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    子どもが進んでチャレンジするようになる 「自己効力感」をアップさせる方法

    子どもが進んでチャレンジするようになる 「自己効力感」をアップさせる方法

    わが子には何にでも積極的にチャレンジする子になってほしい。ママ・パパならば誰しも抱く願いのひとつです。でも時には失敗してくじけてしまったり、結果を怖がって挑戦しなくなったりしてしまうことも。そこでいま話題の「自己効力感」に着目。子どもが結果を恐れずに挑戦できる力「自己効力感」を育てる声かけと関わり方について、ポジティブ心理学を実践・広める活動をされている松村亜里さんに教えてもらいました。

    CONTENTS
    ●「自己効力感」とは?
    ●「自己効力感」を高めるとどうなるの?
    ●子どもの「自己効力感」を育てる方法
    1. プロセスや努力にフォーカスする
    2. 成功したときこそ理由を探る
    3. よいことをしたら褒めるより感謝する
    4. 「できないときもあるよね」と伝える
    5. 努力したら能力が伸びることを教える
    6. 過去より未来の話をする
    7. 1%のよい行動に注目する
    8. ワクワクすることをさせる


    教えてくれた人

    松村亜里さん
    医学博士/臨床心理士/認定応用ポジティブ心理学プラクティショナー
    コロンビア大学院修士課程(臨床心理学)、秋田大学大学院医学研究科博士課程(公衆衛生学)修了。ニューヨーク市立大学、国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を10年以上担当。2013年にニューヨークライフバランス研究所を設立し、ウェルビーイング研究やポジティブ心理学を広めている。世界の最新の研究結果を日本語で分かりやすく紹介し、毎日の生活にとり入れやすい形で伝える活動を行う。著書に『子どもの自己効力感を育む本』。
    公式HP


    「自己効力感」とは?

    「『結果はどうなるか不確かだけれど、とにかくやってみよう!』という勇気やチャレンジしようとする気持ちを『自己効力感』といいます。ある世界的な調査では、世界の国々と比較して、日本人の自己効力感が最低レベルという結果が出ていて、私も驚きました。失敗しないように生きている人が多いということですよね。失敗したら叱られる、いいところは言わずにできないところだけ指摘するなど、日本の社会や教育においては自己効力感を高めるのとは真逆のことが行われているように思います」


    「自己効力感」を高めるとどうなるの?

    「まず1つめに、やってみようという気持ちはすぐに行動につながるので、結果や成長を得やすくなるといえます。たとえ失敗しても、それは成功に一歩近づいたということ。失敗が怖くて行動しないのでは、いつまで経っても成長にはつながりません。
    2つめに、チャレンジを積み重ねることで達成できた自分の存在を肯定でき、自然と自己肯定感を高めることにつながります。
    3つめに、親が子どもの自己効力感を高める声かけや関わり方をすることで、子どもは親に認めてもらっているという気持ちをもつことができ、お互いの関係性がよりよいものになります」


    子どもの「自己効力感」を育てる方法

    では実際にママ・パパは子どもにどのように声かけや関わりをしたらいいのでしょうか。松村さんに8つのポイントを教えていただきました。

    1.プロセスや努力にフォーカスする

    「子どもが何か成功したりうまくいったりした場面だと、声かけは簡単な気もしますが、じつはそうではないんです。たとえば『すごいね』『頭いいね』などの言葉を使いがちですが、これは結果やその子の能力だけを褒めていること。すると子どもは失敗したら褒めてもらえなくなると恐れてしまい、自分でレベルを下げたり、取り組まなくなったりします。その代わりに、『毎日練習していたね』『諦めずにやれたね』というようにプロセスや努力に注目することが大切です。もともとの能力があるかどうかは関係なく、努力することが素晴らしいというメッセージを伝えてあげることで、子どもに『次もチャレンジしよう』という気持ちをもたせることができますよ」


    2.成功したときこそ理由を探る

    「私たちの脳はネガティブなことに気が行きがちなので、子どもが失敗したことは『なぜ?』と問いただすのに、うまくいったことはスルーしがちです。でもそこで『なぜうまくいったと思う?』と聞いてみましょう。私はいろいろな場面でこの質問をするのですが、多くの人は成功したときにはなぜうまくいったのかを考えようとせず、その理由に気づいていません。でも自分が何をしたから成功したのかの原因追究ができると、またその成功体験をつくり出すことができるんです。親が子どもに自分の強みは何かを気づかせてあげるように働きかけてあげるといいですね。たとえば『勇気があるね』と伝えると、『そうか自分は勇気があるから、次の課題もきっと乗り越えられるぞ』という気持ちになるはずです」


