CONTENTS
●リビング学習におすすめ! 3つのレイアウト
1.キッチンカウンター前につくる
2.ダイニングテーブルを大きくする
3.独立させて壁向きに配置する
●子どもが快適に学習できる空間をつくろう
■机の大きさ&椅子の高さ
■照明
■収納
■換気
■空調
<教えてくれた人>
一級建築士、模様替え作家。これまでに延べ5000件以上の設計・検査・審査を手がけつつ、模様替えのスペシャリストとして300軒以上のリビング・寝室・子ども部屋の模様替えを行い、メディアでも活躍中。近著に家具の置き方で、狭い! 散らかる! などの部屋の悩みを解決する『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』がある。
リビング学習におすすめ!
3つのレイアウト
「リビング学習スペースをつくる時に気をつけたいのは、まずは子どもが集中力を保てるような環境づくりをすることです。たとえば、集中して取り組む学習スペースとくつろぐためのリビングスペースは空間を分けることが大切です。ここではキッチンとダイニングのスペースに学習スペースをつくる3つのパターンを紹介します」
1.キッチンカウンター前につくる
「キッチンカウンターに平行するように、リビング学習用の机を置きます。ママが料理をしながら、子どもと会話をしながら、学習する様子を見られることがメリットです。きょうだいで机を並べてもいいですし、家族が家事やパソコン作業などを行うファミリーワークスペースを隣に設けるのもいいでしょう。この場合、キッチンカウンター下がデッドスペースになるので、学習用品を入れるための収納棚を置くと散らかり防止になります」
2.ダイニングテーブルを大きくする
「たとえば4人家族の場合、一般的なダイニングテーブルは幅130×奥行75㎝ですが、それを6人掛け用の幅180×奥行80㎝程度の大きめのサイズのものを選びます。メリットとしては、ゆったり食事ができて来客時にも対応できること、将来子どもが成長してリビング学習が不要になった際も無駄な家具が出ないこと。ただし、ダイニングテーブルと勉強用の机が兼用だとモノが置きっぱなしになりやすいので、必ずテーブルのそばにサイドワゴンを置き、そこに学習用品やランドセルをまとめて収納するようにしましょう」
3.独立させて壁向きに配置する
「1で紹介した学習用机をダイニングテーブル近くの壁向きに設置します。壁向きのメリットとしては、子どもの視界に雑多なものが入らず、集中力が続きやすいことです。壁の色は集中力がアップするブルーや寒色系、目にやさしいグリーン系がおすすめです。ほかにも、家族の写真を飾ったり、美的感覚を養う名画のポスター、エアプランツを飾ったりすると、勉強の合間に目を休息でき、脳の活性化が期待できるでしょう」
子どもが快適に学習できる
環境をつくろう
リビング学習にふさわしいレイアウトが分かったところで、具体的にどんな机や椅子、照明を選べばいいのか、さらにしかまさんに伺いました。
■机の大きさ&椅子の高さ
「ダイニングテーブルとは別にリビング学習用に机を置く場合、奥行きは最低でも50㎝は必要です。40㎝だと教科書を広げた時に窮屈で、子どもが集中できなくなります。そして横に広い幅100〜120㎝のタイプを選ぶと、ノートやテキスト、ランドセルを置きやすいでしょう。
椅子の座面高は足置きから身長の1/4程度が理想的な高さになります。そして、その座面高に差尺(さじゃく)を足したものが理想的な机の高さになります。差尺とは、机の天板の高さと、椅子の座面の高さの差のことで、およそ身長の1/6程度で計算できます。つまり、一般的な机の高さ70㎝に、身長120㎝の子の椅子は、座面高が30㎝程度、差尺が20㎝程度になるので、床から足置きまでの高さを20㎝程度にすればよいことが分かります」
<身長120cm・机の高さ70㎝の場合>
椅子の座面高(足置きから座面までの高さ):120㎝×1/4=30cm
差尺(天板と椅子座面高の差):120㎝×1/6=20cm
<しかまさんおすすめの椅子>
『ストッケ』トリップ トラップ
「子どもは足がぶらつくと集中力が続きません。そこでおすすめしたいのが、身長に合わせて座面高や足置きの高さが変えられる『ストッケ』のトリップ トラップです」。北欧のデザイナー、ピーター・オプスヴィックにより生み出された人間工学に基づいた名品は、乳幼児から大人まで使えるロングデザインも愛される理由。
