とおだてる(笑)。その甲斐あり、1ヵ月でできるように!」

    @tomokeimam さん
    「トイレトレーニングでスモールステップを取り入れました。始めはおまるで遊んでトイレを意識させる→トイレに座る練習をする→トイレで排泄できるように声かけする→徐々に成功し昼間のトイトレ完了→夜のオムツ外しの声かけをする→オムツ外し完了です!」


    スモールステップで学べる
    KUMONの教材

    子ども一人ひとりの能力に合わせた学習方法「ちょうどの学習」を可能にするのが、KUMONの「スモールステップ」教材です。その特長は、「やさしい教材から高度な教材へ、とてもきめ細やかなスモールステップで構成されていること」、さらに「子どもが自分の力でらくに問題を解けるところからスタートするため、達成感と自分で学習する意欲を高められること」があげられます。そこで、実際にKUMONの教材を使いながら学習する子どもの様子について、KUMONアンバサダーのみなさんに教えてもらいました。

    <KUMONに通うママの声>

    @mofu1126 さん
    「娘はスモールステップで学習し、国語の語彙力を着実に増やして自信をつけたおかげで、習った漢字や表現を読み書きに積極的に使い、繰り返すうちに自然と知識として身についているようです。気づくと一人でスラスラと問題を解いていて、力がついてきたなと感じます」

    @fan_fun_maman さん
    「九九を学習中の長男。筆算の問題が2の段だけ分かれば解けるようになっていたり、問題数や難易度が少しずつ上がっていたりするので無理なく取り組め、『できたよ!』と喜んでいます。私もKUMON OGで、教材を通していつの間にかできるようになっていたという印象があります」

    子ども一人ひとりに寄り添い、伴走者のように学習を導いてくれるKUMONのスモールステップ教材。子どもが自らすすんで自宅学習に取り組む習慣を身につける際の頼もしいサポーターになってくれるはずです。


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    illustration/Shoko Takahashi text/Shino Suzuki
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