    3.よいことをしたら褒めるより感謝する

    「子どもがよいことをしたときに『えらいね』と褒めるのではなく、感謝を伝えましょう。たとえば食事の準備をしてくれたら『ママはとても助かったよ。ありがとう』と言います。すると子どもは、自分はママの役に立ったんだと感じ、自分の存在を肯定できるようになるんです。また褒めるということは上からの目線で、親子は上下関係でなく対等な関係でありたいもの。そのためにも『ありがとう』と親の気持ちを素直に伝えるようにしたいですね」


    4.「できないときもあるよね」と伝える

    「何か失敗したとき、子どもの自己効力感が下がりがちです。そんなときに大事なことは、絶対に叱らないこと。その代わりに『できないときもあるよね』と共感の声かけをしましょう。人は誰でも失敗するし、できないときもある。たとえば『ママも今これが苦手だから練習中なんだよ』と伝えることで、『ママもチャレンジしているんだ』と子どもは思い、努力することに前向きな気持ちになれます。親は子どもの鏡です。親が失敗しても諦めない姿を見て、『私も完璧でなくてもいいんだ、努力すればいいんだ』と考えられるようになります。ママ・パパ自身も『やってみよう!』とチャレンジする気持ちを常にもてるといいですね」


    5.努力したら能力が伸びることを教える

    「『能力は生まれつき決まっているもの』と思っていたのでは、努力しても意味がないと考えてしまいます。たとえば子どもがサッカーの試合で活躍できずに落ち込んでいるとき、どのような声かけをしますか? 『努力しなかったからだよ』と責めたり、『いつもドリブルが苦手だね』などと言うのではなく、『今回はうまくいかなくても、やり続ければいつかできるようになるよ』と声をかけましょう。『能力や才能は努力によって伸ばせる』というのが自己効力感の考え方。未来に目を向け、そして『ママにできることがあれば手伝うよ』といつでもサポートする準備ができていることを伝えましょう」


    6.過去より未来の話をする

    「<子どもの「自己効力感」を育てる方法5>でも少し触れましたが、子どもの気持ちを未来に向けてあげられるように関わりましょう。テストの点数を例にすると、子『今回は60点しか取れなかった』→ママ『次は何点取りたい?』→子『80点取りたい』→ママ『そのためには何ができるか一緒に考えてみよう。ママに何か手伝えることがある?』というイメージです。『なぜ60点しか取れなかったの?』と過去の失敗の原因を探るのではなく、まずは子どもの理想を聞き出し、未来のステップに取り組めるように話し合うといいでしょう」


    7.1%のよい行動に注目する

    「人というのは思考に行動が引っ張られるので、『どうせできない』と思っていると、本当にできなくなってしまいます。でも反対に、できていることに注目すると思考が変わり、できるようになるのです。たとえば集中力がない子どもに『いつも座っていられない』と注意ばかりするとますます悪化しますが、一瞬でも座って机に向かえたことを『集中できたね』と伝えてあげると、徐々に座っていられる時間が増えていくんです。たとえ最初はよい行動が1%しかなかったとしても『自分にもできるんだ』というポジティブな気持ちをもつことで、10%、50%と増えていくはずです」


    8.ワクワクすることをさせる

    「フロー状態、ゾーンに入る、という言葉を聞いたことはありませんか? 人が何かに夢中になって没頭している様子をいう心理学用語です。たとえば子どもが夢中になって遊んでいるとき、子どもはその世界をすべてコントロールしている感覚をもっています。これこそ最高の自己効力感です。そしてこの夢中になれる経験をしたことのある子どもは、苦手な分野でも夢中になれるように前向きに取り組めるようになるんです。習い事についても言えるのですが、親のやりたいことではなく子どものやりたいことを思う存分やらせてあげましょう。嫌々やらせるのはフロー状態の逆で、身につかない上に自己効力感を削ぎます。楽しくできる別の方法を親子で一緒に探すか、思い切って辞めさせる決断も時には必要です」


    「人は、何にでもチャレンジしてできるようになりたいという自己効力感いっぱいに生まれてきます」と松村さん。たとえばイヤイヤ期に何でも自分でやりたがるのも自己効力感が高い表れだそう。でも私たち大人の声かけや関わり方によって、成長するごとに自己効力感を失わせてしまっているというのは残念な結果です。チャレンジすることは物事を成し遂げるために欠かせない第一歩。松村さんに教えていただいた8つの方法を日々しっかり意識して、子どもの「やってみよう」というチャレンジする気持ちを育むきっかけをたくさんつくってあげたいですね。


    KUMON×HugMug
    『“喜びの瞬間”インスタキッズフォトコンテストVol.8』を開催


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    photography/Tomoya Uehara models/Ayako Yuba&Gakuta、Nao Yamada&Shizuku text/Shino Suzuki
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