■照明
「照明はリビングのシーリングライトだけでは照度(明るさ)が足りません。必ずデスクライトを使いましょう」
<しかまさんおすすめのデスクライト>
『ヤマギワ』レビオ
「光が白く色温度の高い蛍光色の照明は黒い文字がはっきり見え、子どもの集中力アップにもつながります。『ヤマギワ』のレビオがおすすめです」。照明専門メーカーが文筆家や研究者など長時間の視作業を必要とするプロに支持される名作「バイオライト」をLED光源で再現。目が疲れにくい最適なコントラストと自然光に近い色の発色を実現。
LEDタスクライトRebio(レビオ)¥45,870(税込)/ヤマギワ
■収納
「学習用品専用の収納はリビング学習には不可欠です。ランドセルや文房具、ドリルなどをまとめて収納できるサイズのものが便利です」
<しかまさんおすすめの収納>
『イケア』イドーセン 引き出しユニット キャスター付き
「『イケア』のイドーセンの引き出しユニットはキャスターが付いていて、移動もラクに行えます」。イドーセンはオフィス用のデスクや収納が揃うユニット家具シリーズ。この引き出しユニットは2種類の深さの異なる引き出しやカバンなども置ける天面収納など、使いやすさが随所に工夫され人気。
イドーセン 引き出しユニット キャスター付き¥14,990(税込)/イケア
■換気
「学習環境において、換気は忘れてはいけないとても重要なポイントです。学習のパフォーマンスを上げるためにも24時間換気を常時まわしたり、2ヵ所の窓を30分に1回、5分程度開けるなど、意識して換気を心がけましょう。新鮮な空気を取り入れて二酸化炭素濃度を下げることで、集中力も続きやすくなります」
■空調
「学習スペースのレイアウトを考える時、エアコンと机の位置関係も気をつけたいポイントです。冷房の冷たい空気は床にたまりやすく、また暖かい空気は天井にたまりやすい性質を持っています。つまり、効率よく部屋を冷暖房するには、冷房は天井を伝う方向へ、暖房は床を伝う方向へ噴き出します。そのため、最適な空調の環境を得るためには、机はエアコンの下ではなく、対角点あたりに置くようにするといいでしょう」
リビング学習スペースをつくるには
配置、収納、換気などトータルな視点が大切
リビング学習を行うためのスペースと一口に言っても、考えるべきポイントは家具の配置の仕方や選ぶべきアイテム、さらに換気や空調についてと多岐に渡ることが分かりました。「リビング学習で大切なのは、はじめにお話したように、子どもが集中できるような環境を整えることです。机の向きや大きさ、高さ、さらに収納や照明、換気、空調に至るまで、すべてトータルで考えることが大切です。ただし、リビングの本来の役割は家族がくつろぐ場所です。そのためにも必要以上の学習用品でリビングが散らかり暮らしにくくなることのないように、収納をきちんと整えることが必要でしょう」
<リビング学習のススメ>子ども4人が東大理IIIに合格した、佐藤ママが実践していたこと
今や家庭教育の定番となった“リビング学習”。なぜリビングで学習するのがいいの? どうすればリビング学習がうまくいく? それらの疑問に3男1女が東京大学理科III類に合格した教育界のカリスマ、佐藤ママこと佐藤亮子さんがズバリ答えてくれました。
<リビング学習のススメ>
子ども4人が東大理IIIに合格した、佐藤ママが実践していたこと
KUMON×HugMug
『“子どもとつくえ”インスタキッズフォトコンテスト』を開催
7月12日(月)から8月31日(火)までの期間中、KUMON×HugMug『“子どもとつくえ”インスタキッズフォトコンテスト』を開催いたします。今回の募集テーマは「子どもとつくえ」。つくえに向かって真剣に学習している様子や、ダイニングテーブルで家族だんらんを楽しんでいる様子、テーブルを介する日々の習慣など、“子どもとつくえ”があるシーンを撮影した写真とエピソードをInstagramに投稿してください♪ 受賞者には、「子どもの集中力アップにつながるスタイリッシュなデスクライト」や、「家族のごはんをより楽しくする大人気の電気圧力鍋」など素敵な賞品をプレゼントします。皆さまのご参加お待ちしております!
sponsored by 公文教育研究会
media by CCG TO Co.Ltd