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    遊びながら学ぼう! 親子で巡るアート&建築さんぽ〈池袋編〉

    遊びながら学ぼう! 親子で巡るアート&建築さんぽ〈池袋編〉

    有名建築家が手がけた建物、ユニークな乗り物や公園、歴史を学べるお寺など、子どもの感性を豊かにするアート&建築。美術作家であり建築好きの岡 美里さんに、親子におすすめのアートスポットをお聞きしました。第2回目は、知られざる〈池袋〉をバラエティ豊かにご紹介。親子で文化的さんぽを楽しんでみて♪
    教えてくれた人
    岡 美里さん
    美術作家
    二児の母。女子美術大学絵画科卒業、多摩美術大学版画研究室修了。ソニー・ミュージックにてグラフィックデザイナーを経験したのち、美術作家として活動を開始。横顔のポートレイト制作をライフワークとして、日本各地でオーダー会を行う。趣味は散歩と家の物件検索。Instagram(@misato_oka)にて展覧会の告知や【建築探訪】を更新中。
    私たちが体験しました!
    ありささん&ほのかちゃん(6歳)
    夏はプールや海へ、その他のシーズンはアスレチック豊富な公園に遊びに行くことが多い、アクティブ派の親子。「最近はピアノや工作ブームが来ているので、感受性が豊かになりそうなアートにもっと触れさせてみたい!」
    CONTENTS
    1. #01 『コニカミノルタ プラネタリウム満天』
    2. #02 『豊島区役所・豊島の森』
    3. #03 電気バス『IKEBUS』
    4. #04 レストラン『タカセ』
    5. #05 『南池袋公園』
    6. #06 『雑司ヶ谷 鬼子母神堂』
    7. #07 駄菓子屋『上川口屋』

    池袋アートMAP

    町は発見のジャングル
    アートと建築、歩いて発見

    1日の利用者数が約258万人という巨大ターミナル駅・池袋。買い物に映画鑑賞と、とかく便利な街ですが、子連れママ・パパにとって人混みはちょっとしたハードル。

    ですが子ども目線で歩いてみると、案外フレンドリーかつファンタジックな街でもあるのです。駅構内の「いけふくろう」を発見したら、東口駅前「フクロウ交番」に驚いてください。あちこちに潜むフクロウを道先案内人に、ゴールの鬼子母神まで歩けば親子で池袋の達人だ!

    ART SPOT #01 『コニカミノルタプラネタリウム満天
    in Sunshine City』

    雲シート? 芝シート?
    頭上に広がる満天の星空

    近年さらなる進化を遂げ、アートメディアに接近するプラネタリウム。星の知識を学ぶだけの場所だと思っている人はもういませんよね!? 特にここ『満天』のスクリーンは段差のない水平型ドームを採用。引き込まれるストーリーと、アッ! と声を上げそうになる臨場感たっぷりな映像で、しばしの宇宙遊泳を味わいましょう。夏休み期間は、キッズ向けのプログラムも用意されているから予約のうえで訪れて。夜空に興味を持ってくれること請け合いです。

    ママ:娘とプラネタリウムに行くのがはじめてだったのですが、地球や宇宙のことを学ぶよい機会になったと思います。最近夜空を見上げて「あの星、ずっと遠くにあるんだよね!」と娘が話していて、プラネタリウムで観たことがちゃんと身についているんだなと嬉しくなりました。雲をイメージしたクッションに座って鑑賞したのですが、ゆったりくつろぎながら楽しむことができてよかったです。娘は家のようにめちゃくちゃリラックスしていました(笑)。
    ほのかちゃん:くらいところでほしをみるのワクワクした! ちいさくみえるほしがほんとはおおきいことがわかったよ! すわったところがふかふかできもちよかったな~。
    CHECK
    ①【コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City】
    住所:豊島区東池袋3-1-3 サンシャインシティワールドインポートマートビル屋上
    開館時間:10:00~21:00(土日祝は~22:00)
    休館日:ご来館前に上映スケジュールをご確認ください。
    TEL:03-3989-3546
    料金:上映作品、シートによって異なる
    プラネタリウム満天 HP

    ART SPOT #02 『豊島区役所・豊島の森』

    区役所で憩う
    荒川水系のビオトープ

    隈 研吾設計チームがデザインを監修した豊島区庁舎は、集合住宅や庭園を内包したエコロジカルな建造物。10階の空中庭園『豊島の森』からは、たどって来た池袋の街並みはもちろん、スカイツリーや富士山も見えます。雨水を利用して育つ木々や小川は武蔵野台地の自然を再現しているとか。メダカやヤゴの観察も楽しめる。『イケバス』の停留所も目の前に。

