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    「イギリスの伝統的メニュー『ポリッジ』って知ってる?」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    「イギリスの伝統的メニュー『ポリッジ』って知ってる?」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    イギリス・ロンドンで暮らすシンガーソングライター、デザイナーのMEGさん。7歳の娘さんと過ごす日々を紹介する人気連載74回目。今回はイギリスの伝統的な朝食メニューのお話。日本人には馴染みのない「ポリッジ」。9年間過ごしているイギリスで挑戦したことのなかったポリッジを初めて食べたMEGさんの感想はいかに……?
    シンガーソングライター、デザイナー さん
    シンガーソングライター、デザイナー
    MEG

    3月になりましたが、まだ肌寒い日が続いています。

    先月、2月の休みがあったばかりですが、もう次の休み、話題はもうイースターホリデー。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    街はイースターの卵やウサギのモチーフで溢れています。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    そんで、スーパーは毎年、このウサギに侵略される……!

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    うちの最寄りのスーパーには、毎年たぶん300個くらいはあるかな、置ける棚、売り場の隙間に全部詰め込む的な感じで置かれるので、

    (( おっ、またきたか、ウサギの季節! )) 

    という感じです。


    先日、娘が霧を見に行きたいと言ったので、早朝8時に公園へ。寒い……足から冷える。さすがに、靴下を重ねたね。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    私のカメラでいろいろ、撮る娘。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    最近、たぶん15年ぶりくらいに?デジカメを買いました。iPhoneでは出せない FUJIFILM独特な色合いがとっても気に入っています。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    娘、撮。


    そういえば。

    今日は、たまたまグラノーラを買ったのですが、イギリスでは「グラノーラ」「ポリッジ」「ミューズリー」のコーナーが充実していて。

    オーツやナッツ類が混ざっていて、正直どれもぱっと見、似ているのですが、

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    簡単に言うと「グラノーラ」はローストしてあってミルクやヨーグルトをかけて食べる日本でもお馴染みのあれ(家のオーブンでもつくれる)、「ポリッジ」はミルクで煮てつくるお粥、「ミューズリー」はもともと医療用に羊飼いの食事からヒントを得た水につけてゆるくした状態、という感じでしょうか。

    ざっくりで、すません。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    基本的に何でも食べてみないと、おいしかったら人生損すると思っているので、食べてみよう派です。どの国にもあると思いますが、たまに驚くほど独特な味の「伝説のメニュー」とかもあるので、チャレンジ精神を発揮すると、最高&最悪の両方に出会えるもので。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    個人的にイギリスは、ほかにも通じていると思うのですが、食に関しても、変わらないメニューを愛する文化があるような気がしていて、ずっと前から身近にあって、知っているのだけど、なかなか注文する機会がないなというイギリスメニューも、まだいくつかあります。

    「ミューズリー」もそうですが今回は、まさにそれのひとつ「ポリッジ」の話。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    近所に気に入ったベーカリーがあり、そこのクロワッサンがおいしくて、日曜の朝はほぼ毎週のように食べに行っているのですが、先週ふと気づくと……周りの人たちが入ってすぐ1秒も迷わず「ポリッジ」を頼んで、黙々と食べていることに気づいて。

    ポリッジは、先ほども書いたとおり、オーツや麦などを牛乳で煮たお粥で、イギリスの代表的な朝食メニューのひとつ。だいたいどこの朝食メニューにもあります。はちみつやナッツなどをトッピングすると味変が楽しめるという。

    娘に「ちょっとあれ、食べてみたいんだけど、どう? 見て、あの人もあの人たちも食べてる……」と小さい声で言うと、ちょっと見て「……マミー食べたら? 私はいらない」と。

    そうだ。

    思えば彼女は3歳の頃に保育園で出された「ライスプディング (米を牛乳と砂糖で煮たデザート) 」に衝撃を受けて以来、ああいった見た目のものには、頑なに手を出さなくなった。保育園の帰りの車の中で突然、片言の日本語で「アマイノニ、ゴハンガ、ハイッテタノ……ノー。」と言い残して寝落ちしたのだ。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    私も、のちに体験したライスプディングのショック以降は、ミルク粥的なものをどこか怪しんでいたのかもしれない。パンオショコラやスコーンなどのおいしい選択肢がある中、あえてそれを注文することはなかった。

    が、今回はこのコラムを書き始めたので、ちゃんと一回食べに行ってみようと思った。あのお店は何でもおいしいじゃないか! 逆にあの店でおいしくなかったら、もっとおいしいポリッジはないだろう、と。

    それほど、週一で通うあの店には勝手に、絶大な信頼を寄せているのである。

    「イギリスの街の様子と伝統的メニュー・ポリッジの話」MEGの英国式・子育てレポート vol.75

    娘を学校に送り届けたあと、ひとりでベーカリーに立ち寄り、FUJIのカメラで撮ったポリッジの写真がこの3枚。

    オーツ、麦、ナッツなどがやわらかくなっていて、お粥のようなテクスチャーで温かい。ブルーベリーの酸味とメイプルシロップの甘さが効いてて、

    一口食べて「あぁ、餅だ! 」と思った。(あ、あくまで個人の感想です……笑)日本に帰ったら、さくら餅を必ず食べるんだけども、それを思い出したな。

    ただ、めっちゃボリュームのあるメニューで、ブルーベリーとメイプルがいい仕事をしていたのか、それらがいってしまったあとは、甘くもなく、後半かなりタフな展開に。私はもともと、麦、グルテン、ナッツ類に若干アレルギーがあるので、頑張っても半分までしか食べきれなかった。

    しかし、ちょっと文化を味わえた気がして、お腹いっぱいになったところで、今日も頑張ろうと思った。こう言ったところから、地元のフットボールチームのサポーターになっていったりするのかも知れない。

    以上、イギリスに来てもうすぐ9年になりますが、今回は初めてポリッジを食べた話でした。今度、娘にも薦めよう。ポリッジは餅だった。

    PROFILE
    meg
    MEGさん
    シンガーソングライター、デザイナー
    シンガーソングライター、デザイナー。2002年デビュー、ファッションと音楽を結ぶカルチャーアイコン。現在ロンドン在住で日本と英国を行き来しながら、新たなコンテンツや商品の開発、自身のアパレルブランドのディレクターを務める。公式情報はMEGWEB.JPにて。
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