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    MEGの英国式・子育てレポート vol.25「イギリスの病院」

    MEGの英国式・子育てレポート vol.25「イギリスの病院」

    イギリス・ロンドンで暮らすシンガーソングライター、デザイナーのMEGさん。2歳の娘さんとのママライフを紹介する人気連載25回目。今回は、イギリスの病院事情について教えてくれました。
    シンガーソングライター、デザイナー さん
    シンガーソングライター、デザイナー
    MEG

    3年目に突入しました、月刊コラム、25回目。

    イギリスはもうクリスマスホリデーに入り、
    このシーズンになると毎年、近所にあまり人がいなくなる。
    皆、学校がおわるタイミングで、色々な国に長期ホリデーに出かけるのです。

    そんな中。

    なんと今日、ホリデー中の近所の友達から連絡があり、家に空き巣が入ったと……!
    その友達の家は、私の家からほんの2分。
    すぐ斜め向かいの通りを入ったところ。

    荒らされた写真をみせてもらって、、、ひぇぇぇ。
    なんかねぇ、最初の綺麗な状態をよく知ってるから、悲しかった。。

    その通りは去年、一昨年とこのシーズンになると、
    どこかの家が空き巣に入られていて。
    私もそれは聞いていたから、まさかで。

    そんなこんなで、政府の政策で予算をぐっと削減されたことによる警官不足で
    ZARAでカバンを盗られたくらいでは現場に駆けつけることもなかった、と先日別の友達が嘆いていたり、
    今回も空き巣くらいでは警察は来てくれないのだろう、、、とその友達も。
    もちろん、それじゃ困る! のですが。

    同じく、医療が無料のこの国ですが医者不足も問題に。
    雇用形態の改善を求めた動きもあるけれど、
    まだ病院ですぐに満足な医療を受けられない状況は解決せず。

    今回は、ちょうど締め切り間近に娘が病院にかかったので、
    イギリスの病院について、ちょっと書いてみたいと思います。

    あ、その前に、美味しそうなクリスマスシーズンのカップケーキを。。(笑)
    ちょっとした癒しを先に。。。

    イギリスのPeggy Poschenのクリスマスカップケーキ

    前にもバースデーケーキをお願いしたPeggy Porschen。
    今年はこんなスノーマンとかペンギンがのってるーー⭐︎ 夢。

    イギリスのPeggy Poschenのクリスマスカップケーキ

    かわいい。。。。
    みているだけで癒される…

    ということで、
    日本とも少し違う病院事情について、私が体験したことを
    ちょっとだけ書いてみようと思います。

    基本的に娘は体が強い方なのか、病院にかかったことがほとんどなく。
    前に日本で足を骨折したことはあるものの、イギリスの病院に行ったのは、
    先月の、幼稚園での腕の軽い捻挫が初めてでした。

    イギリスではよっぽどの事がない限り、レントゲンは子どもにしません。
    もちろん、この時も。で、

    痛む時は、痛み止めの「Calpol」一択。
    基本、自然治癒。

    これは風邪でも怪我でも同じでした(笑)。

    でもその時は、タイミングがよかったのか、ほぼ待つこともなく、
    すぐに診察してもらえたので、なんだ、聞いてたよりも便利じゃないか
    と思っていたのですが。

    今週。

    娘が、朝は平熱なのに深夜になると謎の高熱(39.7度)になるというのを2日繰り返し、
    話をきくと、お腹が痛いようなことを言う。

    そして、それは最初は胃のあたりだったのが
    徐々におへそのあたりを痛いと。。

    ん、それって、私も経験あるけど、、、

    盲腸…!?

