あっという間の1日が
ずっと忘れない1日に
今回紹介するエリアは、東西に長く伸びる東京都のほぼ中央に位置する武蔵野。都心と多摩地区を結ぶ東京の「芯」です。新宿駅から車、電車ともに1時間圏内ですが、車窓はどこかのどかな空気が漂い、大きな空に迎えられた到着時には「遠くまで来た」とチル感が得られるはず。
早起きしてお弁当づくりが不安……というママパパもご安心を! 現地でランチがとれるスポットを厳選しました。朝から気楽に気の向くままに。小旅行気分でお出かけください。
ART SPOT #01 『武蔵野プレイス』@武蔵野市
図書館だけじゃない
わくわく空間を体感
遠く離れた図書館に出かけることがある。目当ては噂の建築や充実した蔵書。ひととおりパトロールしたあとに、ふといつも利用しているであろうゲストのリラックスした表情に気付く。その横顔はたぶんに誇りも含んでいる。『武蔵野プレイス』もまさにそうした場所。気持ちのいい吹き抜け空間に、自然な明かり、入り口のカフェ……じっくり練られた建築家のプランの延長上に、市民の豊かな生活と、地域の誇りが成り立っていることを実感します。
開館時間:9:30~22:00 ※カフェは10:00~20:30(FOOD L.O.19:30/DRINK L.O.20:00)
休館日:水曜(祝日にあたる場合は開館し、翌日休館)
TEL:0422-30-1905 ※カフェ080-3447-3825
After →→→ 時間があれば『はけの森美術館』へ移動してみて。武蔵野の面影が色濃い雑木林と湧水に包まれたアートスポットです。
ART SPOT #02 『江戸東京たてもの園』@小金井市
ジブリにそっくり建築あり
異空間へタイムスリップ
「食育」「服育」があるのに「建育」がないのはおかしい!? たくさんの建築に触れ、今から美意識を養おう。失われゆく東京の貴重な建造物が移築された『江戸東京たてもの園』はそんなトライにもってこい。
東ゾーンは架空の町並みがフォトジェニック 。日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男邸を含む西ゾーンは、歴史的名建築の住宅展示場さながら。「どの家に住みたい?」なんて親子の会話も弾みます。靴を脱いで間取りを見て回る体験もこちらの売り。一流なものが発するパワーをダイレクトに受け取ってくれることでしょう。デ・ラランデ邸でランチをとれば、将来建築家も夢じゃない!
開園時間:9:30~※閉園時間は季節によって異なる ※入園は閉園時刻の30分前まで ※カフェは10:30~閉店時間は季節によって異なる
休園日:月曜(祝日または振替休日の場合は、翌日休園)、年末年始 ※カフェは修繕工事のため2025年1月15日(水)~2月28日(金)まで休業予定
TEL:042-388-3300
観覧料:一般¥400、小学生・未就学児童は無料 ※毎月第3土曜、それに連続する日曜は、都内在住で18歳未満の子を同伴する保護者は観覧料半額
After →→→「建育」で頭と心をフル回転したあとは、同じ小金井公園内「わんぱく山」のダイナミックな遊具でのびのび遊ぼう。
ART SPOT #03
『国営昭和記念公園』@立川市&昭島市
親子二代で遊ぼう
老舗公園をアップデート
東京ドーム約39個分にも及ぶ広大な公園ですから、自転車を借りてまずは“こどもの森”を目指すのも手です。「雲の海」を裸足で駆け周ればすぐにお友だちができること間違いなし。活発なお子さんなら「石の谷」で心ゆくまで冒険を。自然、スケール、造形物、神秘性、どれをとってもまたとない昭和・平成時代からの贈り物を活用しよう。園内には「太陽のピラミッド」を始め、伊東豊雄「花みどり文化センター」、隈研吾「オカカフェ」が点在し、建築マニアの興味もくすぐられます。
開園時間:9:30~(みどりの文化ゾーンを除く公園施設)※閉園時間は季節によって異なる
休園日:年末年始(12/31、1/1)、1月の第3月曜日から金曜日
TEL:042-528-1751
入園料:一般¥450、中学生以下は無料
Lunch →→→ 園内には手軽に利用できる合計14ヵ所の売店やカフェ、レストランが。荷物は少なめにしてぜひ利用しましょう。
心が動くところが学びの場
歩いて、見て、感じて
いかがでしたか? 閑静な住宅地に広々とした学校、豊かな自然環境を有する公園。とかく子育てしやすい武蔵野エリアですから、すでにお馴染みかとは思いますが、未訪なスポットがあれば足を運んでみてください。
子どもは乾いたスポンジみたいなもの。見たもの、聞いたもの、感じたものをどんどん吸い込み成長しています。せっかくなら一流なもの、心地よいものに接する機会を、さりげなくつくってくださいね。子どもが子どもでいてくれる時間は本当にあっという間なのですから。