    ママ:区役所の上にこんな屋上庭園があるなんて……! 2015年に区役所全体をリニューアルしたそうなのですが、外観も先進的で、全体的に緑があふれる建物になっていました。『豊島の森』は名前の通り、さまざまな植物が植えられていて、本当に小さな森のよう。リフレッシュできる空間なので、遊び疲れたあとに休憩するのもおすすめです!
    ほのかちゃん:のったことがあるちんちんでんしゃがみえたよ! おさかながかわいかった!
    CHECK
    ②【豊島区役所・豊島の森】
    住所:豊島区南池袋2-45-1
    開園時間:9:00~※閉園時間は季節によって異なる
    休館日:年末年始、土日以外の祝日※荒天時は閉園
    TEL:03-3981-1111
    入園料:無料
    豊島の森 HP

    ART SPOT #03 電気バス『IKEBUS』

    10のきらめく車輪は
    池袋の新しい足

    都内ならどの区でも定着した「コミュニティバス」。ですが豊島区の『イケバス』は何もかもが規格外。10個の銀色の車輪が音もなく道を滑る様を最初に目撃したときは、目を剥いた。乗ってみると、超カラフルなインテリアに二度びっくり。“この異空間はもしや……”とその場で検索したところ、やはり九州新幹線でお馴染みの水戸岡鋭治氏によるデザイン。屋根の上と停留所のフクロウもお見逃しなく。

    ママ:こんなに可愛いバスがあることを知らなかったです。もっと早く知りたかった! お顔のような外装がキュートだし、鮮やかな内装もお出かけ気分を盛り上げてくれます♪ 海外の観光客の方も多く利用されていました。池袋周辺のスポット巡りには1日乗車券がおすすめ!
    ほのかちゃん:まっかなバスがおしゃれでおめめがかわいかった! うんてんしゅさんがやさしそうだったよ!
    CHECK
    ③【IKEBUS】
    運賃:大人¥200、子ども等¥100、未就学児無料
    1日乗車券:大人¥500、子ども等¥250
    ルートや時刻表はこちら → IKEBUS HP

    ART SPOT #04 レストラン『タカセ』

    包装までおいしいベーカリー
    装飾まで味わえるレストラン

    駅前でひときわレトロな雰囲気を放つ『タカセ』。1階のパンと洋菓子の店は“池袋の顔”と言ってしまえる有名店ですが、ビルの上階にも落ち着いた「コーヒーラウンジ」や、パフェやあんみつを出す「喫茶店」が。子連れにおすすめなのは3階「レストラン」。自然光が爽やかな広いホールで定番のお子さまランチやオムライスがいただけます。さて、令和生まれのキッズは昭和のノスタルジー・デザインをどう受け止めるかな?

    ママ:店内はかなりにぎわっており、待っているお客さんもたくさん! レトロな雰囲気が漂うレストランでいただく洋食はとってもおいしくて、その人気っぷりにも納得。娘はボリューム満点のお子さまランチを頼んだのですが、目をキラキラ輝かせてペロリとたいらげていました!
    ほのかちゃん:キティちゃんのおさらがかわいかった! ぜんぶすきなあじだったけど、ハンバーグがいちばんおいしかったよ!
    CHECK
    ④【タカセ 池袋本店】
    住所:豊島区東池袋1-1-4
    営業時間:パン・洋菓子コーナー/9:00~21:00、 レストラン/11:00~16:00(L.O15:00)、17:00~21:00(L.O20:00)
    定休日:無休
    TEL:03-3971-0211(代表)
    タカセ 池袋本店 HP

    ART SPOT #05 『南池袋公園』

    裸足で走り回る
    公園は町のリビング

    池袋駅から雑司ヶ谷まで向かう道すがらに位置する公園。入り口にはベビーカーがずらり、たくさんの家族連れがカフェ『ラシーヌ』で手に入れたおいしいワッフルやドリンク片手に思い思いの時間を過ごしています。「キッズテラス」に設置された人造大理石の滑り台はシンプルな形ながら、だからこそ縦横無尽に移動でき、ベビーからキッズまで大人気。公園のあり方ひとつで町への親近感も深まる。

    ママ:都心にこんなに広々とした芝生が広がっているのはありがたい! ピクニックをしたり、走り回ったりできるのですが、芝生の上だったら赤ちゃん連れでも楽しめますよね。大きくて真っ白な滑り台があるのですが、娘は嬉しそうに何度も何度も滑っていました(笑)。敷地内にカフェもあるので、そこで休憩できるのも嬉しいポイント。
    ほのかちゃん:おやまみたいなすべりだいをのぼったりすべったりして、しゅぎょうみたいでたのしかった! はじめてみるゆうぐもあったよ!
    CHECK
    ⑤【南池袋公園】
    住所:豊島区南池袋2-21-1
    利用時間:8:00~22:00
    休園日:年末年始
    南池袋公園 HP