    調べてみると、3歳でも盲腸(虫垂炎)はあるらしい。
    えええ。

    翌日、変な高熱から3日目の朝。
    顔にポツポツが。体を調べると胸やお腹の周りにも発疹が。

    これは、もしや、
    予防接種をアナウンスされなかった水疱瘡か!?とも思って、
    もうよくわからないけど、色々悪化する前に! と
    土曜日だったので小児科のA&E(緊急外来)に。

    到着次第、そこには待合室から溢れるほどの人が。。。
    皆、小さな赤ちゃんや子どもを抱えて待っていて、レセプションの人にきくと
    「この感じだとまぁ、3時間は余裕で待つだろうね、わかんないけど」と。
    この国の3時間は、5時間だと私は捉えている。

    こんな中に3時間以上いたら、他の病気をもらってしまう…と
    諦めて、翌日の朝一番で出直すことに。

    翌朝、7:30。
    やった、2番目だ、まだ1人しか待ってない。

    イギリスの病院の待合室

    待合室はこの倍の広さがあるので、本当に昨日はすごかったんだ、、と。
    診察室はすぐそこに。

    よしよし、2番目だし。

    イギリスの病院の診察室

    が!
    甘かった。

    それから結局、診察に呼ばれるまで2時間半、
    待つことになるのであった…。

    まず、研修医のような女性に軽く質問をされる。
    これはどの患者さんも到着して10分以内で呼ばれる。

    が、そこで診察してくれるわけではなく、
    ここで緊急性を診て、緊急性がないと判断された場合は、
    そのまま待合室でドクターがくるのを待つ、と。

    2時間が経過しても、娘の前の1番到着の赤ちゃんが呼ばれることがなかった。
    どれだけドクター来ないの、、、泣。

    大人しく座っていた娘もそろそろ、帰りたいと言い始める。

    そうね、それはすごいわかるわー、微熱あるしね。
    私のお父さんなら、もう速攻で帰っているであろう。

    かわいそうなので、気晴らしにと、すこし出て、
    帰りに買おうと話していた「Peppa Pig」の付録付きの本を売店に買いに行く。

    Peppa Pigの付録つき絵本

    このシリーズは、番組やキャラごとに色んなのがあって、だいたい£3.99~£6.99くらい。

    プリンセス変身セットをメインに、スーパーの本の低いラックにどーーん! とあったりして、
    キッズたちは欲しがるので、ちょっと通りがかるには、危険ゾーン。

    娘も、来る時に売店の前を通るなり、速攻発見、チェック済み。
    ま、今日はもう、やむなし。

    Peppa Pigの付録つき絵本

    あそぶ。

    が、3分で終了。
    それよりも待つということに対するフラストレーションが勝ったらしい。

    わかるよー。

    と言う事で、ごまかしごまかし、オチのない話をふりながら
    やっとのことで2時間半後、診察に呼ばれた。

    結果、水疱瘡でも盲腸でもなく、だたの発疹を伴った発熱とのこと。
    で、対処法は… 見守る & やはりぶれない「Calpol」一択。

    ま、よかったです。
    ということで、薬局に寄る事もなくジュース&コーヒーブレイクをして、帰宅。

    娘、帰って速攻お昼寝。
    おつかれさん。

    起きたら、かわいいお菓子をつくってくれました。

    お菓子

    ということで。
    イギリスの病院は、とにかくすぐに診てもらえない覚悟で。

    私が産後1週間くらいで、まだふらふらな時に、
    どうも体がおかしいとその同じ病院に行ったときは、なんと6時間待った、、、、。
    授乳もできず、歩くだけでもやっとな身に、あれはなかなかの思い出。

    そんなこともあるのです。

    というか、通常風邪などの場合は、GPという割り当てられた診療所に
    まず電話をするのですが、その予約がとれるまで2週間、とか普通にあります。
    風邪なら治っちゃう。

    日系の病院もあるのですが、少しロンドンの外れの方にあるので、
    旅行でいらっしゃる方は予め、場所をチェックしておくのがいいと思います。
    保険がきく場合もあるので、それ経由でアポイントをとると、
    確かタクシー代とかも精算できた気もします。

    そんなこんなで、健康第一。
    って話、でした(笑)。

    良いお年を。
    来年もよろしくね。

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