    ART SPOT #06 『雑司ヶ谷 鬼子母神堂』

    子育の神を参り
    木漏れ日になごむ

    池袋駅から一駅。歩くと15分〜20分ほどのところにある『雑司ヶ谷 鬼子母神堂』。子育(こやす)の神がまつられた立派なお堂をお参りしたら、700歳の巨大銀杏にごあいさつ。「あの枝にきっとトトロが住んでるね」と子どもとよく言い合いましたが、実際、何かが宿っていそうな生き生きとした造形をしています。雑司ヶ谷は、お寺と住宅と公園が点在する落ち着いた環境のなかに路面電車が走る、東京のなかでは珍しくほのぼのとしたエリア。

    ママ:樹齢約700年と言われる境内の大公孫樹(おおいちょう)が圧巻で、とてもパワーを感じました……! 参道にもケヤキ並木が続いていて、緑が多くて気持ちよかったです。安産と育児の神様「鬼子母神」を祀るお寺ということなので、また娘と一緒にお参りに来たいなと思いました。
    ほのかちゃん:おおきなきにびっくりした! はじめてやったおみくじにいいことがかいてあってうれしかったよ!
    CHECK
    ⑥【鬼子母神堂】
    住所:豊島区雑司ヶ谷3-15-20
    開堂時間:9:00~17:00※大黒堂は10:30~16:30
    閉堂日:無休
    TEL:03-3982-8347
    鬼子母神堂 HP

    ART SPOT #07 駄菓子『上川口屋』

    会話もまた楽し
    懐かしさが漂う駄菓子店

    娘が5歳のときに「ここ懐かしいね」と言って驚きましたが、実際経験していないことでも懐かしさを感じる心が人には生まれついているようです。実際、鬼子母神堂の境内にひっそりとある木造平屋の佇まいを見ているだけで胸がポカポカに。それは子どもも大人もきっと同じはず。駄菓子の製造工場が年々減り続けるなか、ところ狭しと商品の並ぶ『上川口屋』は東京の宝、もはや存在が奇跡。楊枝に赤い印が出たらアタリ! の“きなこ棒”はマストです。

    ママ:趣があり素敵な駄菓子屋でした。お寺の境内にあるというのも、なんだか不思議で魅力的。13代目を務める店主のおばあちゃんがとてもチャーミングで、娘は「このお菓子はなに~? このオモチャは~?」とたくさん質問していました。
    ほのかちゃん:スーパーにないおかしがたくさんあってたのしかった! オモチャもかえてうれしかったよ!
    CHECK
    ⑦【上川口屋】
    住所:豊島区雑司が谷3-15-20
    営業時間:10:00~17:00※都合により時間の変動あり
    定休日:雨、雪、台風などの日※臨時休業あり

    \ ここでちょっと耳ヨリ情報 /
    アートさんぽの楽しみかた

    ①正統派から芸術的な珍建築まで
    おさんぽしながら発見!

    池袋には東京で、いや、日本国内でも指折りの名建築があります。それはフランク・ロイド・ライトが設計した『自由学園 明日館』。HPに告知される見学日には、喫茶付きで名建築が楽しめますからぜひとも親子で訪れて。背筋の伸びる厳かな雰囲気は子どもの美意識にも響くはず。また、武蔵塗料の色をテーマとした虹色の『グリックビル』、日本のガウディと名高い梵寿綱による『ルボワ平喜南池袋』は南池袋公園へ訪れる道すがら見つけてみて。

    ②池袋の番人、“いけふくろう”を探して!

    渋谷駅のハチ公や東京駅の銀の鈴のように、池袋にもシンボルを! と発案された駅構内のフクロウ像。イケブクロとフクロウに掛けたダジャレですが、すっかり定着し、また周辺にもフクロウキャラクターが広がっています。雑司ヶ谷の鬼子母神周辺では、ススキでつくられた「すすきみみずく」も。とにかく渋いものからポップなものまでフクロウ科の鳥が無数にアレンジされているから、バードウォッチングし放題です。

    遠くまで行かなくても
    途中下車で満足時間

    いかがでしたか? 池袋に子どもが遊べるところなんてある? なんて思っているファミリーにこそ巡っていただきたい。丸一日かけて池袋ツアーしてもよし、ピンポイントで訪れてもよし。私は池袋と、庶民的な雑司ヶ谷までが徒歩圏内の近さと知ってから、このエリアのことが好きになりました。今回は、リニューアルのため紹介できませんでしたが『西武百貨店』の屋上や、ちんちん電車でお馴染みの『さくらトラム(旧都電荒川線)』もおすすめです。

    photography/Masaharu Arisaka text/Misato Oka illustration/Chika Osawa
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